伝統文化の継承「チャンチャコ踊り」(前編) 安賀(宍粟市波賀)

昨日に続き、兵庫県が推進するモデル事業、ふるさと自立計画に取り組む安賀(やすが)地域から。
さて、今朝は一段と厳しい冷え込みでしたが、今日お届けするのは真夏の出来事(汗)。8/22(日)に行われた波賀八幡神社開願祭に奉納される「チャンチャコ踊り」の話です。(%晴れ%)
あまりにも暑い日の出来事だったので、いっそのこと寒さ厳しいときに紹介してやれ、と半年ほどあたためられていた大作です。(%ニヤ男%)(%ニヤ男%)

以前に、前日までの練習の様子はお伝えしましたね。
こちらの写真は、地域のお父さんが夜なべをして作成した飾りの一部です。これを手に持って踊ります。

5時半頃に神戸を出発。(%車%)早朝は第2神明、加古川バイパスも空いてて走りやすいですね。
安賀公民館には朝早くから安賀の子ども達が集合。お母さん方に着物を着せてもらい、はちまきをして気合いを入れます。(%怒る男%)(%雷%)(%怒る女%)
踊りを奉納する波賀八幡神社はすぐそこです。まずは、昨日までの練習をおさらい。
(%音符1%) おう、3日間みっちりと練習したこともあって、踊り方も堂々としてたいしたものです。
(%笑う男%)(%音符1%)(%笑う女%)

普段は人気も少なく静かな波賀八幡神社も、この日はのぼりが何本も立ち並び、大勢の人で賑わっています。(%笑う男%)(%笑う女%)
屋台のような出店はなく、純粋な行事色が高いお祭りのようですね。
張り紙を見ますと、安賀、斎木、上野、飯見、有賀の5集落が踊りを奉納するようですが、8:40に安賀がトップバッターとしてスタート、最終の有賀は11:00スタートと、結構長時間です。

さて、安賀の子ども達が到着。まずは神さんにお詣りして・・・記念撮影して・・・。記念撮影はお父さん、お母さんが大活躍です。総勢19名、みな凛々しい顔でカメラに収まりました。(%ニコ男%)(%ニコ女%)(%王冠%)

しばらく“待ち”の時間がありましたが、チャンチャコ踊りの奉納です。
舞台の奥のほうに大きな座席があり、そこに大人達が座り、鐘を鳴らしお囃子を唄っています。それにあわせて、子ども達が太鼓をならし唄いながら踊ります。一定のリズムが耳に心地よいです。

が、この年の夏は猛暑!!9時前となれば太陽が容赦なく照りつけてきます。映像発信事業用にとビデオカメラをかまえていたのですが、熱いのなんのって、汗だらだらです。(%痛い男%)
いや、休み無く踊っている子ども達はもっと暑いんだ、と我慢。(%笑う男%)(%音符1%)

おや、水入りですか。途中で御神酒が配られています。(%ひよこ%)

さて、このチャンチャコ踊りについて説明しましょう。
(宍粟SNS E−宍粟のブログより拝借)
 踊りの始まりがいつかははっきりしないが、奏上されている祝詞によると、 昔この里に大暴風雨が起こって、七日七夜、天智鳴り動き、大木を倒し、家を倒し、川水溢れて田畑を流し、人の命も危うくなった。
そこで氏子の人達が集まり、今は氏神様の助けを乞い、祈るほかないと思い定めて、
「もし、祟りたもう神あれば鎮めてください。そして、この願いを聞いてくだされば、氏子・家の続く限り、踊りを仕え奉りて、永く恩に報います。」
と誓ったという。すると、大神も憐れと聞かれたのか、空晴れ渡り、雨風和らぎ、氏子人民生ける思いをした。
・・・という翁の言い伝えにより、毎年稚児踊りを奉納している。

歌の文句からして室町時代の頃の話かと推測されます。

つづく

くろ