はじめまして!岩座神集落です(多可町岩座神)

今年度モデル採択集落紹介シリーズも今日が最終回。
トリで登場いただくのは多可町の岩座神(いさりがみ)集落です。

【岩座神ってどこ?】
多可町役場から北西に約10km、北播磨地域の最高峰「千ヶ峰」の南麓、杉原川の支流多田川の最上流域に位置しています。
千ヶ峰を挟んで山向こうはふるさと自立計画推進モデル事業に取り組んでいる神河町の新田・作畑地域です。

【地名の由来】
…今年のモデル集落きっての難読地名です。
神光寺のさらに奥の山中に「岩座神の七不思議」の一つである高さ10m余の巨岩「塔の石」があり、信仰の象徴とされています。
千ヶ峰は「盤座神(いわすわりかみ)山」とも呼ばれ、これが後に「いさりがみ」に転訛したのが地名の由来といわれています(多可郡誌)。

【棚田百選】
何といっても岩座神集落の自慢は棚田。
標高270〜430mにかけて鎌倉時代に造られたと言われる棚田が一面に広がります。
古民家と棚田、石垣が調和する岩座神の美しい農村風景は「日本の棚田百選」に選定されているほか、県条例による歴史的景観形成地区の指定を受けています。
集落では急峻な地形でほ場整備が困難であったことを逆手にとり、棚田を生かしたむらづくりに取り組んできました。
岩座神棚田保全推進協議会を立ち上げ、棚田オーナーを受け入れているほか、神戸大学農学部の学生ボランティアによる石垣保全マンネングサ植え付け活動などを通じて棚田景観の保全に努めています。

【岩座神の七不思議】
岩座神には七つの伝奇があります。
血石、仁王門のシキミ、唐滝、千本杉、塔の石、雨乞岩、三本竹の七つ。
このうち、「血石」は上部が平らで赤みを帯びていることからこのような名前がついたとのことで、言い伝えでは、神光寺が隆盛を極めていた頃、加古川流域の人々が死者を葬りに来た際に一度この石の上に遺体を置いた由。
また、遺体があまりにも重たく四肢をこの石の上で切り離したために石が赤く染まっているのだとか。

すでに15年間近くにわたって地道な交流活動に取り組んできた岩座神集落。
(%黄点%)高齢化も進む中、棚田オーナーなど今後の事業の継続や10年後の岩座神のビジョンを今こそ考えよう!
をコンセプトに3年間取り組まれます。
交流先進地の今後の取組、注目度◎です。