地名の由来を調べるシリーズ(馬瀬編)

今日は、養父市の馬瀬(まぜ)について書きます! 

 
 馬瀬集落は、養父市の北東部(旧八鹿町)に位置し、円山川の支流である小佐川流域の集落です。養父市役所から西に3㎞。昨年3月には、日高町知見とを結ぶ「珍坂トンネル」が開通し、日高町へ買い物に行く地元の方も増えているようです。

 ちなみに「珍坂トンネル」は「珍坂峠」をくぐるので、そういう名前が付いたようですが、そもそも「珍坂」の由来は、豊臣秀吉が但馬征伐の時、峠越えをしようとしましたが、柔らかい地盤に馬が滑って先に進めなかったので、「珍なる坂」と嘆いたという伝説によるそうです。へぇ〜。

 馬瀬集落は、かつて小佐(おさ)村の枝村「馬瀬」と九鹿(くろく)村の枝村「馬瀬」とで同一集落を形成し、家・耕地とも入り組みあっていたようです。このため、「混ぜ」、すなわち「馬瀬」の地名が起こったとの説があります。ダジャレですやん。こんな由来もあるんですね。

 参考 : 兵庫県の地名(平凡社)
 角川日本地名大辞典「28 兵庫県」(角川書店)