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「小規模集落元気日記」 今日も集落は元気です!
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2010/06/23のBlog
今年度モデル採択集落紹介シリーズも今日が最終回。
トリで登場いただくのは多可町の岩座神(いさりがみ)集落です。

【岩座神ってどこ?】
多可町役場から北西に約10km、北播磨地域の最高峰「千ヶ峰」の南麓、杉原川の支流多田川の最上流域に位置しています。
千ヶ峰を挟んで山向こうはふるさと自立計画推進モデル事業に取り組んでいる神河町の新田・作畑地域です。

【地名の由来】
…今年のモデル集落きっての難読地名です。
神光寺のさらに奥の山中に「岩座神の七不思議」の一つである高さ10m余の巨岩「塔の石」があり、信仰の象徴とされています。
千ヶ峰は「盤座神(いわすわりかみ)山」とも呼ばれ、これが後に「いさりがみ」に転訛したのが地名の由来といわれています(多可郡誌)。
【棚田百選】
何といっても岩座神集落の自慢は棚田。
標高270~430mにかけて鎌倉時代に造られたと言われる棚田が一面に広がります。
古民家と棚田、石垣が調和する岩座神の美しい農村風景は「日本の棚田百選」に選定されているほか、県条例による歴史的景観形成地区の指定を受けています。
集落では急峻な地形でほ場整備が困難であったことを逆手にとり、棚田を生かしたむらづくりに取り組んできました。
岩座神棚田保全推進協議会を立ち上げ、棚田オーナーを受け入れているほか、神戸大学農学部の学生ボランティアによる石垣保全マンネングサ植え付け活動などを通じて棚田景観の保全に努めています。
【岩座神の七不思議】
岩座神には七つの伝奇があります。
血石、仁王門のシキミ、唐滝、千本杉、塔の石、雨乞岩、三本竹の七つ。
このうち、「血石」は上部が平らで赤みを帯びていることからこのような名前がついたとのことで、言い伝えでは、神光寺が隆盛を極めていた頃、加古川流域の人々が死者を葬りに来た際に一度この石の上に遺体を置いた由。
また、遺体があまりにも重たく四肢をこの石の上で切り離したために石が赤く染まっているのだとか。

すでに15年間近くにわたって地道な交流活動に取り組んできた岩座神集落。
高齢化も進む中、棚田オーナーなど今後の事業の継続や10年後の岩座神のビジョンを今こそ考えよう!
をコンセプトに3年間取り組まれます。
交流先進地の今後の取組、注目度◎です。
2010/06/18のBlog
今年度モデル採択集落紹介シリーズも残すところあと2集落。
今日は佐用町の目高(めたか)集落をご紹介しましょう。

【目高ってどこ?】
中国自動車道「佐用IC」から南西に約10㎞、JR姫新線上月駅から南西に約3㎞登った山間部にあります。
「願わくは、我に七難八苦を与えたまえ」の山中鹿介幸盛が籠城したことで有名な「上月城跡」の近くです。
上月城公園歴史資料館~上月城跡~目高集落にかけて約7㎞の遊歩道が整備されています。

【地名の由来】
一説では高いところにあることから名付けられたと言われています。
【美しい日本のむら】
農林水産省「第9回美しい日本のむら景観コンテスト」で全国農業協同組合中央会長賞を受賞した風光明媚の地で、まさにその景色は桃源郷の趣です。
コンテストの評をみてみましょう・・・
「この集落では、古来から息づく『助け合い精神』のもとに、斜面に沿って開墾された棚田の草刈や除雪を村人総出で行うなど棚田を含めた美しい景観の保全に集落全体で取り組んでいる。秋になると、町の中央部を貫流する千種川で発生する朝霧が集落の近くまで立ち上り、霧に包まれた村は幻想的な風景を見せている。」
初めて訪れてみてもどこか懐かしい。
「日本昔ばなし」に出てきそうな日本のむらの原風景が目高にあります。
【長寿のむら】
90歳代の元気な高齢者の方の姿もちらほら。
知る人ぞ知る長寿のむらなのです。

【利他の花咲く村】
目高に惚れ込んでIターンしてこられた方や周辺集落を含めた住民の皆さんが中心となり、むらづくりと定住の推進を目的に「利他の花咲く村」を組織して都市部と活発な交流事業を行っています。

とはいえ、集落の人口はわずか10人。
まずは「小規模集落」と言えるだけの規模・人口構成にしよう!
そのために若い人の移住を目指そう!
集落の皆さんの目標はあくまでも明快です。
取組への応援、よろしくお願いします。
2010/06/17のBlog
新モデル集落紹介、第3弾からは播磨に舞台を移します。
今日は宍粟市の小茅野(こがいの)集落をご紹介します。

【小茅野集落ってどこ?】
小茅野集落は宍粟市役所から車で約45分程度、旧山崎町北部の蔦沢地域にあります。
蔦沢地域のほとんどは揖保川水系に属しているのですが、小茅野集落は分水嶺を越えた千種川水系に属しており、昔から旧千種町との結びつきが強かった地域です。
標高450~600mと夏でも涼しいです。

【地名の由来】
古くは「小苅野」「こがやの」とも呼ばれていたとか。

【紅葉橋】
集落から志文川を少し遡ったところに「紅葉橋」があります。
時は戦国の世。
羽柴秀吉の攻撃で落城した長水城から落ち延びた城主宇野祐清の姫君が氾濫した志文川で立ち往生します。
するとあら不思議、対岸の紅葉が橋となり、無事に姫君の一行を通したということです。
周辺では秋には見事な紅葉が見られるのですが、写真を撮った新緑の季節の風情も捨てがたいです。
【山崎アウトドアランド】
水源やオートキャンプ施設を備えたキャンプ施設として人気のスポットです。
標高650mに位置し、夏でも比較的涼しく過ごせます。
そして一番の魅力は、空気の美味しさと豊かな自然、そして満点の星空。
【オーストリッチパーク山崎】
小茅野集落のアイドルはダチョウくんたち。
集落の皆さんが協力して7羽のダチョウをアウトドアランド横のオーストリッチパークで飼育しています。
水よし、空気よし、広々とした好環境のもと、すくすく健康に育っています。
顔と顔を合わせてみると、長いまつげにとってもつぶらな瞳
あなたもちょっと胸キュン体験してみませんか。
集落の皆さんとの初めての打ち合わせでは、
マンパワーが不足しているが、蔦沢など周辺地域と一緒に取組を進めて成果を波及させていきたい。
高原野菜の栽培などを通じて休耕田を活かしていきたい。
専門家による栽培指導なども是非いただきたい。
といった意見が出ました。

周辺地域と二人三脚、みんなの力で活性化を図ります。
2010/06/16のBlog
今年度の新モデル集落を紹介するシリーズ、第2弾として朝来市の殿(との)集落の横顔をご紹介しましょう。

【殿集落ってどこ?】
殿集落は朝来市の旧和田山町竹田地区、円山川の支流安井川沿いにあります。
この集落の特筆すべきところは、まずそのアクセスの良さ!
北近畿豊岡自動車道、播但連絡道路和田山ジャンクションから車で5分のところにあります。

【地名の由来】
かつて、朝来郡司であった「日下部安樹」が居住していたことから、「殿」という地名になったとされています(朝来志)。
後述の竹田城といい、「お殿様の住んでいた」なかなか由緒正しき集落なのです。

【国史跡「竹田城」】
集落から約2㎞のところに全国屈指の山城遺構竹田城があります。
標高353.7mの山頂にあり、但馬の守護大名山名氏が嘉吉年間(1441~43年)に築いたとされ、1600年に廃城となる直前の城主・赤松広秀が現存する豪壮な石積みの城郭を整備したと言われています。
その規模は南北400メートル、東西100メートルと全国最大規模を誇り、平成18年には日本城郭協会により「日本100名城」に選定されました。
また、秋から冬のよく晴れた早朝に雲海の上から顔をのぞかせる様はまさに「天空の城」。
ライブカメラ映像はこちらから。
【山城の郷】
殿集落にはレストラン、農産物処理加工施設、屋外運動施設である「山城の郷」があります。
このほど新しい指定管理者を迎えて新装オープンしました。
岩津ねぎや但馬ビーフを材料としたメニューや山城の郷と竹田城跡、ふもとの城下町を結ぶボンネットバス「天空バス」の運行などにより、地域活性化の中心拠点として期待されます。
先日のはじめての顔合わせでは、
殿の農を通じた活性化に向けた取組を展開しよう!
「山城の郷」との連携やイベントの企画も考えてみよう!!
まぁ、とりあえず「やってみよう」!!!
という非常に前向きなご意見が出ていました。

ここでイベントのご紹介。
6月20日(日)まで竹田寺町通りの周辺で「竹田寺町通り花しょうぶ祭り」が開催されています。
天空バスも活躍しているみたいですよ!!
ちなみにこの情報、地元の読者の方から頂戴しました
ありがとうございました。
2010/06/15のBlog
今年度、小規模集落元気作戦に仲間入りした集落が5つあります。
これから3年間、持続可能な交流などを通じた活性化を目指して集落の皆さんと一緒に取組を進めていくことになります。
そんな各集落の横顔をちらっとご紹介します。
今日紹介するのは養父市の筏(いかだ)集落です。

【筏ってどこ?】
筏集落は旧大屋町にあり、大屋地域局の西約4㎞のところにあります。
かつての「西谷村」の中心地で昭和30年の町村合併にて同村を含む4村が合併し大屋町となった歴史があります。
つまり、昔は「中心市街地」だったってことですね!!
小学校や診療所跡などにその頃のにぎわいが偲ばれます。

【地名の由来】
筏でスギ・ヒノキを搬出していたことに因む(大屋町史資料)地名といわれています。

【養蚕住宅】
かつて村の中心部であった筏集落は他の多くの集落と違い、農業ではなく炭焼きをはじめとした山林業、養蚕が主産業でした。
最盛期には冬期の出稼ぎ者も受け入れていたとか。
そして、養蚕を行うのに便利なように建てられたのが「養蚕住宅」。
1階で人が住み、上層部で「かいこ」が飼えるようになっており、クリーム色の壁とうだつが印象的です。
【「日本の滝百選」天滝】
筏集落は日本の滝百選にも選ばれる但馬の名瀑「天滝」の玄関口(集落より約3㎞)。
落差は98mと県内屈指。
まさに滝の水が天から降ってくるように見えます。
筏集落の有志の皆さんが「天滝を生かす会」を結成し、麓にある「レストハウス天滝」、「天滝公園キャンプ場」や登山道の管理運営や各種イベント、登山ガイドなどに精力的に取り組んでおられます。
【工場として生まれ変わった旧西谷小学校】
集落の中心にあった西谷小学校は平成20年、食酢等の製造販売業「但馬醸造㈱」の工場として生まれ変わりました
天上の高い体育館を醸造蔵、職員室を事務室、理科室を研究室、その他は倉庫として活用しているとのことです。
また、一部の教室で卒業生の思い出の品(昔の写真、トロフィー等)を飾り、記念館としています。
地域の魅力についての工場の方のコメントです。
「自然が多く残っており、水がきれいです。また、住民の人柄がよく、勤勉でもあります。地域性としては、初めは閉鎖的でしたが、一度とけ込んでしまえば身内として扱ってくれるため安心できる環境でもあります。」
この取組についてはふるさと自立計画推進モデル事業のページにも詳細レポートがありますので、併せて見てくださいね!
先日、集落元気大作戦の初めての打ち合わせがありました。
10年、20年後を考えよう。
そのためにできる楽しいことは何か考えよう。
地域内交流の機会を増やそう。
こんな方向で集落づくりについて考えていきます!
今後の取組にも注目してください。
2010/06/14のBlog
今日で最終回となります、このシリーズ。
今日は、多可町のモデル集落、山寄上(やまよりかみ)のインタビューの模様をお伝えします。

山寄上では「きよしま米」というブランドのコシヒカリを作っているのですが、このお米、なんと伊勢神宮にも献上米として奉納しているんですよ~。
でね、交流会で出会った団体からのお誘いを受け、都市部で「きよしま米」の販売もしたとのこと。少しずつ交流の裾野が広がっています!

また、今週末には集落内で「ふれあいサロン」なるものを試行されるとのこと。パンやコーヒーなんかも出すんですって。誰もが気軽に集まれる「たまり場」づくりを目指します。
(写真:H21.7.1集落内の田んぼを撮影)


山寄上インタビュー

2010/06/11のBlog
[ 15:48 ] [ その他 ]
今日のトップ写真、いつもと違って田んぼも山も写っていません。
ここは元町の兵庫県庁。
「はばタン」と一緒に写っているのは兵庫県国際交流員の皆さんです。

国際交流員とは、国際交流の仕事をするために世界各国から日本の自治体へやって来た外国人の皆さんのこと。
縁あって兵庫県に来られた皆さんがこの3月にブログを立ち上げられました。

その名も「国際交流in(員)ひょうご」

6名の皆さんが
まだ直接に関わったことのない県民の皆様(もちろん兵庫県以外の皆様も大歓迎!)に普段の活動を知って欲しい!
活動の中で関わった方々と交流の縁を持ち続けたい!!
とりあえずこのブログを通して国際交流を広げたい!!!
という熱い思いで日々の活動をつづっておられます。
ふむふむ、さすが国際派ブログ、英語の記事も(長文の英文を見たのって久しぶりかも)ありますね。
あ、日本語バージョンもちゃ~んとついていますので、ご心配なく!!

「交流ネタ」つながりで紹介させていただきました。
是非訪ねてみてくださいね!!
2010/06/09のBlog
今日は、神河町のモデル集落、大川原(おおかわら)のインタビューの模様をお伝えします。

大川原では、都市住民に田舎暮らしを体験してもらい、集落の一員として集落の生活を楽しんでもらうための施設として、「クラインガルテンカクレ畑」を整備しました。この4月には入居者ウェルカムイベントを実施。入居者の中には自治会も立ち上がり、地元住民との顔の見える関係もできつつあります。

また、上記カクレ畑は賃貸なんですが、分譲の「カクレ畑ログハウス村」もあります。詳しい内容はこちら


大川原インタビュー
2010/06/08のBlog
今日は、丹波市のモデル集落、福田(ふくた)のインタビューの模様をお伝えします。

福田では、平成16年にむらづくり組織「福田おいやか村」を立ち上げられました。「おいやか」とは「ゆったり」とか「ほのぼの」といった方言のようですよ。
以降、都市との交流事業を行ってきましたが、「ちょっと足下を見直そう!」と昨年度、モデル集落に手を挙げられました。全住民アンケートのほか、ワークパンプに参加した大学生なんかも一緒になって村歩き(集落資源の再発見)なども行っています。

今年は実践の年。活性化に向けた具体的な取り組みが期待されます!
(写真は福田の皆さんと兵庫県知事です。)


福田インタビュー
2010/06/07のBlog
6月最初の日曜となった6月6日(よく見るとゾロ目ですね)、新温泉町久斗山集落におじゃましました。
今回のお目当てはブナの植樹を通じて都市部との交流を深める「創造の森ふれあいまつり」です。
去年は新型インフルエンザのためやむなく中止でしたが、今年は天気にも恵まれ、盛大に行われました。
丸太切り競争をはじめ、様々なアトラクションで盛り上がりました。
「(ギコギコ)しんど~」
「頑張れ、もう少し!!」
そのほか、お楽しみプログラムとして菓子取りゲーム、パン食い競争が行われましたが、印象的だったのは子どもたちが元気!!なこと!

まさに、明日の久斗山を支える若い力です。
大人の皆さんも負けていません。

これは伝統芸能「傘踊り」。
ブログ子も初めて拝見しました。
しゃんしゃんという傘の鈴の音と、音楽に合わせて時に勢いよく、時に静かに回される色鮮やかな傘の動きが大変印象的で、観客の皆さんの喝采を浴びていました。
で、ここからは今日のもう一方の主役、ブナとブナ林に登場いただきましょう。

久斗山の標高は200メートル以下ですが、日本海側で積雪地帯であった影響もあり、ブナの自生地帯となっています。
久斗山集落と交流を続けておられる「ブナを植える会」では、平成3年の台風災害を契機として集落内の「創造の森」周辺でブナの植林活動を続けられています。
この日もイベントが始まる前から枝打ちなどの保全活動のため、メンバーさんが植樹地域に入られていました。
ちなみに、写真の木のプレートには「平成3年」とありますので、もうすぐ二十歳ということになります。
でも、まだまだ細いです。
大木になるまでにはまだまだですね。
地元の方にブナ林を案内していただきましたが、発見がいっぱい。

「これはユキグニミツバツツジです。西日本ではコバノミツバツツジが多いですが、積雪があるのでこの辺ではユキグニミツバツツジが自生しています」
「ここはタヌキのトイレです。ほら、雑食性なので排泄物にカキの種も、小動物の毛も混じっています。タヌキのトイレは何匹かが縄張りの境界の目印として共有しているんですよ」

写真は山道沿いに生えていたギンリョウソウです。
ろう細工のキセルみたいですが、れっきとした植物
う~ん、不思議です。
 
「すこしの事にも先達はあらまほしきことなり」とは徒然草のことばですが、まさにそのことを実感した一日でした。