丹波高原アルペンルート交流登山

快晴の11月23日、丹波市市島町美和地区の「丹波高原アルペンルート交流登山」に参加してきました。やや仰々しいネーミングと思えるこのイベントは、地区の住民の健康づくりや親睦とともに、都市の住民にも参加してもらい、地域の活性化に結びつけようと始まったようです。市島駅から送迎バスが運行し、この日は地区内外から、約100名の参加があったようです。

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しばらく林道を歩くと、急斜面の直登が続きます。30分ほど登ったところで尾根道に出て、そのまま緩やかに登っていくと、1時間弱で五大山の北にある鷹取山(566m)に到着です。
この日は、朝から霧が深く、眼下に雲海が漂います。南には、多紀連山が雲の上に顔を出しています。しばらくすると、雲が晴れだし、市島や春日、反対側の氷上の景色が見えてきました。途中であった子どもたちは、「きれいやった」「天国みたいやった」と、山に登らなければ味わえない景色の素晴らしさを語っていました。

みんなで、少し早めの昼食をいただきます。
「林の中に番号を書いた札がありますから、探してください」
ゲーム担当者の説明を受け、幹に挟まった札を見つけます。
下山後、札を持って行けば、簡単な記念品がもらえるという趣向です。

昼過ぎに下山すると、地域の方々による餅つきと餅の販売、うどんのサービスが行われていました。米でできた「こめっこうどん」のかけうどん・・100円です。

紅白の幕が張られた舞台には、「丹波ウグイスの森コンサート」の看板が張られ、市島中学校のみんさんによるブラスバンドが演奏されていました。このあとは「大声コンテスト」・・・。子どもや中学生がチャレンジし、上位入賞者には特産の山芋が与えられます。

美和地区は、このほかにも白毫寺の藤まつりなどの交流イベントを開催しています。また、旧農協施設を活用したスーパーやコミュニティ喫茶の経営、コープこうべの研修宿泊施設(現在は民間経営)、民間サッカー場の開発誘致など、積極的に地域づくりを進めているところです。
地域の方々の高齢化とともに、地域づくりにやや疲れが出ていると聞きました。しかし、約40名の方々が手際よく活動されている姿を見ると、長年続けられてきた地域活動の積み重ねがあるから・・・と思わされます。それだからこそ、地域の方々が疲れを覚えない、楽しいやり方はないか、地域の若い人のアイデアや都市住民の力を借りたり、「参加」してもらえるプログラムは考えられないかなどと、心地よい疲れを感じる列車の中で考えさせられました。