もうすぐお別れ、余部鉄橋 余部〜鎧を歩く

兵庫県の香美町にある余部鉄橋。トレッスル方式と呼ばれるそうで、この種のものでは高さ、長さで日本一を誇っているそうです。
一口メモ:トレッスルとは架台の意味で、末広がりに組まれた橋脚で橋桁を支持する形式の橋梁です。(%ニヤ男%)

この余部鉄橋はコンクリート橋に架け替えられ、今秋には完成予定となっています。あの雄大な鉄橋が見れなくなるかと思うとちょっと寂しくなりますが、その余部から、JRでいうとお隣の鎧駅のあたりまで歩いてきました。

2月28日(日)、雨上がりの餘部公民館前です。時刻は8:45。「明日の余部を創る会」の山本会長さんの挨拶の後スタートです。(%左足%)

実は、但馬県民局の里山ふれあい森づくり事業で余部-鎧地域に遊歩道を整備し、ミニ里山公園にしよう、と進められていた工事のほぼ最終段階、「完成までに一度現地を見てみたい」という地元の方の要望で今日の見学会が実現したものです。
地元から「この先はもう少し伐採してくれませんか」とか「ここの曲がり角はもう少し拡幅・・・」「ここにベンチを置こう」とかの意見を提案できないか、というものです。

余部の自立計画を考えるうえでも、地域外から人を呼び込むためのツールの一つとして、完成予定の遊歩道を活用したオリエンテーリングが計画されています。「これはぜひとも参加せねば」と朝4時過ぎに神戸を出発しました。(%車%)

ところがですね、4時前に目覚めると、しとしとと雨です。(%雨%)とほほほ。
ま、神戸で降ってても日本海側は晴れてるかもしれないし、雨雲もそのうち流れていくでしょう、と自分に言い聞かせながら、第2神明、播但道と走りますが、(%雨%)。和田山IC降りた後は強い降りになり、対向車の大型車がはねとばした大量の水で前がみえなくなるなど、あやうく赤いフェラーリーがポンコツになるところでした。(%痛い男%)

で、余部の人たちの普段の行いがいいのか、余部に着く頃にはなんとかやみましたよ。(%ニヤ男%)

さて、その遊歩道ですが、まったく一から作り上げたのではなく、もともとあった山道を活用しました。昔々は、余部に駅が出来るまでは鎧駅まで歩いていました。その「余部-鎧の絆の再生」、と同時に、昔は薪炭林であった「懐かしい森の再生」、「鉄道ファンの写真スポット」、「身近な環境学習の場」としての整備が基本的な方針です。

昔は生活に密着していた里山ですが、人々の生活スタイルも変化し森との繋がりがとことん薄まっています。いつのまにか人との生活と切り離され、孤立した里山となってしまいました。そうなると、森は薄暗く、似たような種類の樹木ばかりとなり、おもしろみのない山になってしまっています。(%痛い女%)(%涙%)(%痛い男%)
今回の遊歩道、ミニ里山公園整備は地域に希望をもたらすものとなるに違いありません。(%ニコ女%)(%雷%)(%ニコ男%)

さて、前夜からの雨で道はぬかるんでいます。(%ショボ男%) いつ、コントのように長靴からスポンと足が抜けるか、誰が一番バッターかな・・・などと思いつつ歩きますと、眺望が開けました。(2枚目の写真です)。
この角度で鉄橋を見るのは初めてです。写真スポットにいいですね。
3枚目の写真は、伐採箇所・量の提案(相談)もしくは昔話をしてるのシーンですね。みなさん、子どもの頃はこの里山が遊び場だったんですよ。秘密基地作ったり、冬には竹で作ったスキーで遊んだり・・・・。今度は、孫の世代が、自然観察に、ハイキングに、遊び場に使ってくれるようになりますよ。(%ニコ男%)
こちらの写真は、道沿いの壁を写したものです。なんていう岩なんでしょうか。キャベツの様に見えますし、ある人は「小さいころは恐竜の卵って言うてたわ」とのこと。

普通に歩いても1時間程度でしょうか。帰りは鎧駅から餘部駅まで列車に乗ります。今日はあちこち寄り道しましたので、浜坂行10:55発の列車に間に合いますか・・・。乗り遅れると、その次は12:41です(汗)。

(%音符1%)間に合いました、10分ほど余裕があります。(%ニコ男%)(%ニコ女%)
浜坂方面から逆向きの列車が来ました。城崎行10:50発の列車です。写真は、於伊呂トンネルを抜ける列車の勇姿です。(言っておきますが私は鉄っちゃんではないですよ)
同行した余部の方から、「餘部駅が出来るまでこのトンネルを歩いた、トンネルの途中にちょっとした広場みたいなのがあってな・・・・」という話を聞いたもんですから、トンネル名が頭に残ったんですよ。

さて、恥ずかしながら山陰本線鎧〜余部間に乗るのは初めてです。
まだ、続きます。(写真が一度に5枚しかアップできないので・・・)

追記(3/12) 3月末まで工期があり、現在も重機等で作業が行われております。工事中の立ち入りは出来ませんので。(念のためお伝えします)

くろ