追加モデル集落紹介シリーズ(海上編)

追加モデル集落紹介シリーズ! 今日は、新温泉町の海上(うみがみ)集落をご紹介します。

【集落の位置】
○新温泉町の南西部に位置し、国道9号線から岸田川の支流沿いを約5km南下した、鳥取県との県境に位置する山間集落です。村中には、牛飼いさんや杜氏さんもいます。

○標高は340〜390mの豪雪地域で、海上集落は上山高原エコミュージアムの登山口となっています。4月の終わりでも山には残雪がありましたよ。

*写真:集落は広いですが、家屋は比較的ギュッと固まっています。

【集落の特徴】
○300万年前は湖の底で、集落内では昆虫の化石が多く発見されています。近隣集落には「おもしろ昆虫化石館」があり、主に海上集落で見つかった昆虫化石を中心に約220点の化石が展示されています。

○「海上」と言いながら、実は山の中の集落なんです。地名は、古くに山が崩れ川をせき止め大湖となったとき、その湖の傍らに集落ができたので「海上」と名付けられたと言われています。

○昭和52年に町無形文化財に指定された「海上傘踊り」が現在も継承されています。江戸時代の雨乞い祈願に起因しているとのこと。子ども会や中学校の盆踊りクラブへ伝承されています。

*写真:集落の上には田んぼが広がっています。

【これまでの取り組み】
○地域をあげて芝桜の植樹に取り組んでらっしゃいます。毎年5月に「海上芝桜フェスティバル」(傘踊りの披露、地元農産物の提供、バザーの実施、化石探し体験等)を行っています。
○H19年度、「海上棚田米うみゃーなー」を商品化しました。地域ブランド米として独自流通させることにより、通常出荷に比べて販売収入も2割程度アップしたとのこと。
○手作りの集落案内板も設置。イラストは集落の子どもたちに書いてもらったもので、ぬくもり感あふれる案内板です。地図には戸主のお名前も書いてあるんですが、表記は下のお名前。田舎ならではですね。

【地元の方のお話より】
「この事業は嬉しいお誘い。アドバイザーからいろいろな助言が欲しい。」
 住民皆さんで、村づくりについて一緒に考えていきましょう!

※「小規模集落元気作戦ポータル」にも集落の概要を載っけています。是非、ご覧ください。