大震災・津波・原発 訪問 その2(大船渡)

大船渡市末崎地区へ

→サポートセンターの全景

ボラ宿から、主人の熊谷さんに気仙沼駅に送っていただき、大船渡からサポートセンター所長の熊谷君子さんが気仙沼の駅まで(片道40分)迎えに来て下さいました。熊谷・村上・小野寺・佐藤さんの名字が多く、でも親戚でもないような雰囲気でした。

熊谷君子さんはお会いした瞬間から「優しい・温かい」イメージの素敵な方です。私は「まごころ福島センター」でお会いしていて二度目の出会いでしたが、やはり優しさあふれる雰囲気を感じました。

長野から駆け付けてくれた友人森田さんと二人で、熊谷君子さんの車で「陸前高田」を通り、大船渡末崎地区へ。

熊谷さんは碁石地区の自宅を土台だけが残された津波被害に遭われました。その時にはお母様お一人が自宅に居られたそうですが、高台まで行かれて無事だったそうです。ご自身は、高齢者施設の責任者だったために自宅の無残な光景を目にされたのは何日か経ってからだったそうです。

現在は仮設住宅に入居されてお隣にお母様が住んでいて、初めて別居の経験だそうです。

お母様が用事のときには壁を叩けば良いんですよ〜と仮設住宅での生活を楽しんで居られるようでした。毎日お忙しくて、お家を留守にすることが多くて、仮設住宅なので直ぐにカビが出て困っています。海岸に近いので洗濯物も乾きにくいのですよ〜とも。お話も民謡などもお上手で口ずさんくださいました。40分の道のりはあっという間でした。

途中の陸前高田は、昨年9月に見た風景とは違いました。昨年はまだ大きな建物は津波被害状況のまま、ぽつんぽつんとあちこちに建っていましたが、全て取り除かれていました。瓦礫の量も減ったように見受けました。津波で流された地区は、居住地としては許可されなく、商業機能として開発されるそうです。
大船渡の末崎地区は、陸前高田に近いところでした。

→サポートセンター前の掲示板

大船渡市高齢者等サポート拠点設置運営事業委託
末崎(まっさき)地区
サポートセンター「おたすけ」

2012年6月から活動し、今年新しい建物が完成して、いろんな活動をしている。介護や認知症、病気などの毎日の様々な悩みごとに専門スタッフが対応している。また「この心配は何処に相談したらいいのか判らない」なども解決に繋がる専門家に相談するという、色んなサポートをする場所です。

チラシには「地域から、自殺者・孤独死を出さない」をモットーに、職員一丸となり地域貢献活動をしていて、年中無休、午前9時から午後6時まで開いております。あなたも私もおたすけマン!みなさん、サポートセンター「おたすけ」へどうぞ気軽に寄さってけらっせん♪ どうぞよろしくお願い致します!!とありました。

おたすけマンの優しい所長…熊谷君子さん

畳のお部屋、お風呂もありました

→居場所ハウス全景

そのサポートセンターからすぐの「居場所ハウス」で開催される「いきいき健康教室」は、地域包括支援センター委託を受け「認知症予防」「高齢者の地域貢献」等をテーマに全6回コースです。

①「認知症を正しく理解しよう」
②「高齢者の地域貢献」
③「脳活性化ゲームで認知症予防!」
④「心と体の健康講座」
⑤「脳が目覚める健康講座」
⑥「あなたが主人公」

私たちは7月4日その③の回を担当しました。

居場所ハウス

「ハネウェル居場所ハウス」が正式名称で、2011年3月11日の東日本大震災の被害を受けた地域の復興のため、そして高齢者の支援をするために創られました。

「ibasho」が大切にする8つの理念
・高齢者が知恵と経験を活かせる場所
・あくまでも「普通」を実現するための場所
・地域の人たちがオーナーになる場所
・地域の文化や伝統の魅力を発見できる場所
・様々な経歴・能力をもつ人たちが力を発揮できる場所
・あらゆる世代がつながり、学び合える場所
・ずっと続いていく場所
・完全であることを求めない場所