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NPO法人 認知症予防ネット
記事一覧イベント一覧
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2018/03/12のBlog
昨年の4月から、念願叶って行きはじめた「故郷の家・京都」での認知症専用デイサービスセンターでの「みんなの認知症予防教室」、月3回のボランティア活動が今年度の最終月の3月に入りました。

全員が認知症の方で、レベルはまちまちです。
予測も出来なかった勉強をさせて頂いて、ボランティアでは足りなくて、月謝をお渡ししないと神様に叱られるような気分です。

韓国出身の方が多いので、政治がらみの恨み言を瀧のように止むことなく言い続けられる方や、時には思い込みで持ってきてもいない「ズボンが無い」と、半狂乱で部屋中を探し続ける利用者さんもおられました。
その時は“命の電話講座”で習った対応の仕方(反復)が効を奏して、我ながら納得した事もありました。

韓国やフィリピンや日本や、出身国のさまざまな職員の皆さんが、とても温かな優しい対応を自然体でされていて、「福祉に国境なし」というのが私の感想です。職員さんが苛つく場面をみたことがありません。虐待が起きない施設と言いたいです。

利用者さんにも感心しました。ズボン騒動に直面した時に、“3B”レベルかと推察できる方が、「ああいう病気の人なんですよ」と私に囁かれて、動じることなく温和に構えておられて、儒教の国の母だなと感服しました。

この施設創始者の母上、木浦(もっぽ市・韓国南西部に位置する港町)の孤児院を運営された故田内千鶴子=高知県出身で、韓国の文化勲章受章者の心が、此処に生きていると思えてきます。
2018/02/23のBlog
2月22日(木)の午後、国際ソロプチミスト奈良万葉のお招きで、橿原神宮の深い森にも早春の気がみなぎる中を通り抜けたところにある、ロイヤルホテルにうかがいました。

例会場では女性の社会活動を讃えるクラブ賞の授与式があり、私も賞をいただきました。その後、記念講演の形で、これまでの活動の原点と経過のお話し、続いて認知症予防と改善のゲーム体験会をさせていただきました。

50余人の方たちが、真剣な面持ちで聞いてくださり、続いての予防ゲーム実技を深くご理解くださって、要所では声を上げて笑われ、裏付けの理論や、五段階加速法の具体的な技法も理解され、8種類同時に脳の異なる機能を活性化させる説明の順番まで覚えてくださり、流石と敬服しました。

ソロプチミストの皆様は常に例会を開いて集まられる由で、その集まりの時に、このゲームを少しでもしましょうかと、話し合っておられるのを耳にしまして、ゲームの真意を確実にご理解いただいたと言う大きな喜びで、講師冥利に尽きる思いに浸りました。

西の空の夕茜も、畑になびく煙の色も、「みんなの認知症予防ゲーム」も、まさに“冬終わる”という言葉そのものに感じる帰り道でした。
[ 05:32 ] [ 理事長から ]
此処しばらくITの不調で音信不通、絶海の孤島ではありませんが、メールもHPも遮断されて、術もなく閉じこもり状態でした。やっと回復したようで、テストから再開しました。

2月19日には大阪の大東市でのリーダー養成講座4回シリーズの3回目で、カバンとリュックに道具を詰めて出かけました。
何年か前に京都で受講されて、自らも教室を始めているAさんが、≪カバン持ち≫の名目で見学に来られて、帰りの電車の中で、「とても勉強になった」と言われました。私が嬉しくなったのは、いつでもリーダー養成講座の受講生さんに、お手玉の縫い方見本を一個ずつプレゼントして、一生涯に一個でもよいから、縫い上げてくださいと、お願いしています。Aさんも勿論その中の一人で、その一個を縫い上げただけでなく、縫うのが楽しくなられて100個ほども縫い上げられたと聞いたことです。
道具と一心同体で教室が出来ていくだろうなと思いました。
2018/02/01のBlog
「みんなの認知症予防ゲーム」リーダー養成講座を修了した方が、ご自分の地域で小人数の教室を始められました。そのお手伝いに参加された方が、自分もと思い立たれて、養成講座を受講に宇治市までこられました。5回シリーズ講座の2回目から参加されたその日の別れ際に言われた言葉が耳に残ります。
「どこでもやっているゲームだと思っていたが、こんなに細やかな心配りで成り立っているのですね。涙が出ます」。
涙が出ます、なんて言葉を聞いたのは初めてです。私は勲章をもらったような気がして、私も涙が出そうになりました。恐らくこの方も、介護の悩みをお持ちだったのだろうなと察しました。みんなの苦労の上に花が咲き、認知症を持ちながらも悪化進行の予防改善で、明るく暮らせる社会に近づいていくのだと思います。

私の活動を理解されない人もおられるのは事実です。が、なぜ私が節を曲げずに活動を続けることが出来ているかといえば、それは十余年来、多くの方々が賛同・応援して下さっているお陰です。
年齢別の認知症発症率では、最高域に既に入った私は、心身共に老化現象を露呈していますが、終活に入る暇も無いので、いつも失敗を反芻しながら出掛けています。今日は雪降りです。

ふるさとは よしのの山の ちかければ ひと日もみゆき ふらぬひはなし

世界連邦の方から頂いた墨跡(古今集)ですが、辛い時の師表と思って眺めています。

2018/01/30のBlog
[ 07:27 ] [ 理事長から ]
大寒で、毎日のように積雪情報が聞こえてくる1月29日。京都南部は申訳ないような穏やかな日差しの中、大阪市の北にある大東市に伺いました。大東市社会福祉協議会主催による、「みんなの認知症予防ゲーム」リーダー養成講座4回シリーズの第一回です。
担当者が「驚いた」と言われたのは、募集をかけられたところ、定員20人がすぐさま18人の応募で、30人に枠を拡げられたのでした。市民の意識が高いというか、認知症予防に広く関心がもたれていて、まさに待たれていたのだと思いました。
座学では輪読方式を、ここでも行いました。終わってから言われたのは、
「座学で、一人も居眠りをする人がおられなかった」
というお気づきでした。午後のひと時、それも昼食あとですから睡魔がねらっている時間帯です。だから一人も眠くさせない、睡魔を寄せ付けない秘法、輪読形式で進めているのです。また別の職員の方の感想は、
「同じルールのゲームを指導していたが、進め方の配慮が全く違う、今までは間違われたときに、間違いを本人に指摘して上手に皆が揃うようにしていたが、認知症混在の教室では、その点が違うのですね」
と、一番大事な注意点を自ら気づかれたことに、すっかり嬉しくなりました。こういう学ぶ姿勢で受け入れて頂き、大東市に初めて伺ったのですが、すぐに市民活動に活かされるに相違ないと、確信することができました。2025年問題に間に合うようにとお願いしましたところ、皆さんが頷いて下さったので、今まで活動を続けてきて、本当によかったなと、つくづく思いました。帰りの電車では、輝く西日の光を正面から浴びて、身も心も力に満たされる心地でした。
2018/01/10のBlog
[ 21:02 ] [ 理事長から ]
今年の御用始めは、1月9日(火)、大阪市旭区の「コミュニテイトレーニングクラブ」第88期開校式の第2部に招かれての講演とゲーム体験会でした。
夕茜が暗闇に移っていく絵のような空を眺めながら、初めての駅に降り立つと、真向からの烈風が、これぞNPOの試練だと耳朶に響くようでした。

最近は「認知症予防」という言葉への反論がよく聞かれます。それを逃げないで正面から、NPOの命名の決意を表明しないといけない時期になって居ることが思われて、風に吹き飛ばされまいと商店街を歩きながら、短時間で話す内容を再確認しました。

「認知症予防」という言葉の意味が、一次予防・二次予防・三次予防に亘っていること。
認知レベルが混在している教室で、全員に対して同時に効果を上げるものでないと世の中の役に立たないこと。
ランクの異なる全員に、同時に、予防と改善に役立つゲームの独特の進行方法を体得していただくこと。
これらを伝えねばと願って、その体験会を目指しました。

100人以上の参加者さんに、ご理解頂けた感触でホッとして、帰途につきました。
2018/01/02のBlog
[ 07:11 ] [ 理事長から ]
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
NPO法人設立以来の、認知症本人の願いと、取り巻く周りの嘆きを、希望と喜びに代えるという変らぬ目的で歩み続けたいと、思いを新たにしています。
昨年までに少しはその目的は実現して、少数でも喜んでいただきました。これを力に、もっと拡げるための努力を続けたいと、思いを新たにしています。
共感、ご支援、ご参加、ご援助、よろしくお願いいたします。




2017/12/28のBlog
[ 12:25 ] [ 理事長から ]
12月27日、西山は雪で白く、京都駅前でも雪が舞っていました。
「故郷の家京都」の認知症専門デイサービスセンターでの、今年最後の教室は全員で9人の輪でした。

皆さん馴れてくださって、最初の頃とはうって変わって自己紹介、年月日の確認も立派に声を揃えて鮮やかに言ってくださいます。夢の旅行はまだ省略です。
今日のメンバーさんは皆さん軽いレベルの方のようでしたので、スイスイとゲームを進めることができました。
ゲームその1の6種類が全部できたことに感動します。
2拍子、3拍子、4拍子もスイスイできました。お手玉回しも本式で、みんながお隣さんの手のひらに渡す事ができて、初めての成果に部屋中が楽しさに溢れました。

韓国の習慣では、旧暦でお正月をされますので、年末年始の挨拶はしません。また来月3回の日程を決めてお別れしました。
4月の教室開始時では、「グーチョキパー」が分からなかった方も、そのような事は感じさせない鮮やかさでゲームを楽しむようになってくださって、リーダーも楽しませてもらっています。

ご褒美は年明け1月、全館フロアの職員さんが集まってくださって、ゲームを体得される学習会が行われることになりました。このようなことは予測していませんでした。夜学になりますが、道が暗いなんて何でしょう。何の妨げにもなりません。最大の私へのご褒美だと思って、ルンルン気分で今年最後の教室の帰途につきました。
電車を降りたら寒くて、目がショボショボしました。

2017/12/15のBlog
[ 08:08 ] [ 理事長から ]
やみくもに、ただ一生懸命、認知症予防に効果的なゲームの極意を身に付けていただきたい思いでやってきた「リーダー養成講座」です。
全国の、受講してくださったリーダーさんに呼び掛けて開催した、レベルアップ研修会と交流会の2回目が、師走8日に終わりました。溜まっていた仕事の半分が片付いたところで、振り返っています。

昨年度の研修会と違って、今年の研修会で驚いたのは、皆さんのゲームでの手の動きが、格段に上達しておられたことです。ゲームでの手の動かし方はとても大切です。繰り返し繰り返しお伝えしても、なかなか身に付かない、その場では納得し、覚えられたかに見えるのですが、次回に出会うと元の木阿弥になって居るのが通例でした。

ところが今年の研修会は違っていました。大多数のリーダーさんの手の構えが出来ていたのです。それを見て嬉しいを通り越して、内心、感動してしまいました。
尤も全員ではなくて、大多数の人でしたが、それでも画期的なことで、くどくどと言って来たことが、各地で花が咲くまでになったと感じられて、胸が熱くなったのです。

これほど嬉しいことが世の中に有るでしょうか。完全に私の努力は報われいる、もう何処で終わっても満足です。生きている間に報われるなどと、思いもしませんでした。
なんと有り難い事でしょうか。
2017/11/30のBlog
昨11月29日は、嬉しい一日でした。東京都新島村民生委員協議会の事業として、新島村役場民生課福祉介護前田係長のお世話で、伊豆諸島の中の新島と式根島から、8人ものお客様をお迎えして、「みんなの認知症予防ゲーム」の研修会が実現したのです。
小さな島とおっしゃっていましたが、飛行場まである大きな島です。
皆さんが青空か太平洋のように明るくて、兄弟姉妹のように仲良くて、積極的で、4時間の接触で私もその色に染めていただいたような気分で、余韻に浸っています。

ご縁は、一般社団法人みんなの認知症予防ネットの加藤さんによる体験会で、「みんなの認知症予防ゲーム」の良さを知ってくださったことからです。滋賀県に研修旅行に来られ、宇治まで足を延ばして下さいました。

このようなチャンスはまたと無いので、前夜からそわそわして会場のJR宇治駅前市民交流プラザ「ゆめりあ うじ」に向かいました。
1時から5時までびっしり、ゲームリーダー養成講座ができました。

「みんなの認知症予防ゲーム」は誰でも声を上げて笑う楽しいものですが、予防教室においては笑うだけで満足しては、目的が達成しません。
目的とは認知症の予防と改善の2本の柱です。医学知識の無い私たち市民に許される一次予防のゲーム、といっても一般高齢参加者さんの1割程度は認知症を発症しておられます。認知症予防ネットとしては市民にできる、市民にしかできない予防と改善のツールを身に付けたリーダが輩出してほしい。レベル混在教室で成果を上げてほしい。日本中、津々浦々まで、と願って活動を続けているのです。
ですから内実は、認知症の一次予防だけでなく、発症した人への改善目的、症状悪化の予防、元の生活への引き戻しを忘れてはなりません。単なる楽しいゲームでも構わないと言いますが、改善と悪化の予防も出来なければ、ゲームの名前が泣きます。それを実現させる力を、ゲームリーダーが体得していないと、単なる笑いになってしまうのです。

4時間で、ゲームリードの実技は時間いっぱいギリギリまで追求しましたが、少々時間切れで割愛部分もありました。一人ずつの体験を丁寧にしたからですが、思い残しも出たのが正直なところ。
完全無欠ではないが、大事な中枢は皆さんにお伝え出来、記念写真では「2~、2~、2~」と皆が笑顔だったと思います。熱い篤い握手でお別れしました。
2017/11/28のBlog
[ 05:49 ] [ 理事長から ]
毎月3回伺っている故郷の家京都デイサービスの11月27日教室は、利用者さんが少なくて、職員共で5人の輪でした。ところが小人数なればこその奇跡のようなことがありました。
今年度24回目の訪問ですが、毎回必ず逃げるように居室から出ていかれるD子さんが、今日は初参加されたのです。その理由は、交通事故で頸部をしっかり保護されて動けないかのようなデイサービス利用新人の方に衝立の陰のベッドを譲られて、ゲームを行う居室のイスに居られたので、自然に初参加となったのでした。
自己紹介から年月日の確認も一緒に出来て、1から10は「むつかしいなあ」と言われたのですが、なんとグーパーゲームの5段階加速に立派に乗られて、リズムを堪能されたのです。その様子を見るだけでも満足したのですが、そのあとの感想の表現に、得も言えぬ最高の喜びを頂きました。可なりのご高齢で、お口もとは歯が全く無いようで、もごもごしか聞き取れないのですが、「ドングリころころ」と「でんでん虫」が終わった時に、始めてみる明るい笑顔で「この辺がこうなるよ」と言いながら、両手で胸の前で大きな円を作って、それを大きく拡げるポーズを2回もされました。リズムが楽しくて胸が膨らむ・・・、という表現だと受け止めて、涙が出そうに嬉しくなりました。
これだけではエビデンスと言えないことは百も承知ですが、本人の証言を頂いて、今日まで毎月3回通って、ご褒美をもらった心地です。
骨折が治られたA子さんもおられたけれど、手が痛いからと言われてゲームには参加されませんでした。しかし、リズムに乗って手拍子を取っておられました。手が痛いのは指の関節の殆どに、“あかぎれ”が切れて、血が滲んでいたのです。帰る時に手を見せて下さったので、思わず痛そうな手を包んで「早く治られますように」と言ったら、これまで見たことのない柔和な優しい表情を向けてくださいました。
2017/11/25のBlog
[ 06:37 ] [ 理事長から ]
11月24日(金)、故郷の家・京都(高齢者複合施設)が主催される近隣の福祉事業所や、民生委員ほか地域役員対象の、健康講座が、3回の予定を無事に終わりました。
今日のゲーム体験は、2チームに分かれ勝敗を争う、活気を取り戻すゲームでしたが、想像以上の盛り上がりでした。
皆さん年齢の慎みや、役職の体面を、文字通りかなぐり捨てて、童心に帰られての大熱中となりました。
ビーチボールサッカーで燃え、ボール入れ競争では2チームの点差が大きすぎて大笑い。3回戦では、手でボールをポケットに落とし込むのは反則と、皆さん心得ておられるので、どうなったか奇想天外、3~4人がくっついて立ち上がり、胸の力でボールを操縦されたのです。ひっくり返るような大笑いとなりました。日ごろ責任のある仕事をしておられる皆さんです。たまには声を上げての大笑い、良いじゃないですか。
最後のジャンケンゲームではお相撲さんも負けるほどの四股踏みよろしく、慎み深い方が優勝決定戦まで進まれました。
このように笑ったり燃えたり、認知症の一歩手前の方も、認知症を身に持つ方も、もろともに楽しんでいただき、いきいきしてくる教室が、町のあちこちに出来ますようにと願って、さわやかな笑顔でお別れしました。
帰り道、紅葉が真っ赤でした。
2017/11/20のBlog
[ 21:18 ] [ 理事長から ]
認知症予防の薦め

1) 認知症予防は共生の基本理念、拒絶や排斥ではない。
2) 早期発見は、日常生活の中での気づきから。
3) 市民にできる、市民にしかできない、非薬物療法の、「みんなの認知症予防ゲーム」を、レベル混在の教室で行う。
4) レベル混在教室こそ、認知症を持ちながらみんなと一緒に明るく暮らせる社会構
築実現への第一歩。

「みんなの認知症予防ゲーム」は認知症対策であると同時に、介護者を筆頭に、
気力が衰えた人、ストレスのある人みんなに有効。

2017/11/18のBlog
[ 13:21 ] [ 理事長から ]
11月16日、大阪市城東区の区民センターで、城東区認知症予防推進連絡会・城東区地域包括支援センター連絡会ほか2団体の共催による、
「認知症であっても住み慣れた我が家、この町で過ごすために、城東区民ができる・区民しかできない“みんなの認知症予防”」
という長いタイトルの講演会にお招きいただいて行ってきました。講演会は2部式で、認知症サポート医の高田淳先生による、認知症の基本的なお話があって、そのあとを担当させていただきました。
次のようなレジメを用意していったのですが、440人というご参加皆さんと対面した途端に、レジメとは異なる切り口で、話を進めさせていただきました。学問的な内容とは打って変わって、実生活に根差した体験談からの話ですので、皆さん共感しつつ納得されて、予防ゲームをどのように行うか、脳の機能が正常な一般の方と、衰えが進みつつある方、発症しておられる方、つまりレベル混在で地域で暮らし続けるための「みんなの認知症予防ゲーム」の使命、およびその実践者となって頂きたいという願いを、しっかり受け止めて頂いた手ごたえを感じることが出来ました。当日配布して頂いたレジュメを、以下に貼り付けます。共生社会を実現させるのは誰だ? 市民だ、区民だ、家へのお土産にゲームを覚えて持って帰って、家族と、ご近所さんと、間違えても大丈夫だから、一緒にやってみてくださいと、心を込めてお願いしました。

認知症予防とは 認知症予防ゲームとは
2017年11月16日(木)
於・城東区民センター 
主催:城東区認知症予防推進連絡会 城東区地域包括支援センター連絡会 
一般社団法人大阪市城東区医師会 城東区居宅介護事業者連絡会(ジョネット)
二部:講師:髙林實結樹(NPO法人認知症予防ネット理事長)

1)早期発見は家庭で、市民力で、意識の改革で
2)認知症予防は、拒絶や排斥ではなく、共生の基本理念
3)市民にできる、市民にしかできない、非薬物療法の「みんなが共に楽しめる予防ゲーム」を、レベル混在の教室で行う
4)レベル混在教室であってこそ、認知症を持ちながら暮らしやすい社会を構築する基盤
5)「みんなの認知症予防ゲーム」は認知症対策であると同時に、介護者を筆頭に、気力が衰えた人、ストレスのある人みんなに有効

2017/10/28のBlog
「みんなの認知症予防ゲーム」の体験会に初めて参加した方であっても、ゲームがなぜ認知症予防に良いかという根拠のある説明を、家族の方への土産話として或いは知人や友人に経験談とするためにも覚えて帰ってほしい、というのが長いあいだの願いでした。

中でもデンデンムシのゲームは、幼児向けの童謡を歌いながらですが、ゲームは脳の異なる機能を8種類も同時に僅かずつ活性化させていると、どこででも話します。
説明の内容が適切で、しかも分かりやすければ「認知症予防ゲーム」への世間の偏見打破が、可能になっていく筈である・・・、どうしたら忘れずに覚えて帰っていただけるか、どうも難しそうだなと、内心思いつつ、長い期間の自分への宿題でもありました。

2017年10月27日、京都市南区の“故郷の家・京都”での勉強会で、宿題の答えを発表することが出来ました。一挙に記憶してもらえる方法です。
34人の参加者さんが、声をあげて笑いながら私の説明を聞かれて、8種類の脳の異なる機能を活性化させている、その“8種類とは”を、ほぼ全員が一度で記憶されて帰られた手ごたえを感じたのです。嬉しくて、ルンルン気分になりました。

① 他人の話を頭にしっかり聞きとめる(ヘルメットの絵を高い位置に描く)
② 一番は頭出せ、二番は目玉出せ、古い記憶の引き戻し(ヘルメットの下にマルを描く)
③ 二番まで続けることでルール記憶継続訓練になる(ヘルメットの下に二つ目のマルを描く)
④ 歌を歌うことで発声機能の活発化を図る(マル二つの中間の少し下に下弦の月、半円を描く。顔になってくる)
⑤ 音程・速さを揃えようとするので聴覚の刺激(耳の絵を描く、顔が完成)
⑥ チョキとグーの絵を、口よりも下のほうに描く
⑦ 腕を高めに構える筋力アップ(肩から肘の絵を描く)
⑧ 最後はリズム感の取戻し(下のほうに長~い音符を裾広がりに描くと2本の足になる)

図解は右上の枠をクリックしてください。

絵は下手で、下手なだけでも笑われるのですが、何を描くのだろうと言う好奇心が誘われて、参加者さんの目と耳がホワイトボードに集中。我ながらこれは良い方法だなと密かに感じました。

是より下手は無い、という絵が記憶を誘う効果になる、苦心の方法なのです。内緒にしておきたいです。
誰かぜひとも教えてと迫られたら、さて、どうしましょうか?

画像を掲載してもらうことが出来ました!!! クリックして大きくしてご覧ください。</>b>
2017/10/12のBlog
10月12日(曇りのち小雨)は、京都市南区にある「故郷の家・京都」の、認知症専門のデイサービスセンターに毎月3回、通い始めて19回目の訪問でした。職員さんとはすっかり顔なじみです。
利用者さんは、今日はお顔ぶれがいつもと少し違って、初めてお会いする方が、2人おられました。なじみ深いA子さんもB子さんもMさんも今日はお休みでした。

少しずつゲームに馴れていただいて、最近では自分一人だけの普通の自己紹介を取り入れる事が出来るようになっています。しかし今日初めての方はご自分の名前が言えません。その方の名前を職員さんは教える態度はとられません。皆が自然体で流して行く事が習慣になってきたことが私には満足です。人前では教えない、上手に出来ることを目的としない、と言う私の方針を会得しておられるのです。

日付の確認は皆で大きな声で曜日まで続けて言えるようになっていて、新顔の方も一緒に言えたつもりになってくださいます。レベル5まで進行しているC子さんは、前2回の教室体験と同じく、リズム加速が心地良さそうに、「兎と亀」「ドングリ」「でんでん虫」「故郷」まで歌声をピッタリ揃え動作もリズムに良く乗って心地良さそうに笑顔になっていかれます。違和感が少しもないのです。
ここまでは見学者がおられたとしても誰もレベル5の人とは信じないでしょう。ところがやはりお手玉は無理でした。右と左、掴む、摘まむ、隣の人に手渡す・・・、全て言葉の意味を理解出来ません。この状態でお手玉を始めることはまず不可能です。出来ないことで傷付けます。そこで私の得技と言いたい臨機応変で、全員諸共楽しむ時間に切り替えました。

皆が大きな椅子にゆったりと座ってテーブルを囲んだ状態のため、膝を手で打つなどの膝を使うことが出来ないのです。全てのゲームをテーブルの上で行うため、お手玉1個ずつ直接テーブルに置いて、置いたお手玉を弾くように、テーブルの上で勢いを付けて滑らせて、目標の相手にカーリング宜しく届ける、という新発明のゲームを始めました。
是が皆さんに大受けで、半泣きになりかけていたC子さんが上機嫌になって、皆で大混戦「そら、行け、えいっ」と賑やかなひとときを過ごして頂きました。

ジャンケンゲームも此処だけの特別ルールです。リボン5本を首にかけることが出来ない方も居られるので、5本とも手で持ったままです。ジャンケンに「負けたら一本プレゼント」から始めるのは標準通りですが、1対1でなく全体をテーブル別に2組に分けて始めました。移動が出来ないため、動かない特別様式です。
この時間帯は総勢7人でしたので、3人組と4人組に別れて、それぞれの勝者が最後に優賞決定戦としました。いつもはゲームに乗り気でなくよそ目で見て居るだけの女性が燃えるようにジャンケンで活気づかれて、優賞決定戦で惜しくも準優勝でしたが、初めてのご参加で、是までの冷ややかな彼女とは別人のようでした。

最後のゲームは小太鼓でアリランの歌の合唱を、二遍、三遍、四遍と繰り返し、私が韓国語の歌を間違いなく歌えたら、終わりです。韓国語の歌詞を、一生懸命に家でくり返し歌って覚えて行くのですが、いざ太鼓を叩いて大声で歌うと、詰まったり、発音をチョット間違えてしまうので、何度もやり直しになるのが皆さんには殊に楽しいようです。太鼓が最後というのも臨機応変の此処だけの特徴です。

帰りは天気予報通り小雨で、秋の気配が濃くなりました。
2017/10/05のBlog
今年2月3日、ブログに初めて次のような質問が寄せられていたのを、ホンの今見つけて、慌てて返事を書きました。
~~~~~~~~
[知りたがり屋] [2017/02/03 08:55]
「グーチョキパー」と称している腕の運動の、加速の付け方によって全員をほとんどど同時に振り落とすような計画的な働きかけを必要とするゲームの実技、その意義・解説
「ほとんど同時に振り落とす」 ことを計画的にすると言う目的はどういうことでしょうか。
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目的は、脳の働きが弱ってきた、認知症と目される参加者さんは、最初のころはどのゲームも失敗ばかりされて、自分の能力に落胆、がっかりされます。
やる気を全く失われるのです。放置していては、認知症に余計に追い込むことも懸念されます。その悲哀観を少しでも早く癒して、意欲を持っていただきたいので、全員もろとも急激な加速で、「できないよ~」、と笑って頂く、共感に誘うためです。
実際にやってみると健常者の方も、できないことが可笑しくなって、部屋中に大笑いが沸きます。脳機能が低下してきた方が、ご自分で、全員の出来ない様子を見て、自分だけではない。誰も出来ないのだ、と確認されることが “自覚による癒し” になるのです。

これまでブログの記事には、反響や質問がかつて無かったので、コメントを見ることを全く怠っていたため、お返事がこんなに遅くなってすみません。反省します。
2017/10/02のBlog
[ 14:16 ] [ 理事長から ]
9月30日(土)午後2時30分~大阪市内の会議室で「風は生きよという」という映画が上映されました。
障がいの程度は様々違うでしょうが、大正・昭和の時代でも障がいを持つ人はおられました。
私の従姉妹は小児麻痺で片足の成長が停まって、歩行困難でしたし、別の従兄弟は脊髄カリエスで寝たきりになって戦病兵として内地に帰還していました。親の知人はお子さんが寝たきりで、自宅で親御さんが学校の教科書で勉強を教えられていて、頭脳優秀な成績であったと子どもの頃に聞いていました。

それに引き替えて現代は、移動も呼吸も自力では出来にくくても外出し、健全な精神で ヘルプを受けながら生活しておられる。
重度の障害児でも移動式ベッドで通学して、クラスの全員に取り囲まれて、同じように勉強して中学・高校と入学試験を受けて、いる、と映画で見せて貰いました。
日本の国は、なんという良い社会になったのだろうと、偏見も一杯残っているにせよ、 国家的な成長が感じられて、そのことに感動しました。
日本の国も捨てたものではない、成長しているのだなあと思いました。

大昔の神話社会では、障害児が産まれたら「みずこ」と言って捨てた伝承があり、日本だけでなく世界中に、同じような伝承があるようです。その種の考え方の遺伝子を持った野蛮な思想の持ち主が減って、相模原事件が起きない国に、やがてはなることを信じたいと思います。

そのために努力することは何かと考えますと、私に出来ることは矢張り認知症への偏見と、認知症予防と言う言葉に対する偏見を解いていく活動を続けるしか無い、という結論に達したのでした。

人工呼吸器をつけて、車いすや移動式ベッドに寝た姿勢で、必要な援助を受けながら、 人として完全な、健全な精神生活を送っておられる実情の映画を通して教えられました。

そのこと自体が国の大きな成長としなくて何でしょうか。
国家予算は軍備でなく、世界中の国が人々の生活に視点を置くようになって欲しいものです。
2017/09/06のBlog
9月に入った今日は6日です。城陽市の友愛ホーム主催による認知症予防教室に、月に一回、6月から伺っています。自分の足で参加される元気な中高年の方がほとんどです。皆さんの参加目的は、認知症予防が本当にできるの? という疑いを半分はお持ちと推察しました。今日で4回目の教室ですが、新人が何人も居られます。

本来の教室はゲームで笑って元気を回復されたら成功、お別れとなりますが、元気中高年の半分が疑問ありという方たちは、私にしますと、言わば理想のターゲットなのです。
最初にホームの職員さんによる筋トレ体操が行われるので、私も仲間に入れてもらって体操をします。指折り体操「1から10」や、「グッパ―体操」もあります。これは脳活性化教室のゲームと全く同じルールです。筋トレ体操が終わると、続いて認知症予防ゲームで、すぐ後なのに、同じことをしなければなりません。完全な二番煎じ・・・。
ここで困ったなあとは思わないで、私は違いを理解して頂く絶好のチャンスと受け止めます。

筋トレが目標の場合と、脳活性化による認知症予防ゲームのルールが全く同じですから、同じじゃないか、などと思わせたら、チャンス潰しになって、私が講師に招かれた意味がないではありませんか! 張り切るとはこういう時です。
 一緒に筋トレ体操に入らせて頂いたので、目的が違えば同じルールでもこんなに違うのかと、とても良い勉強になりました・・・、と思って頂くのが私の役目です。

 30人を超える参加者さんは、「お年寄り」とは言えない、まだまだ元気な社会人ばかり。年齢なんて聞く必要もありません。そのような人たちが何を目的に今日の予防教室に参加されているのか? 言わずと知れた、「認知症予防教室」の目的遂行、認知症予防を求めて来てくださっているのです。ここで、予防ゲームの価値を身に染みて覚えていただく。社会に還元できるようになって帰っていただく。私の今日の目的は一瞬で予定を大きく変えてしまいました。
 
 ということは、私は参加者皆さんの、社会人としての役割に目覚めて頂くことを半分の目的にしました。社会人、健常者、皆さんがむざむざ認知症にならないように、介護保険法第4条の国民の義務、「予防」の意味を、個人から社会に置き換える必要性をお話しました。世の中、自分さえ良ければ、という狭い心ではこれからの超高齢社会の一員としては、褒めた生き方ではありません。世の中を変革させる、これからは認知症の人も一緒に、町中が明るい気持ちでもろともに生きていけるような、福祉革命の担い手になって頂きたいと願うからです。

そのために私は予防ゲームの一つずつが、筋トレ体操と同じルールであっても、目的意識と進め方が違えば、どれほど結果が違うかを、参加されたお一人ずつに身をもってふか~く実感して頂くように、解説を交え、ルールだけを忠実に行う進め方と、脳活性化を目的とする進め方が、どのように違うかを、体験の中から自覚できる方法でリードをしました。皆さん、お一人ずつが、目が覚めたようなお顔になられて、意味・効果を実感してくださいました。そこで追っかけて私が話しましたのは、二つ、三つはゲームの進め方を覚えて持って帰って、身の回りの人と一緒にやってください、予防ゲームを広げてください、認知症を少しでも改善させて、明るく暮らせるように、共に笑顔で暮らせるご近所さん、友人仲間を広げて、介護保険にストレートに突入しないで、食い止めて、介護保険が必要な人は遠慮なく必要なだけ介護保険を使ってもらえる社会に、福祉革命を起こしてください、とお願いしたのです。

皆さん本気で共感してくださいました。その証拠は、「でんでんむしのゲーム」が1分にも足りない短い歌だが、その中で脳の活性化を8種類も同時に実現させていると解説しましたところ、何人もの方が筆記道具を出されて、8種類をもう一度言ってほしいと言われて、熱心にメモ書きされました。覚えやすい順番も説明して、誰とでも一緒にこのゲームをやって、自然な大笑いで前頭葉を活性化、脳のリハビリともいえるような効果を知っていただくことを、半分の目的、ご自分の脳の活性化を以って、ご自分の認知症予防を半分の目的に、教室を終わりました。
2017/08/28のBlog
[市民福祉情報オフィス・ハスカップ:0162] 市民福祉情報(No.928☆2017.08.28)で、『警察庁が発表した2016年の「行方不明者の状況」によれば、認知症(またはその疑いを原因とするケース)が1万5,432人、対前年比で約3,200人増となっています。ここ数年右肩上がりが続く中、この1年での増加が特に目立ちます。背景には何があるのでしょうか。』という記事を、見ました。

この一年での増加が特に目立つとありますが、対策は様々とられているにも関わらず、という現実が問題と思います。色々な方策の中で、電波を用いるのが最も確実そうに思えますが、無料で貸してもらえる小型の発信器を、皆が皆、確実に所持し続けることは可能でしょうか? 私たちは複数の方法を併用するのが良いと思っています。

缶バッジの裏に連絡先を書いておくだけの簡単な迷子札の普及に、NPO法人として力を入れています。
1個100円という安価なものですから、いくらでも補充できます。安全ピンも工夫されていて怪我への配慮があります。事実、この缶バッジを付けていた90才を越える女性が、家族に無断で出掛けられ、京都市内から奈良県天理市まで電車を無賃乗車で、乗換もしてお散歩(?)、出会った方がバッジに気づかれて裏側の情報を見て、直ぐの電話で家族が迎えに行かれた実例があるのです。
生き返ったようなご家族の喜びと、ケロリとした女性の笑顔を思い浮かべると、よかったなあと、感慨にふけります。

多くの方に電波発信機も所持して、あわせて衣服には可愛い缶バッジをアクセサリーのようにつけて貰ったら良いのになと、心から願っています。

2017/08/15のBlog
[ 05:56 ] [ 理事長から ]
認知症専門のデイサービスに、月3回訪問しています。今日8月14日(月)は、14回目の訪問でした。お盆だからでしょうか、利用者さんは少なめの4人。職員はフィリピン・韓国・日本人の3人、私を入れて8人の輪でした。会話は完璧な日本語です。

メンバーさんに相応しい自己紹介、日付の確認も立派にできました。ゲームその1は、順番通りにほぼ出来るようになっています。
介護度4のB子さんは、転倒された後のお顔のあざは消えていました。ご機嫌は良くなかったのですが、穏やかで、ヒステリックな探し物はされません。表情は少し寂しそうというか、足が痛むのかとお察しました。そして椅子を後ろに引いてゲームには参加しないという意思表示をされていましたが、途中から皆とあわせて歌を歌うようになられました。

ゲームその3の太鼓の歌は「アリラン」です。前回、前々回と、「アリランの歌を覚えて来ます」と約束した私でしたが、半分しか覚えることが出来なくて、と言いますと、皆さんが口々に「日本語で歌ったら大丈夫ですよ」と、優しく慰めてくださいました。今日は前の半分は覚えたての韓国語で、後半部分だけを日本語で、皆で3遍ほど歌って太鼓を楽しく終わりました。
利用者さんの優しさとサービス精神に支えられて、どちらがボランティアか分かりません。
アリランの歌は、意味を深刻に深読みしないで、かるーく歌うといいのですね。大発見でした。

8月も半ば、暦では残暑の季節に入りました。
2017/08/04のBlog
[ 06:33 ] [ 理事長から ]
8月5日(土)、灼けつくような外気の中、電車に乗り遅れないように急ぎ足で行きました。目的地は認知症専用のデイサービス、13回目の教室です。

1時間少しで到着したお部屋には、B子さんがおられて、目の下に紫色の大きなあざが出来ていました。此処では話題にしないことが大事な礼儀です。
歩行・発言・聴力には問題なし、誤認・思い込みが激しい介護度4のB子さんですが、目線が合った途端に、弱々しいながらも笑顔になられたので、ほぼ私を覚えてくださり、受け入れて頂けたつもりになりました。

皆さんと一緒の脳活性化ゲームは、年月日の確認から始める事ができるように、皆さんがなっておられます。B子さんは「私は結構」という風情で暫くは背をそらせておられましたが、誘わないで進めていると、いつのまにか手を動かし歌も一緒に歌っておられました。皆さんリズム変化、途中からのスピードアップをマスターして楽しまれます。男性お一人は、まるで仙人も斯くやという風情で窓際の長椅子に1人、飄然と無言でいつもどおり、素知らぬお顔です。

リズムは2拍子も3拍子も、椅子が大きくて1人ずつが離れておられるので、机を叩いての変則です。3拍子の難しいほう、パチンと拍手を入れる方法を試みましたところ、全員揃ってできました。今日の嬉しい特筆事項その1です。

菓子箱に見えるお手玉の箱の蓋を開けた時は、「綺麗」と皆さんが言ってくださり、B子さんは「上手に縫ってある」と褒めてくださいました。概して機嫌はよくなかったのですが、一番嬉しかった交流がありました。私を心配させまいと気遣う言葉をもらったのが特筆事項2となりました。
それは、途中で立ち上がられたので、思わず「どこに行かれるのですか」とお尋ねしたら、「トイレに行くだけ」と、私に囁くように言われたのです。「心配しなくても戻ってくるよ」と聞いた心地になりました。
お手玉の後は太鼓でアリランの歌を合唱して、ジャンケンゲームで終りました。

特筆事項3は、皆で別室に移動して、「蓮茶(はすちゃ)」のご接待に預かりました。茶道の先生が若いお弟子さんを何人か伴ってこられたようでした。綺麗な白磁のような鉢に蓮の花が中央に立ててあって、蓮池ミニ盤の中に煎茶の葉が広がって沈んでいます。味が出たところで柄杓でお茶碗に注ぎ分ける「お点前」を始めて拝見し、あたかも王宮に招かれた気分になりました。

紗のような美しい“ちまちょごり”が、ひときわ涼し気で、短時間でしたが、異国文化を味わうことができました。
2017/07/13のBlog
[ 15:14 ] [ 理事長から ]
一昨7月11日、認知症専門のデイサービスに11回目、うかがいました。
月3回のぺースで曜日を変えて訪問していますので、毎回新しい方とのお出会いがあります。今回は2度目にお目にかかるけれど、ゲーム参加は初めての方C子さんがおられました。
ゲームは毎回、進め方を少しずつプラスしていますので、かなり基準のルールに近づくようになってきています。
教室第1回の時には、何人もの方がチョキの指が出来なかったのでしたが、今では皆さん当たり前のようにチョキが出来ておられます。今回初参加のC子さんは、チョキが出来ません。他の方たちは、チョキが出来ないC子さんに、不審げな顔を向けられます。すかさず全員で「グーは~」、と問いかけつつ全員でグーをしまして、「指を一本立てて下さい」とお願いし、次いで「隣の指を立てて下さい」と、第一回と同じ言い方でチョキを誘導して、C子さんも皆さんに揃ってできました。

そこからは順調にいくかと思いきや、C子さんは、何もかもできない、と言うよりも、説明を丁寧に言っても、言葉がまるきりわからない風情でした。
お手玉廻しでは、C子さんは左の手の平にお手玉を載せる・・・、これができません。右の手でお手玉を掴む、これができません。右隣りの人の手に移す、これもできません。聴力に問題は無いのです。言葉の意味を行動に移すという脳の働きが断線しているとしか見えません。皆の注目を一身に浴びる形になるので、席を代わってもらって、私が隣に座って補佐をしながら皆でお手玉廻しやジャンケンゲームのリボン交換まで楽しんで頂きました。

終了となってから、C子さんが私に囁くように「トイレに行きたい」と言われたので、道案内をして廊下を進んだところで職員さんが追いかけてきて交代して下さいました。失語症とかではないのです。その方は上品なお顔立ちで、スタイル抜群で、楚々とした振る舞いで、穏やかで、お座敷の床の間の前に絹座布団が似合わしいような方です。歩行や発言は問題ないのに、頭の働きがスッポリ抜けているタイプの認知症・・・。初めてお出会いするタイプの方でした。
しかし嬉しかったのは、そのC子さんがリズムのゲームで、5段階加速法に乗って、リズムを楽しんでくださったことです。希望は持てます。また教室で、ぜひお出会いしたいものです。

この施設では、毎年近隣の民生委員ほかの地域役員さんとの話し合いの会が行われていて、次回の集まりでは「みんなの認知症予防ゲーム」が紹介されるらしく、とても光栄に思っています。
2017/06/29のBlog
[ 05:46 ] [ 理事長から ]
6月26日、認知症専門のデイサービスセンターに9回目の訪問に行った。今回は一人でなく、初めての見学希望者同伴だった。
この見学者は既に何年もゲームリーダーの実績があって、ご自分も精神病院の認知症デイケアに慰問の訪問をしておられる遠来の朋である。
教室はデイサービスの室内だが、彼女とは途中から少し離れて座ることができた。
隣席の利用者さんへのフォローぶりを見るともなく見ていると、「出過ぎず、喋りすぎず、適切支援」が完璧で、さすがと思って嬉しかった。
彼女の見学の目的は、認知症が進行していて、「歌(童謡・唱歌)は知りません。覚えることはできません。考えることもできません」と言い募る癖のA子さんに学びたい、私がどのような接し方をするかを、実地に見て参考にしたいという目的なので、内心私は彼女の満足が得られるか否か、緊張していたのだった。
ところがこの日は、いつもと違って、大声で笑うなどは決してされない引っ込み過ぎる癖のA子さんが、不得手なことを言い募られることが無かった。異なる曜日に伺うので、9回目とは言っても毎回お顔を合わす訳ではない。5回目ぐらいの出会いだが、穏やかな日もあるものだなと、思った。
ゲームその1、その2は順番にユックリ目に運んだが、A子さんに「歌は歌わなくて良いですからね」と言い、刺激を小さくと願いながら小さめの声で歌うようにしたのが良かったか、全然声を出されないながらも、リズムの加速に乗られる。そればかりか、お手玉回しも、皆さん大きなイスで机に向かったまま、という条件下、変則ばかりで進めているが、すんなりリズムに乗れているA子さんを見て、内心舌をまく思いだった。
イスが大きくて隣席の人と、お互いが離れているため、ドジョウさんは割愛。
ジャンケンたすき取りゲームも全員座ったままで、楽しんで頂いた。
A子さんは、このときもリボンの本数変更に戸惑うこと無く、1本から2本、3本から5本へと増やしていった。一番先に私がカラッポになって、「ああ、空っぽ」と言って両手を見せると、A子さんは私を慰めるような優しい、にこやかな顔を見せてくださった。
長時間は難しいので、1時間程度でおいとまし、見学参加の彼女と事後のミーティングをした。彼女が、「目当ての困る人が今日はお休みでしたか」と問われたので、「ショートカットのあの方がその人A子さんですよ」と答えたので、信じることができないとばかりに落胆させてしまった。せっかく遠隔地から、現場実習のつもりで来られたのに、申しわけなかった。
考えてみると、私なりに回数を重ねて、個人対応の仕方を掴めるようになって居ることに気づいて、密かに安心したのだった。次回もうまく進めることが出来るかどうかは疑問だが、苦労を積めば積むほど、報われるような気がする。
2017/06/23のBlog
来る7月、日本認知症予防学会 認知症予防専門士制度委員会主催による、認知症予防専門士講座関西研修会が大阪において開催され、当法人の中村副理事長が2グループの実践セミナーを担当することになりました。
認知症予防専門士を目指す方々に、「みんなの認知症予防ゲーム」を伝達させていただけることは、願ってもない、とても有り難いことです。
地味な活動をここまで継続し、当法人が研究深化させた「みんなの認知症予防ゲーム」について、今後ますます、理解・賛同いただける方々が各地に増える機会ともなるでしょう。
超高齢社会に少しでも貢献できるように、今年後半を前にして気を引き締めて、一歩一歩着実に前進してまいりますので、ご指導ご鞭撻くださいますよう、よろしくお願い申し上げます
2017/06/18のBlog
去る6月17日、認知症専門のデイサービスに8回目の訪問に行った。
もうすっかりお顔なじみになっているので、皆さん笑顔で迎え入れてくださる。最初の時に強い情緒不安定で話しかけるなどとても出来なかった方が、今日は軽い症状のようにお見受けした。
しかしうろうろと動かれるので、ゲームに誘うのを控えて、他の方たち数人と一緒に、日付の確認を初めて実施した。1から10、数え歌と順番に進めた。
皆さん最初から一緒に歌を歌える方たちばかりだったので、グッパーも、でんでん虫も、ユックリと、超特急と言いながら少し早めたりして、速度変換を楽しみながら、お手玉回しまで進むことができた。
情緒不安定な方がゲームを尻目に、ぶつぶつ言いながら部屋を出たり入ったりされる内に、フト目が合って、お互い微笑の交換ができた。デイの他の利用者さんたちは、日常的にこの方の症状をよく知っておられるので、部外者の私が重点的に扱うと、部屋全体のムードに陰をさすことになる。だからあまり目立たぬようにと静かな声で「鞄の中にないのですかぁ」とか、「おうちに用事が一杯あるのですねぇ」とか心を籠めた共感を表しながら、「ここに如何ですか?」とイスを勧めるお誘いを、時間を空けて数回くり返して言ううちに、何か不機嫌な独白をぷりぷり言いながらも、イスに座られた。
「歌はうたわなくて良いので、手だけ一緒に、できたらお願いしますね」
と言って3拍子、4拍子のゲームをゆっくりめに進めていると、手を動かすようになられた。そのうちに、ユックリばかりであったがリズムに乗るように変化された。ああ矢張り、と私は波打つ気持ちを抑えて、今日のところはスピードアップを入れないまま、静かに二つ、三つとゲームを一緒にして終わった。
ここでのゲームは終始イスに掛けたままであるが、指や腕を動かし、同時に歌を歌うそれだけの運動量で、全身運動のように汗ばんでくるので、お顔色も良くなられ暑そうでもあったので、疲れられないようにと1時間そこそこで早めに切り上げた。
たまたまの成功だが、ゲームに誘うことができて、険しかった表情がやわらかな笑顔に変わられる時間をもてるのは、私自身の元氣の源である。
有り難い経験を積ませていただいている。
2017/05/31のBlog
第2回KBSカルチャー本校 「特別講座」 “脳活性化みんなの認知症予防ゲーム”
ゲームリーダー養成講座

第2回開催日:6月24日(土) 25日(日)2日間
時間:2日とも10:00~16:00(昼休み1時間)
受講料:12,000円(全2回分、税別、) 教材費:1500円
備考:2日間受講された方には修了証を授与。
予約:電話(下記)でカルチャーセンターにお願いします。

講師;中村都子(くにこ)NPO法人認知症予防ネット副理事長・介護福祉士・介護支援専門員・日本認知症予防学会認定認知症予防専門士

講座特徴
「脳活性化(みんなの認知症予防)ゲーム」は、認知症発症の先送りや軽度及び重度からの引き戻しだけではなく、心身の不調で元氣を失っている方にも、また年齢を問わず楽しめる脳と体の活性化ゲームです。

誰もが明るく楽しく暮らし続けられることを願って、心身を活性化する工夫が、簡単なルールの中にいっぱい詰まっています。

この凝縮された心くばりが比類の無い効果を上げます。様々なゲームのコツを会得して、職場や地域で活用できるよう、ゲームリーダーの技を学びませんか?


講座のお問い合わせ 電話;075-441-4161 FAX 075-441-4169
月~金曜日 10:00~18:00
土曜日 10:00~16:00
日曜・・祝日 休み 
住所:京都市上京区烏丸上長者町 KBS京都放送会館3F

KBSカルチャー(京都放送カルチャーセンター)は、KBS京都の文化事業として、1981年春4月、京都御所西で開校されました。
2017/05/30のBlog
[ 14:25 ] [ 事務局から ]
5月27日(土)、総会は無事に終わることが出来ました。
総会が終わる頃には、次の記念講演の、「毎日がアルツハイマー・ザ・ファイナル」完成応援イベント」を目指す方たちが次々と入場されて、およそ倍近い人数の参加となりました。
宇治市の城南新報、洛南タイムス2社の取材もあり、認知症の問題について、いろんな分野の方が、いろんな立場・視点で話題提供の場を持つ事が出来たと思います。
ご参加の皆さま、有り難うございました。
2017/05/01のBlog
2017年 5月27日(土)13:30から第13回通常総会を 行います。
14:30より第2部として、下記のイベントを行います。参加ご希望の方は、下記へお申し込み下さい。
電話:FAX 0774-45-2835 メールnpo@n-yobo.net


 映画監督、関口裕加さんが、 アルツハイマーのお母様の日常を2年半にわたり撮影した動画をYouTubeにアップ、多くの人の共感を得てアクセス100万。
この動画を基に製作されたドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー」、皆さんご覧になりましたか? 

この映画は、アルツハイマー型認知症ながら、言いたいことを言い、元気一杯、楽しく暮らしていらっしゃるお母様と介護する家族の姿が、専門家の話も交えながら、ユーモアー溢れるタッチで描かれています。
関口監督は、この作品に続き「毎日がアルツハイマー2~関口監督イギリスへ行く編」で、イギリスの「パーソン・センタード・ケア」を取材し、認知症ケアのあり方を探り、そして、いよいよ「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル」で、看取りと死をテーマにシリーズ完結編の完成に向けて取り組んでいらっしゃいます。

 NPO法人認知症予防ネットは、総会後の公開特別イベントとして、 関口裕加監督を宇治にお招きし、
「 毎日がアルツハイマー・ザ・ファイナル完成応援イベント」を企画しました。
当日は、ファイナルの特別映像の上映(約10分)があります。お母様との日常、映画製作の裏話、家族、介護、そしてファイナルのテーマ看取りと死などなど、関口監督ならではの語りと映像、そして監督との交流を通して、認知症と認知症家族、そして認知症社会のあり方をじっくり考える、楽しくて濃い時間を過ごしたいと思います。

 認知症予防に取り組んでいる「みんなの認知症予防ゲーム」のリーダーさん、介護に携わっている皆さん、認知症に関心のある方、NPO法人認知症予防ネットの会員でない方も大歓迎です。皆さん奮ってご参加ください。
 
 長編動画「毎日がアルツハイマー」公式サイト http://maiaru.com/
 
 「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル」完成応援イベント
日 時:2017年 5月27日(土) 14:30~15:30
場 所:JR宇治駅前市民交流プラザ「ゆめりあうじ」
資料代:500円
 
 イベントプログラム
 毎日がアルツハイマー特別映像上映(約10分)
 関口監督トーク(約40分)
 監督との交流・質問タイム(約10分)
2017/04/22のBlog
[ 22:28 ] [ 理事長から ]
4月21日、京都市内の認知症専用のデイサービスセンターに、2度目の訪問をしました。初回に伺った時にはチョキが出来ないことを発見していたので、今回はどのように克服しようかと構えて部屋に入りました。曜日が違うので、顔ぶれは違いますが、お一人だけお顔を覚えていました。
その方は、前回とは別人のように穏やかな笑顔を度々見せておられました。
チョキをなんとか出来ますようにと念じながら、先ず「グーはできますか~」と言ってグーの手を見せると、皆さん出来ました。「パーはできますか~」とパーの手を見せながら尋ねると、皆さん出来ました。「では一本指をたててください」と一本指立てを見せながら言うと皆さんできました。嬉しくなって、「では指を2本たててください」と二本立てて言うと、なんと皆さんできました。チョキです。すっかり嬉しくなって、左右ともグーと、左右ともチョキをこの日のルールと思い定めて歌を入れました。本来のでんでん虫もできました。
どっしりした大きめのイスに、ゆったり座っておられるので、隣人との膝タッチのゲームは出来ません。ゲーム「その1」まがいを臨時の思いつきでいろんな童謡を歌って楽しんで頂きました。ゲーム「その2」まがいも幾つもしました。2拍子、3拍子、4拍子まで到達しました。尤もルールはその場の思いつきで、机を両手で叩いて、「まーえ~、みーぎぃ、ヒ~ダリポン~」とリズム的には本格4拍子が打てるようになって、歌(記憶引き戻し)も唱いながら充分にリズム感を体で表して頂きました。良い意味の「ながら族」を楽しんで頂いて、リーダーの私は大いに満足しつつ、休みをたくさん挟んで、ほぼ1時間近くを過ごしました。
8人の利用者さんと聞いていましたが、お風呂交代で退席されたり、途中参加の方も何も違和感はありませんでした。大きな声で自ら歌いながら、リズムに合わせて机や手を叩いて、即席ルールのゲームですが、「みんなの認知症予防ゲーム」の本質、脳の機能を幾通りも同時進行させる原理は同じです。
しかも加速にも上手く合わせて下さったので、言うこと無しの立派な「脳活ゲーム」だと認めたいです。
データやエビデンスの研究対象には出来なくても、この時間、ずーっと自然な笑顔で、間のおしゃべりもとても和やかだったので、浦島太郎の歌ではないが、「♪時間のたつのもゆめのうち」と、そのような時間を過ごしました。ボランティア冥利に尽きる自己満足なデイ訪問でした。
前回にはチョキの指が出来なかったが今日の顔ぶれでは出来た・・・。是はなぜかと言うと、前回が失敗だったので、工夫してグーからパー、次に指一本立ててから指二本たてると、順序を踏んで丁寧に導入したからに他ないと思います。こういう臨機応変は終わり良ければ全て吉で、レベルがかなり低くなった方たちには、簡単な動きで導入部分を丁寧にする事でその日の成功に持っていけるのだと思い知らされました。良い笑顔を見せて頂いて、「また来ますね」とお別れしたのは、真実本心からの言葉でした。あぁ次回が楽しみです。ボランティア冥利に尽きる喜びです。