フリーズドライ(freeze drying)とは、真空凍結乾燥技術のこと。

写真は熊本大学が関係者に披露した野菜の粉末化商品です。

関係者に披露した特別栽培農産物の加工品ブランド「野彩八巻」の試作品

農薬抑えた野菜を粉末化し商品に 熊本大同青果 2011年06月15日

 青果卸の熊本大同青果(熊本市、月田求仁敬社長)は、農薬や化学肥料を抑えた農産物を粉末化した「野菜の粉」の商品化を進めている。

県内外のメーカーと連携して麺類や菓子類、高齢者向け食品などを開発し、8月にも「野彩八巻[やさいはちまき]」のブランドで売り出す。

 「生産者の顔が見える安心安全な加工品で、野菜の消費を拡大しよう」と企画。

野菜は、同社が扱う特別栽培農産物のブランド「お野菜百科」の県内生産者75戸でつくる「食と農を考える熊本の会」が提供する。

 熊本製粉(同市)に依頼し、昨年12月から乾燥させたコマツナやパプリカ、ニンジン、ピーマンなどの粉末を試作。

赤や黄、緑などの鮮やかな色と、野菜の香りや風味が楽しめるという。栄養価やベータカロテンなどの機能性成分についても今後研究する。

 完成した商品を8月31日の「野菜の日」に披露する計画。近く、粉末の販売や商品企画を手掛ける法人を設立する。

 野彩八巻ブランドを提案した同市のプランナー冨永詩織さんは「『八巻』には、外国産の野菜に負けないよう、ねじり鉢巻きをする感じで気を引き締め、県農業が末広がりに発展してほしいという願いを込めた」。

月田社長は「加工用の新たな産地づくりを進め、生産者の所得向上につなげたい」としている。(田川里美)

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フリーズドライ(freeze drying)とは、真空凍結乾燥技術のこと。

概要 [編集]

目的に応じてあらかじめ加熱や味付けなどの処理をした、水分を含んだ食品や食品原料を、マイナス30℃程度で急速に凍結し、さらに減圧して真空状態で水分を昇華させて乾燥すること。

メリット [編集]

・ 乾燥による収縮や亀裂などの形態の変化が少ない

・ ビタミンなどの栄養成分や風味の変化が少ない

・ 多孔質で水や熱湯が侵入しやすいので、復元性・溶解性が良い

・ 常温で長期保存ができる

・ 低水分であるため軽く、輸送性が高い 

歴史 [編集]

フリーズドライに似た製法は古くからあり、有名なのが古代マヤ文明の頃から存在するチューニョというじゃがいもの保存食で、アンデス特有の昼夜の寒暖差を利用し、凍結と自然解凍、足で踏み水分を抜く作業を何度も繰り返すことで水分を抜かし乾燥状態にするものである。

日本においては高野豆腐が有名である。

1950年代に軍用の携行食(レーション)の軽量化を目的に本格的な研究が開始される。それまでは食品を乾燥・軽量化させるためには熱風乾燥や加熱濃縮などの方法が主流で、これは元の風味や栄養素を非常に損なうものであった。

日本ではさけ茶づけ(永谷園・1970年)、カップヌードル(日清食品・1971年)の具として用いられたことがきっかけで広まった。

現在ではインスタントコーヒーやカップラーメンなどのインスタント食品を始めとして、宇宙食や非常食、登山などのアウトドア用の食料、軍隊などの携行食として広く用いられている。

また、熱に弱い成分を粉末化することができるため、医薬品の製造にも用いられている。

この他、奈良文化財研究所が真空凍結乾燥機を用いて東日本大震災の津波による泥などで汚れた岩手県・宮城県の古文書や史料を乾燥させた後、泥や異物を除去する作業をしている[1][2]。

このように、自然災害などで水や泥の被害を受けた史料や書籍などの修復の際、修復作業や修復対象の破損を軽減する用途にも使われている。

下記の記事が目に留まりましたので引用させていただきます。

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農薬抑えた野菜を粉末化し商品に 熊本大同青果 2011年06月15日

関係者に披露した特別栽培農産物の加工品ブランド「野彩八巻」の試作品

 青果卸の熊本大同青果(熊本市、月田求仁敬社長)は、農薬や化学肥料を抑えた農産物を粉末化した「野菜の粉」の商品化を進めている。

県内外のメーカーと連携して麺類や菓子類、高齢者向け食品などを開発し、8月にも「野彩八巻[やさいはちまき]」のブランドで売り出す。

 「生産者の顔が見える安心安全な加工品で、野菜の消費を拡大しよう」と企画。

野菜は、同社が扱う特別栽培農産物のブランド「お野菜百科」の県内生産者75戸でつくる「食と農を考える熊本の会」が提供する。

 熊本製粉(同市)に依頼し、昨年12月から乾燥させたコマツナやパプリカ、ニンジン、ピーマンなどの粉末を試作。

赤や黄、緑などの鮮やかな色と、野菜の香りや風味が楽しめるという。栄養価やベータカロテンなどの機能性成分についても今後研究する。

 完成した商品を8月31日の「野菜の日」に披露する計画。近く、粉末の販売や商品企画を手掛ける法人を設立する。

 野彩八巻ブランドを提案した同市のプランナー冨永詩織さんは「『八巻』には、外国産の野菜に負けないよう、ねじり鉢巻きをする感じで気を引き締め、県農業が末広がりに発展してほしいという願いを込めた」。

月田社長は「加工用の新たな産地づくりを進め、生産者の所得向上につなげたい」としている。(田川里美)