平家再興を夢見て 百手の儀式(ももてのぎしき) 香美町余部

ふるさと自立計画の余部(あまるべ)。これまでのブログでは、鉄橋の架け替えや里山遊歩道、余部道路開通といった話が多かったんですが、今日はチョット違ったネタです。(%手紙%)

余部地区は、市午、梶原、浜、西、御崎、鎧の6集落からなりますが、御崎集落には「平家落人伝説」が残されていまして、例年この時期になるとちょっと変わった行事が行われるのです。(%ショック男%)(%ショック女%)

百手の儀式(ももてのぎしき)  
壇ノ浦の戦いで敗れた平家一門の門脇宰相平教盛(たいらののりもり)を大将とする7人が、 1185(寿永4)年に御崎の地に流れつきます。思いは一つ、平家再興です。一の谷に門脇、2.5Kmを隔てて西方・平家崎に伊賀、東方さじき屋敷に矢引が住居を構えました。
百手の儀式は、この門脇、伊賀、矢引の武士にふんした3人の少年が氏神の平内神社で、的にめがけて101本の矢を射るもの。まず、集落内で採取した竹で弓と矢を製作し、竹で編んだ45cm四方の的に源氏の目を描いた紙を貼って、矢を放ちます。源氏に見立てた的に矢を射て平家の怨念を晴らす、親から子へ世代を重ね、士気を鼓舞し、平家再興を夢見て代々受け継がれてきた行事なのです。(%ショック男%)(%ショック女%)
近年になって、源氏の子孫の方から、「いくら敵味方だったからといえ、目に矢を射るのはこらえてほしい」という手紙があり、的に目を書かなくなった、という話があるようなないような・・・。

昨年は、高1の中野くん、中2の中野くん、中1の下原くんが射手となり、見事的を打ち抜きました。(%笑う男%)(%晴れ%)(%笑う女%)
「控えぇ、控え、脇に寄れ」と声を上げながら、集落から約200m離れた神社まで移動、袴裃で揃えた3人の若者が、一心に矢を打ち抜く・・・。うーーん、絵になりそうですね。見に行ってみたいものです。

毎年1月28日(金)の午後3時半頃から行われます。・・・明日じゃないですか。 (%ショック男%)(%音符1%)(%ショック女%)

今年は降雪量が多いです。御崎への道は狭い箇所もありますので、行かれる方はより一層の安全運転に心がけてくださいね。

(%ペンギン%)(%ペンギン%)町のHPに詳しく載っています。ご覧ください。(%ペンギン%)(%ペンギン%)

くろ