追加モデル集落紹介シリーズ(与布土編)

今日は、朝来市の与布土(よふど)地域をご紹介します。

【集落の位置】
○与布土地区は、旧山東町の南部、北近畿自動車道の山東ICから5〜10分程度に位置し、与布土小学校区の10集落〔喜多垣(きたがき)、柿坪(かきつぼ)、柊木(ひいらぎ)、森、三保(みほ)、迫間(はさま)、越田(おった)、溝黒(みぞくろ)、山歳(やまさい)、与布土〕で構成されます。

○周囲は山に囲まれ、地域内には円山川の支流である与布土川・三保川・迫間川の3つの清流が流れています。

【集落の特徴】
○与布土川上流の奥山付近には、オオサンショウウオやヤマメなどの希少な淡水種が住む自然豊かな地域です。

○よふど温泉もありますよ。

○与布土小学校周辺は比較的若く住宅も密集していますが、周辺部(喜多垣、迫間、三保など)では高齢化も進み遊休農地も目立っています。

○喜多垣集落にはかつて地域の豪族が住んでおり、同地区を中心に盆踊りが実施されていましたが、現在は途絶えています。

○地名については、この地の豪族である與等(ようど)氏の姓を地名にしたのか、地名があって姓ができたのかは定かではありませんが、「與等」から「與布土」「与布土」へと変遷したと言われています。

【これまでの取り組み】
○H19に、与布土小学校区を活動範囲とする「与布土地域自治協議会」を設立。区長会、農事部長会、老人クラブ、生活研究グループ、PTAなどで構成。自然保護、集落営農の推進、郷土歴史の伝承、HPの作成など6つの部会により事業展開されています。

○昨年7月には、「よふど百笑村」を設立。農を活かしたコミュニティビジネスにより、活動を継続するための財源確保を目指されています。

○今年5月には、地区内でも小規模・高齢化が顕著な喜多垣集落の活性化を支援するため、郷土資料館として使われていた古民家を農家レストランとしてリニューアルさせ、都市との交流拠点として活動を始めたところです。

*よふど温泉には鯉のぼりが優雅に泳いでました(H21.4.23撮影)

【地元の方のお話より】
「ここ10年ほどで地域の力が小さくなってきていることを肌で感じる。今しかできない。一緒に連携できる交流相手が欲しい。」
 末永く交流ができるいいパートナーを見つけていきましょう。

*写真:郷土資料館が「農家レストラン」としてリニューアル

※「小規模集落元気作戦ポータル」にも集落の概要を載っけています。是非、ご覧ください。