医師が教える。肌あれしてる時は何を食べればいいの?

医師が教える。肌あれしてる時は何を食べればいいの?

「タンパク質」「ビタミンA、B群」「亜鉛」

不規則生活の代償の一つ、肌あれ。

「肌あれとは具体的に、かゆみや赤み、吹き出物、ニキビなどの肌トラブルのことです。

肌のバリア機能が低下し、紫外線や乾燥など外部からの刺激を受けて起こります」と話すのは、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長。

詳しいお話を聞きました。

■肌は内臓を映し出す鏡

肌あれの原因について、乾燥やアレルギー物質などのほかに体内の状態を挙げる正木医師は「肌は内臓を映し出す鏡とも言われています」と言い、こう続けます。

「内臓の中でも、肌あれと深く関係するのが肝臓です。

肝臓は体内の老廃物を取り除いて、毒となる物質を中和する役割があります。

肝臓の働きが低下すると、取り除けない有害物質が血液中をめぐって皮ふから体外へ出ようとして、ニキビや吹き出物などの原因につながります。

また、便秘などで便が腸内にたまると、栄養の吸収が妨げられて栄養素が全身に行き渡らずにニキビができやすくなります。

悪玉菌が集まり、有毒なガスが発生します。これが皮ふの健康を損ない、肌があれます。

胃の調子が悪いときも同様のメカニズムで肌あれしやすくなります。胃の不調は、腸や肝臓へも影響を与えます」

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