福知山市認知症予防の会 その6

スリーA増田方式認知症予防教室ゲーム指導者養成講座

第4回

とき: 2009年8月22日
ところ: 福知山市総合福祉会館 第34号、第35号室
出席者数:
・午前の部 受講者 33名 市保健センター 1名 地域包括 2名 予防の会のメンバー 4名
・午後の部 受講者 28名 市保健センター0名 地域包括 2名 予防の会のメンバー 5名
講師: 高林実結樹 原口熱美

講座の内容:今日は雨で流れた8月1日の内容を実施します。

高林講師のお話
 ゲームの内容を少し理解したこの段階で、高林講師から改めて予防教室を進める上での「優しさのシャワー」に関するお話です。

スリーAの真骨頂は優しさのシャワー
具体的な行為のこと
優しさのシャワーが必要なわけ
ゲームの中での優しさのシャワー
* 共感を伝える
* ゲームの中では
* 良くなってからの保持
 講演の内容は貴重なものでした。この講演の内容は、「認知症予防ネットのホームページ
認知症予防 あかるく あたまをつかって あきらめない スリーAの認知症予防」
の中に、〜福知山市認知症予防の会のゲームリーダー養成講座第4回講義より〜
として、福知山での講義録が詳細に記載されているので、それに譲ります。

 スリーAの真骨頂は、具体的な行為で表せる“優しさのシャワー”で本人を癒しささえることと、練り上げられた脳のリハビリを同時並行でたがいに縒り合わせたように行うことです。今回は特に、“優しさのシャワー”がなぜ必要なのかという視点から、ゲームの中で、“優しさのシャワー”を具体的な行為として、どのように表現していくか、態度・言葉掛け、ゲームの運び方など一つ一つについて、丁寧に解説して頂きました。 今の時点で、みんなが、一番知りたかった事です。これから、教室に参加して、進めていくたびに今日の言葉の一つ一つが、少しずつ、深い意味を持って、何度も繰り返して指針になっていくと思います。

原口講師のゲーム指導
ゲームその4
 これまでのおさらいの上に
(1)ことば集め、 (2)ビンゴゲーム、 (3)広告パズル、 (4)追っかけ将棋 の学習です。

(1)言葉集め
(2)ビンゴゲーム
リーダーさんの出された課題に適った言葉を即座に、発表するのは結構難しいものです。
懸命に探していると、そのモノにつながる人生の一場面が目の前に浮かんできたりします。昔畑で作ったえんどう豆のびっくりするほどおいしかった記憶や、椿の花が一面に敷き詰められた近くの神社の境内とか——–長く生きてきて、経験豊かな高齢者のために作られたゲームかな、と思うような、或いは遠くなった記憶の中から、それに関する情景が蘇ってくる機会になるかもしれません。ここでは、あんまり変わったものは出ませんでしたが、野菜の中に、この地の名産品である「満願寺とうがらし」や魚の「太刀魚」などが、しっかり登場していました。

(3)広告パズル: 色鮮やかな広告を、両手でいくつにもびりびり破って、それをつなぎ合わせて再生させるパズルです。木村拓哉の顔が載っていたりするとそこは破かないように気を遣っていたり、思わず一人で笑ってしまいます。再生するのが難しい方には、少し言葉掛けなどして、時間を掛けさせて頂きます。広告の内容に関して話題を拡げたりするのもよいでしょう。

(4)追っかけ将棋:
10以下の足し算がたくさん出来てすごく面白い。勝負事の醍醐味やスリルも味わえて、結構夢中になります。保持能
力に直接関係のない勝負ですから、スタッフのコメントが一工夫されていれば、和やかさと笑いでその場が活気付きます。まさに「計算」を集中的に「訓練」するゲームはこれです。

組織作り
講座終了後の組織作りのため、今日からは新しい時間設定で合同会議を行います。
 少し強く、講座を修了した受講生の方は、全て「認知症予防の会」の会員になって頂くこと。この講座を開催する一つの前提であった地域包括支援センターが実施する「認知症予防教室」にゲーム指導者ボランテイアとして、是非参加して頂いて、“腕を磨いて”もらい、“地域や利用者さんのお役に立てる”機会を活かして欲しい、と訴えました。

市の高齢者福祉課の係長さんにも来ていただいて、地域包括支援センターで開催する「認知症予防教室」に関して説明と協力依頼のお話をしていただきました。
それを受けて、今日は、全員が顔を合わせて、ワークショップを行い、自主的に数人〜10人前後の班を作り、班の名前をつけ、代表を決めました。“惇名はつらつ会”や“お茶の間探検隊”などユニークな名称もありました。少しずつ、今後の活動への視野も開けてきたかのようです。うまくいきますように、祈るばかりです。