離島漁業の生き残りをかけて(1) 外から見た沼島の漁業

ふるさと自立計画策定に取り組む沼島の取組紹介です。(%左足%)
沼島は兵庫県の南にある淡路島、そのまた南東にある小さな島です。淡路島本土からは船で10分ほど。漁業で隆盛を誇った歴史のある神秘的な島ですが、近年では漁獲量もがくんと落ち込み、島民も下向き加減になってました。(%ショボ男%)(%雨%)(%ショボ女%)
それじゃあかん、自分達で自分達の将来を考えよう、とたちあがました。(%雷%)
これまでに集会を重ね、先進地視察や漁場の勉強会(県による藻場説明会・意見交換会)を経て、離島の漁業について外部から講師を招き勉強会を行おう、となりました。前回、少しふれましたね。

(写真は沼島のシンボル、「上立神岩」です。高さ30mの岩が海中に突き刺さっています。この岩は、天の御柱であるとともに、竜宮の華表(城郭の門)であるとも伝えられています。)

勉強会は、2/20に鮮魚流通仲介業の(株)旬材、西川社長をお招きすることになりました。(%ニコ男%)
全国には地元でしか味わえない「地魚」があります。おいしいにもかかわらず、量が少なく、知名度も低いため、市場にほとんど出回らないのです。西川氏は、そうした「すそもの」と呼ばれるマイナーな魚を直接消費者に届け、「日本の漁業を活性化させよう」と日夜活動されています。鮮魚流通の革命、っていう感じですか。講演会や雑誌取材とひっぱりだこ。TVにもでられていました。日曜の朝に『がっちり(%音符1%)』ってやってるアレですよ。 (TBS「がっちりマンデー」)
その西川氏が、2/20の講演の前に一度島をのぞきましょう、と2/8・9の2日間にわたって来られたんです。今回はそのお話です。

で、西川さんお一人でなく、銀座の日本料理「壬生」の大将である石田廣義氏とおかみさん。吉田泰子さん(雑誌「たまごクラブ」の創刊編集長もされ、現在はウェブサイト「So Da Tsu com」編集長。ライターの田中奈保美さん・・・・。他にもカメラマンさんなど総勢9名で来られました。(%ショック男%)

写真は、神宮寺で沼島の歴史を中川住職(左)から聞いている石田氏(右)ほか。銀座壬生の大将、石田さんはすごい人でして、世界でもっとも予約のとりにくいレストラン「エル・ブリ」の天才シェフ、フェラン・アドリオが最も尊敬する料理人、だそうです。(%ショック男%)(%月%)(%ショック女%)

いやーすごい人たちですね。
漁師さんが漁から帰ってくる5時からいつもの沼島支所2階で意見交換。
西川さんから、日本の漁業の現状のお話。
世界的に人口が増えていくなかで、漁業というのは発展産業であるはず。なのに、日本ではどうか?
・・・・
実は西川氏、船やディーゼルエンジンをつくる会社ヤンマーに勤められていまして取締役までなられていたんです。
「漁船を造って漁師さんに売って、それで私は生きてきた。漁師さんからいろんなことを教えてもらい一人前になった。とろろが、いつしか漁獲量は減り、漁価は低下、漁師は高齢化、跡継ぎはいない・・・・と漁業がどんどん衰退。私を育ててくれた漁師さんに恩返ししたい。」と、旬材を立ち上げられたそうです。(%ひよこ%)(%ひよこ%)(%ひよこ%)

大将もそう。
「私は魚をおいしく料理することで生きてきた。うまい魚を求めてきた。ただ、漁師、特に条件の悪い離島の漁師の生活は厳しい。なんとかしないと!条件が悪く、活かされていないものに光をあて、離島漁業を活性化させたい」(%王冠%)(%王冠%)(%王冠%)

それぞれ、外部から見た沼島の漁業について語っていただきました。

おかみさんからも、「土生港で水揚げされる魚を見たが、モノはいい。住職からお聞きした神話も魅力。沼島には資源があふれてる。はもやつりあじはそのままで十分戦える。だけど、すそもんは獲ってそのまま右から左にだしてちゃだめ。少し手を入れることで光るよ。宝はあるんだから磨きなさいよ。」(%王冠%)(%王冠%)(%王冠%)

沼島の漁師さんには大いに刺激になったようです。
ほかにもいっぱい話が出たんですが、とても書ききれません。今日はこのあたりで。

次回に続く・・・

写真は、夜の港です。いいかんじですね。

追記(3/21):お名前、経歴等、記載内容に誤りがありましたので修正し、関係者の方にお詫びいたします。

くろ