「福祉」の実態について考える

皆さん、お早うございます。お元気でしょうか?
今日はチョッと難しい話題を取り上げました。納得していただける方、気分を悪くされる方などおられると思いますが、おっちゃんは独自の考え方を述べさせていただきます。相談室にこられる当事者、チラシを受け取られる当事者の家族などが口々に語るのは「福祉を語る行政窓口」への不満です。ひとしきり悩み・個人情報を聞いた窓口の人は「あんたが悪い」「育てた両親の責任だ!」「私たちは専門家ではない、○○に行って相談しろ・・・」などの「上から目線、たらい回し的対応」に対して。おっちゃんも何度か経験しているので、彼らの不満は十分納得できます。先日、社会福祉協議会に質問しました。社協の年間予算の約70%が人件費、そして、10%ほどが事務に掛かる費用等々で、結局、福祉を必要としている人への出費は極めて少ないのではないかと。国や地方自治体では「社会保障・福祉関連予算が膨張して破綻に追い込まれそうだ・・・」と言われますが、そのような部署・窓口で働く職員への人件費・報酬が大きく増加していることも一因ではないかと思います。それでも福祉環境が改善・満足のいく方向に向かっておればよいのですが、現実は先ほど述べた当事者・ご家族の言葉通りなのです。ステイーブン・ピムペアという大学教授が著した「貧困大国アメリカ」には「福祉は貧困を解決するどころか、貧困を引き起こしている・・・」とか、「現在の福祉制度は保護を求めている人には申請させないために作られている・・・、不正(受給)者には向いている・・・」「・・・は気質的に不道徳な人たちだ。それにも関わらず、困っている人に自立を促している・・・」と。アメリカでも「上から目線」なのですね。世の中は資本主義。民主主義と言いながらも、「勝った者、強いもの」にしか行政は動かないようです。食べるものが無かった時代に育ったおっちゃんは福祉を必要としている人たちの仲間でありたいと願っています。では、今週も楽しく、元気に過ごしましょう!