農家民宿を核とした地域の活性化 (兵庫県丹波・但馬県民局主催 農家民宿等情報交換会

11/27(金)、丹波県民局・但馬県民局が主催した「農家民宿等情報交換会」が、晩秋の丹波路、丹波市氷上町にある丹波市立休養施設「やすら樹」で開催されました。
この日は、夜から養父市八木地域にてふるさと自立計画の会合がありましたので、ちょうどいいやということで参加してきました。(%左足%)
平成15年から始まった構造改革特区で農家民宿開設の垣根が低くなり、全国的にも農家民宿がちょっとしたブームになりました。(%王冠%)
今回は、農家民宿の意義や地域との係わりについてお話をうかがい、意見を交換します。
プログラムはこんな感じです。
(%青点%)講演「農家民宿を核とした地域の活性化」 ㈱KBS創研 代表取締役 小泉 寿宏さん
(%青点%)事例発表 農家民宿 おかだ 岡田 かよ子さん、 農家民宿 八平だるま 能勢 勇さん
(%青点%)意見交換

小泉さんからのお話をかいつまんで紹介。
大型旅館・ホテルが次々と廃業している。その原因として、①高度成長期に団体客中心でやってきたが時代は個人旅行化②バブル期の過剰投資が重荷に③旅行会社に販売依存しすぎて客のニースがわからなくなっている④旅館内に客を囲い込み→まちと旅館の関係が希薄、連携しない・・・ということがあげられるそうですが、小規模な農家民宿はその逆!将来性が見いだせるのです。(%雷%)
「儲け」を大事に!その心は・・・はやりで事業をやって欲しくない。子どもの時に泊まってはしゃぎ回った民宿。彼女と、奥さんと旅行した想い出のある民宿。『自分の子どもにも泊まらせたい。もう一度あの宿に泊まりたい』、そう思ったときに、その宿が無くなっていたら悲しくないですか。(%ショボ女%)(%ショボ男%)続けてやる事は大事ですよ。そのためにも必要な分は儲けましょう。儲けは地域社会に還元することにもつながります。(%笑う男%)(%笑う女%)

事例紹介は、まず岡田さん。
まちから、ふるさと丹波に戻ってきて百姓、農業をやることに。このくらしを楽しく愉快なものにしようということで農家民宿を。(%笑う女%)(%笑う男%)
せっかくやるからには、田舎暮らしのよさを伝えよう、生活の知恵・伝統文化を子ども達に、体験を通して農業・食料の理解者に、作ることの楽しさ・喜びを知ってもらおう、野菜本来の味を知ってほしい・・・と「農家民宿手作り工房 食・農・宿 おかだ」をはじめました。(%ニコ女%)
そのかいあって利用者からは非常に喜ばれ、なんと「農家民宿おかあさん100選」に選ばれています。全国で100人のうちに1人ですよ!(%ショック男%)
おかあさんからは「地域発展のために貢献したい。都会に出ても田舎大好き・丹波大好き人間になって欲しい。ここを「こころのふるさと」として癒しの場に。私は第2の実家の母親の役割」とのお言葉。(%晴れ%)

もうお一方、能勢さんからは、農家民宿開業までの山有り、谷有りの感動の物語を。
いやー、開業まではなかなか大変だったようです。
行政の助けを借りすぎると何かと制約が出てくる、よし自分達でやろう、とスタート。(%男マーク%)(%女マーク%)
「お金はないけど、地域活性化のための熱意と行動力はあります、がんばります。」と次から次へと出てくる問題をクリアしていきました。この苦労は大変だったとおもいます。でもそのかいあってか、いまでは多くの八平ファンが生まれました。(実は私もそのうちの一人(%ニヤ男%))
こちらでは、構造改革特区を活用し関西ではじめての特区による酒造免許を取得。その名も『八平達磨』。呑みやすくておいしいですよ。女性の方にも呑みやすいと好評。
今年は特区メニューの見直しもあって、『そばの実入り』バージョンも生まれたそうです。日本初ですよ、そばどぶろく。おう、これは是非とも体験せねば!
但馬県民局豊岡農林水産振興事務所の所長さんからも「冬の日本海の味覚、カニにぴったりと合う、すっきりとした味わい」と太鼓判が押されていました。(%ニコ男%)
農家民宿八平だるまさんのHPはこちら。

意見交換会でも、農家民宿を考えられている方からの質問や、実際にされていた方からの意見がだされていました。
豊かな自然、だけならどこにである。岡田さんや能勢さんといった先駆者のお話を伺うと、そこに付加価値をつけるのはヒトなんだ、ということなんですね。(%音符1%)
最初の小泉さんからは「儲けが大事」という話がありました。能勢さんからは「人儲け」という話がだされました。言葉は違いますが、魅力ある農家民宿によって人の交流が生まれ、それによって「人儲け」があり、やがては「金儲け」につながる。やがて、金儲けは地域に還元され、地域全体の魅力UPにつながっていく。それによって、人の交流もさらに豊かになっていく・・・。

丹波・但馬県民局の関係部局の方、このような情報交換会を企画していただきありがとうございました。

写真は、晩秋の丹波路。携帯電話カメラでの写真なのでいまいちですが。

くろ