9月の講座風景①

〇「世界遺産 百舌鳥・古市古墳群について」.
・2020年後期講座(歴史コース)9月15日(火)の講義
・講師:福田英人先生(藤井寺市文化財保護課)

◇令和元年(2019年)7月6日、アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第43回世界遺産委員会において、「百舌鳥・古市古墳群」の世界遺産登録が決定した。
・世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群は、大阪府の南部、堺市・羽曳野市・藤井寺市の3市に所在し、古墳時代最盛期の4世紀後半〜5世紀後半に築造された古墳からなる。
・大阪市としては初めての世界遺産登録。
◆日本の世界遺産は23件(文化遺産19件、自然遺産4件)。

◎世界遺産としての価値
大阪平野の台地に位置する百舌鳥・古市古墳群は、45の構成資産から成る一連の資産であり、49基の古墳が含まれる。これらの選ばれた古墳は二つのかたまりで存在し、日本の古墳時代(3〜6世紀)文化をもっとも豊かに示すものである。
この時代の王たちの一族や関係者の墓と理解され、一部の古墳は陵墓として日本の宮内庁によって管理されている。構成資産は、日本全国にある16万基もの中から選ばれたものであり、古墳時代の最盛期と考えられている古墳時代中期(4世紀後半〜5世紀後半)を代表するものである。 (以下、省略)