追加モデル集落紹介シリーズ(倉床編)

今日は、宍粟市一宮町の倉床(くらとこ)集落をご紹介します。

【集落の位置】
○倉床集落は、宍粟市一宮町の最北部に位置し、冨土野峠を通じて養父市大屋町に接しています。揖保川の支流、倉床川沿いに細長く民家が点在する集落です。

○冬季には積雪も多く、集落内を通る県道養父山崎線が凍結することも少なくないようです。

*写真;飯盛山山頂展望台から見える集落の景色です。「馬の鞍のような山の谷」、なるほどねぇ〜。

【集落の特徴】
○集落内にある冨土野地域では、かつて近隣の明延、神子畑と並び銀・銅の採鉱が行われていました(S56閉鉱)。

○かつての名産品は炭。「繁盛(はんせい:地区の名前)の炭」は有名で神戸方面へ出荷していたが、現在は釜もないようです。炭が主産業であったためか、現在でも非農家が多いです。

○集落の中には、繁盛小学校倉床分教場がありました(S46廃校)。

○地名の由来は、「馬の鞍のような山の谷」にあるからとのこと。

*写真:集落内にある「倉床神明社」。かつては獅子舞も奉納されていたようです。

【これまでの取り組み】
○H9、村づくり委員会が中心(ボランティア延100名)となって、山の中腹から出る湧き水をふもとまでパイプ(500m)でつなぎました。名称は住民公募により「ふれあいの水」と命名されました。

○現在は「一宮名水7選」に選ばれ、年間1万人以上が水を汲みに訪れるとのことです。

○H12、旧一宮町の事業を活用し、「ふれあいの水くみ場」「飯盛山山頂展望台」「水仙球根植栽(現在1万球)」等の整備し、一体を「倉床ふれあいの森」として住民がボランティアで管理をされています。野菜や鉱山の石などを販売する百円均一の無人販売所もあります。

*写真:水汲み場の周辺には、桜と水仙が植栽されています。一体は「倉床ふれあいの森」と呼ばれています。(H21.4.18撮影)

【地元の方のお話より】
「村づくり委員会も壁にあたっているところ。住民ボランティアにも限界がある。継続的な取組のためには財源も必要。元気作戦をきっかけに、外部からの意見や交流をカンフル剤として、取組を進めていきたい。」
 持続できる村づくりのあり方を一緒に考えていきましょう!

※「小規模集落元気作戦ポータル」にも集落の概要を載っけています。是非、ご覧ください。