日本製の爪切りは、なぜ海外で大人気?鎌倉時代までさかのぼるその理由とは?

日本製の爪切りは、なぜ海外で大人気?鎌倉時代までさかのぼるその理由とは?

日本 美習慣

日本製の爪切りはアメリカamazonで1位を獲ったことも

「”パチパチ”の日本製に対して、外国製は”パチーン、パチーン”と力が5倍くらいかかるし、切った爪が飛び散る」。

これは、日本製と外国製の爪切りを比較した声の一例です。

外国製の爪切りはニッパー式が多く、カットした爪が飛び散ることも多いそう。そのため、切れ味抜群で爪が飛び散らないように工夫されている日本製の爪切りは海外で大人気!

事実、アメリカamazonの爪切り売れ筋ランキングでは、日本製の「Seki Edge」シリーズが常に上位に位置しており、レビュー総数は1121、平均4.6星を獲得しています(2015年6月22日現在)。

日本の関市は、世界で3本の指に入る「刃物の町」

そんなにすごい「Seki Edge」シリーズを作っているのは、爪切りのほか、ヘアカットはさみ、眉はさみなど、刃物を軸に商品を展開しているグリーンベルという会社。

岐阜県関市に工場を構えているんですが、実は、この関市がスゴイんです!

ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並び、「刃物の3S」と呼ばれるほど知名度のある刃物の町なんだそう!

関市がこれほど栄えた理由は、鎌倉時代までさかのぼることで見えてきます。

今から約780年前、関市に刀鍛冶が誕生しました。

良質な焼刃土と炉に使う松炭、長良川と津保川の良質な水など刀鍛冶にとって理想的な環境が整っていたこの土地には多くの刀匠が集まり、「折れず、曲がらず、よく切れる」と評判を呼びます。

そして関市は日本一の名刀の産地として繁栄していき、卓越した伝統技能が今日まで受け継がれていくのです。

日本製の爪切りが高品質な秘密は、実はこんな歴史が寄与していたんですね。

優秀な爪切りは美しいネイル作りにも役立つ

爪切りが使いにくいと、爪先がガタガタになったり、思わず深爪してしまったりすることもあります。

深爪をすると、爪を長く美しく見せる大事な要素である「ハイポニキウム」を無理やり剥がすことになるので要注意。

爪の内側を覗くと、爪と指の間に薄い皮膚があるのが分かると思います。

これが、ハイポニキウムです。皮膚と爪を固定して、爪の間に異物が入らないようにする役割があります。

ハイポニキウムは、爪の表側から見るとピンクに見えるので、ハイポニキウムが大きいと、指先ギリギリまでピンクの部分がある美しい爪になります。

反対に、これが小さいと、爪を伸ばしても白い部分が長くなるので爪が短く見えますし、見た目が悪くなります。

爪の見た目を左右するハイポニキウムを傷つけないためにも、深爪は厳禁なのです。

美しい爪を育むためにも、爪切りは決して軽視できません。日本製の優秀な爪切りを使えば、そんな不安も軽減しそうですね。