4号 & 5号 機関紙を振り返って

「ちよねっと通信No.4」 2005.10.1発行 A4両面

大見出しが、八幡市で「認知症予防教室」が始まりました
京都府八幡市が新規事業、スリーA方式による認知症予防教室に取り組むこととなり、当法人が教室運営委託を受けました。この破格の信頼を裏切ることの無いよう、増田末知子先生の指導のもとに、スタッフ一同全力で準備に取り組みました。7月には静岡金谷での速攻法を見学させていただき、速攻法での教室づくりの大変さを実感し、気を引き締めました。

との書きだしで始まります。
此処に書かれている、速攻法とは、増田先生の講演会を一日目に開催して、二日目に前日のうちに声をかけた方々との体験教室をします。

暑い夏でしたので、講演会も150名参加があれば良いが資料は200を準備。蓋をあければ250名も参加され、資料を追加コピーに走るなどの、てんやわんやのスタッフでした。翌日の参加者は40名、昼食を挟んで、午後から増田先生直々の「体験教室」を大笑いのうちに終了しました。
体験教室参加の40名から、教室には13名のお仲間さんが20回の教室に通われます。
「ちよネット通信(当時の名称)」No.5で、八幡市委託事業の教室の詳細が報告してあります。

4号のコラムは、理事長の「裾野を広く」
スリーA方式で認知症予防…、この目的で大小の講演会を積み重ねてきました。京都から始まり大阪、奈良、滋賀、兵庫、岡山と県境を越えて共感して下さる方がふえています。
予防教室には二種類あって、きちんと位置づけた教室と、脳刺激を気楽に行う教室とがあります。どちらも大事、どちらか出来る教室を、と勧める広報講演でした。
宇治での第一回講演会に偶然参加されたグループホームのオーナーが、深く共感されて入会してくださいました。悪化予防との位置づけで傘下の事業所のメニューに入れたいと言われ、グループホームのバス旅行レクに際して、スリーAのゲームを入居者、ご家族、付添い関係者(Dr.Ns)の皆さんで楽しまれたそうです。
「優しさのシャワー&脳活性化ゲーム」、スリーA精神は施設でも在宅でも、いろんな場面で応用が出来ます。
グループホームで活用されたと聞いて嬉しさもひとしおでした。(高林)

* 活動報告:14講演と教室
* 今後の予定:8講演と教室

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「ちよネット通信No.5」 2006.2.1発行 A3両面二ツ折(4ページ)

この号は、八幡市委託事業「認知症予防教室」特別号として、教室の成果報告を1ページに、2,3ページは担当者の報告が7篇。

大見出し、八幡市委託事業「認知症予防教室終了」
前号で開始の報告をした「八幡市認知症予防教室」は、私たちが取り組むはじめての本格的な教室でした。
多くの方のお陰で関係者皆様に喜んでいただける結果を得ることができ、去る12月9日に無事終了しました。
その結果を報告しますので、是を手がかりとして、予防教室が各地にたくさん誕生してほしいと願います。
「ちよネット5号」は八幡特集です。

小見出しが、
*教室の要、宝のスタッフ
*終了時に4人減った理由
*出席率
*成果報告

その中の「成果報告」の一部、
「ご本人やご家族たちの喜びは感動的な証言ですが、数値に表せないので此処では割愛します。
スリーAの創始者の増田先生には、速攻法による利用者選定をお願いし、教室運営にも細やかなアドバイスを度々頂きました。増田先生のご指導のお陰でこの成果に辿りつくことができました。
また、必要な時にはボランティアさんが大勢かけつけて助けてくださいました。優しさのシャワーで一つになった市役所や関係者皆さんに、改めてお礼を申しあげます」
と括られています。

そして、八幡教室における“MMSテスト”変化一覧表、“脳活性化プログラム概略”を囲み記事で掲載。
脳活性化プログラム概要
・ 出迎え
・ お茶
・ 皆で挨拶
・ ウォーミングアップ指体操
・ リズム運動
・ 頭の体操
・ 簡単計算
・ 追っかけ将棋
・ 太鼓2種類の合奏(暗譜目標)
・ ジャンケンゲーム
・ シーツ玉入れ
・ 回想法を入れて
・ 茶話会(菓子皿にお饅頭)
・ 見送り

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二、三頁は、担当スタッフが感想と報告をしました。
* 委託を受けて…講演会まで
* 調整と計画
* 認知症予防講演会
* 予防教室に携わって
* ハイキングでより親しく
* 八幡教室(金曜会)に関わって
* 教室を終了して
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四頁は、「ちよネットからのご案内」として、

全国の市区町村長(当時2160自治体)あてに「認知症予防教室調査研究報告書」を発送!

その報告書は“高齢社会をよくする女性の会・京都”が、厚生労働省より、「平成16年度老人保健健康増進等事業」として補助金を得られ、(株)UFJ総合研究所に研究・報告を委託されて、完成したもの。
この報告書(A4判65ページ)は一般にも頒布されていたが、既に完売。全国に地域包括支援センターが誕生する2ヶ月前には、当NPO法人との協同事業として、全国の各市区町村長に宛てた認知症予防の提言書とともに送付された。

活動報告:20講演と教室
今後の予定:9講演と教室

4号で、本格的な教室の開始のお知らせ、5号で、素晴らしいその報告ができた喜びは、私たちNPOの財産となりました。スリーA予防教室の確かな成果が実証され、その後の活動に大きな自信がつきました。

いま、しみじみ 活動を振り返って、大きな感動を覚えています。
(文責:福井恵子)