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2009/09/05のBlog
ありもと@孟子です。 みなさんこんばんは。。。

今朝わんぱく公園には、黄色い顔のハクセキレイたちが
どっと入りました。
ハクセキレイの渡りが、本格的に始まったのです。
この時期のハクセキレイの幼鳥はみな、黄色い顔をして
います。
彼等を見ると、いくら暑くても「秋」を感じるありもとでした。。

12:30
わんぱく公園を11時過ぎに出て、途中で昼食を済ませ、
孟子不動谷到着です。

今日は和歌山城動物園ガイドの皆さんを迎えての、動物
観察会を孟子で行うことになっています。
早くもNPOサポートセンターの志場君が来ています。
孟子から歩いて20分のところに住む彼にとっては、子ど
ものころの通学路の途中なのでしょう。

13時に近づくにつれて、続々と参加者が集います。
川島寛子さん、松本朱実さん・・・
知った顔も混じっています。

モズが高鳴きを始めました。
孟子の秋の風物の一つです。
2002年 8月18日
2003年 8月30日
2004年 9月 4日
2005年 9月10日
2006年 9月 3日
2007年 8月24日
2008年 8月17日
2009年 9月 5日
孟子に暑さの中に秋風がただよい、黄金の稲穂が揺らぐ
頃に、キチキチキチ・・・というけたたましい声が響きます。
普通小鳥のさえずりと言えば春の風物ですが、このモズ
の高鳴きは秋の風物なのです。

総勢11名、集いし和歌山県動物園ガイドを目指す好学の
面々とともに、孟子の観察会を開始します。

まず、入口の水田の畦で、タヌキとゴイサギ(?)の足跡を
観察します。

動物園の動物は、来園者に動物を見てもらうために展示
していますが、野生の動物は人間に出会うのを極力嫌うも
のである。
この「当たり前」のことをまず、知ってもらいます。
特に哺乳動物は、夜行性のものが多く、見えないのが「当
たり前」。
だから、足あとや、糞や、獣道や・・・
という痕跡を見つけて、想像を膨らませるのが本来の姿な
のです。
動物園をガイドする人も、このことを知った上でガイドする
のとしないのとでは、やはり相手に伝えるメッセージが変わ
ると思います。

ですから今日はまず、哺乳動物については、山では「見え
ないのが普通」であることを、学んでもらおうと思います。

水路道を歩きます。
ありもとのすぐ後ろについたカワイイ小学生の女の子二人
は、とても感性豊かです。
葉の裏で休む昆虫や、草間のカナヘビの幼生を簡単に見
つけます。
「となりのトトロ」のサツキとメイのような二人に、動物観察
がいかに幼時の経験がモノを言うかを、改めて教えられる
気がします。

彼女たちが、カトリヤンマの交尾を見つけました。
ありもとも初めて見る姿です。
ヤンマの仲間は、交尾するとはるか高い樹上まで上がって
しまう種がほとんどで、その交尾姿はなかなかじっくり観察
できません。
ヨシ原に住むアオヤンマが唯一低い地点で交尾するようで
すが、孟子ではきわめて少ない種だけにかなり観察にはム
リがあります。

孟子でヤンマの交尾を撮影したことのないありもとにとって
は胸高鳴る「出会い」です。
ガイドしているのも忘れて撮影に没頭します。
でもこれも自然観察ガイドの「技法」の一つともいえるのです。
ガイドが第三者的に観察していたのでは、観察者に感動は
伝わりません。
以前はガイドは冷静でなければとカメラを持たないこともあり
ましたが、何かのTVで、お客様を忘れて必死で撮影するガ
イドの姿に、よりお客様が興奮して、熱心に観察しているのを
見て、考えを改めたのでした。

今日も我を忘れてシャッターを押すありもとの傍らで、11人
の「ガイドの卵」たちが、一生懸命交尾態のカトリヤンマを観
察しています。

「教師が感動をもって話すことは、生徒は感動をもって聞く
ものだ」
ありもとが「師」と崇拝する故・前田亥津二先生の言葉でも
あります。

カトリヤンマのあとはベッコウシリアゲです。
クモの巣にかかった昆虫を、クモの目を盗んで食べる習性
を持つ「葉上の狩人」シリアゲムシの仲間は、孟子では初
夏にヤマトシリアゲ、秋にベッコウシリアゲが出ます。
2004年 8月28日
2005年 8月19日
2006年 8月20日
2007年 8月24日
2008年 9月 3日
2009年 9月 5日
過去6年の孟子でのベッコウシリアゲ初見日を列挙してみ
ると、8月下旬から9月上旬に出ています。

水路道には、縦横にけもの道が走っています。
けもの道を見つける「コツ」を少し伝授すると、小学生たちは
みな、すぐにありもとよりもけもの道見つけの「名人」になりま
す。

「あっ、ここも道や!」
「こっちははっきりしてるけど、こっちは落ち葉が溜まってる。
こっちは最近通ってないんや」
「これはイノシシは走ってないで。だって、道幅が狭いもん!」

3人の女の子は、競い合うようにけもの道を探しては、想像力
を働かせています。

これは、実際に獣を見るよりも、楽しい作業なのです。

「見えるものしか感動しない」のじゃなく、「見えないものを想像
して感動する」
これは哺乳動物観察の「コツ」でもあるのです。

昼間動物園に行っても、ライオンはただただダラダラと寝てい
るのが普通です。
「な~んだ、ライオンなんて怠け者なんだ」
と思うのじゃなく、早朝や夜、精悍に狩りをするライオンの姿を
想像してみる。
それが重要なように思います。

未来の「和歌山城動物園ガイド」を目指すこの「若い芽」は、そ
のことをしっかりと「受け取って」くれたように思います。

ありもとが持参した、けもの道で無人カメラで撮影した、タヌキ
、テン、ノウサギ、イノシシ、イタチ、アカネズミ、ヒメネズミ、フ
クロウ、トラツグミといった動物たちを、目を輝かせて見てくれ
ました。

ジョロウグモの巣でいっぱいの、草深い水路道を歩き、けもの
道や、上陸したトノサマガエル、色とりどりのトンボたちを観察
して、「自分の力で見つけて見る」「見えないものを想像する」と
いう、自然観察において一番大切な体験をしてもらえたように
思います。

帰路、参道沿いのクリ畑で、クリの実を食む「森さんの友達」
の子ザルに出会ったのは、さまざまなことを学んだ子どもたち
に、最高の「プレゼント」となったのでした。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<鳥類>
カイツブリ、キジバト、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキ
レイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、エナガ、シジュウカラ、メジロ
ホオジロ、ヤマガラ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエル、ツチガ
エル、ヌマガエル、ニホントカゲ、ニホンカナヘビ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<トンボ類>
クロイトトンボ、ハグロトンボ、オニヤンマ、カトリヤンマ、オオヤ
マトンボ、ハラビロトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ
マユタテアカネ、ヒメアカネ、リスアカネ、ネキトンボ、ウスバキト
ンボ、チョウトンボ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
2009/08/31のBlog
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

今日は午後から海南市への報告書を仕上げるために
わんぱく公園に行くことになっているので、朝3時間、夏
から秋に移ろう動植物のデータを取るために、孟子不
動谷に8時に行きました。

モズが鳴いていますが、まだタケ藪の中で「ギチギチギチ」
とつぶやくだけで、とても「高鳴き」と記録できません。
ありもとの家のまわりでは、先週あたりから今年巣立ちの
幼鳥たちが盛んに高鳴きを始めていますが、孟子では、
まだ「風呂の中のオナラ」のような声です。

ギギッ グイグイ チッチョホイ ホイホイホイ・・・
久々に流調なサンコウチョウの囀りが聞こえてきます。
抜き足差し足でさえずりのする森に近づき、そっと覗きこむ
と、今年巣立ちの幼鳥が、一生懸命に囀っていました。

少し暗いですが、よい距離なので1枚撮影させてもらいます。
サンコウチョウの幼鳥をきちんと撮影したのは孟子では初め
てのことなので、「大収穫」です。

エナガの群れに混じって、センダイムシクイが飛びかってい
ます。
そろそろカラの混群に様々な渡り鳥が交りこむ季節です。
おそらくサンコウチョウの子どもも、もうすぐこの混群と行動
を共にすることでしょう。

クリの実が熟しはじめました。
3日前、北原さんが「孟子で拾った」といってクリの実をわん
ぱく公園に持ってきて、販売したので、売れ残りを購入して
持ち帰り、「初もの」でクリご飯をいただいたのですが、今日
も「先客」のイノシシにかなり食い荒らされていますが、数個
良いのがあったので拾ってポケットに入れます。

ここ2週間ほど、キチガイのような残暑でしたが、最近ようや
く秋風が吹きはじめ、秋の実りも一気に進んだようです。

とんぼ池では、まだマルタンヤンマが産卵しています。
マルタンヤンマは6月に羽化し、真夏の孟子不動谷の象徴
のようなヤンマですが、最近8月下旬~9月になっても産卵
する個体が目立ちます。
残暑が厳しいためなのかどうか、わかりませんが、兎に角
しっかりと今後もモニタリングしようと思います。

ヒヨドリバナの花が咲き出しました。
2004年 8月28日
2005年 8月30日
2006年 8月19日
2007年 9月 1日
2008年 9月 1日
2009年 8月31日
過去6年のヒヨドリバナ開花記録を見ると、2006年に少し
「早咲き」したものの、ほぼ例年8月終わり~9月初めに開
花しているのがわかります。
畦の草刈等の撹乱により、開花時期が変動することの多
い秋の草花の中にあって、かなり規則的な草花のようです。

久々にミズオオバコの花を見つけます。
昨年は結局1つも見つからず、心配していましたが、今年
は紫の3弁花をもたげてくれました。
和歌山県RDB記載の貴重水生植物なので、なくなっては
欲しくない植物の一つなのです。

シンジュの枝にツツドリが止まっています。
シンジュサンの幼虫の食痕がついている枝に止り、食糧補
給をしているようです。
撮影しようと500mmレンズを向けますが、すんでのところ
で飛ばれてしまいました。
トケンたちも渡りを開始したのでしょう。

犬飼池の堤体も秋の草花に埋め尽くされようとしています。
ツリガネニンジン、ヒメノダケ、スズサイコ、ワレモコウ・・・・
最近圃場整備によりどんどん数を減らしている里山の草地
性の草花たちが、どんどん開花してきています。

オナガササキリも成虫になり、鳴き出しています。
クルマバッタたちが、ありもとの歩く先から飛び立ち、黄色
と黒の特徴的な後翅の模様を見せながら、飛んで行きます。

カワセミが翡翠色の矢となって、犬飼池の池面に飛び込み、
小魚を嘴に咥えて池面の上に突き出た枝にとまります。

ナニワトンボが真っ青に成熟して、池畔の梢に止まってい
ます。
半成熟のヒメアカネと未成熟のマユタテアカネ、成熟した
リスアカネも目立ちます。
真夏にあれほど池の上でわがもの顔に飛びかっていたウチ
ワヤンマとタイワンウチワヤンマが姿を消し、オオヤマトンボ
だけが池面上低くをパトロールしています。

久々に水路道を歩きます。
今年は通過数が少ないのか、コルリの姿はありません。

エナガの群れに何度か出会いましたが、センダイムシクイが
混じっているだけで、他のヒタキの姿はありません。

カトリヤンマを今季初見しました。
2002年 7月23日
2003年 7月 5日
2004年 6月 6日
2005年 7月31日
2006年 7月29日
2007年 8月 4日
2008年 8月 3日
2009年 8月31日
例年よりほぼ1ケ月遅れの確認ですが、今日確認した2個体
はどちらも綺麗に成熟していたので、羽化時期を見落としただ
けでしょう。
ありもとが小学生のころは、周辺で最も数の多いヤンマだった
のですが、近年各地で数を減らしているのが気になります。

ニホントカゲとニホンカナヘビの幼生がとても良く目立ちます。
全長2、3cmの可愛い個体が、そこここでチョロチョロしていま
す。
ニホンアカガエルは成体のみが目立つようになりましたが、ト
ノサマガエルはまだ上陸が続いており、そこここで子ガエルを
踏みつけそうになります。

ツチガエルはまだ鳴いています。
土用干しが終わったあとの水の溜まった水田にこの時期2度
目の産卵を行い、孵化したオタマジャクシは稲刈りの落水に乗
じて荒糸川に降り、オタマジャクシのままで越冬するのです。

クダマキモドキがとてもよく目立つようになりました。
孟子には前足が褐色のヤマクダマキモドキと前足が緑色のサ
トクダマキモドキがおり、今日は両種とも林縁をはらはらと飛び
かっています。
ちょうどこのハビタットは、真夏にはヤブキリが占めているので
すが、ヤブキリが見えなくなるとともに、一気にクダマキモドキの
数が増えるのです。
ハビタットの「引き継ぎ」がとても流調で、感心してしまいます。

一通りのデータを取り終え、時計に目を落とすと11:30
そろそろ切り上げてわんぱく公園に向かいます。

来週孟子を訪れるころには、モズは高鳴きを初めていること
でしょう。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<鳥類>
キジバト、ツツドリ、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、キセキレイ
セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、サンコウチョウ、ヤブサメ
ウグイス、センダイムシクイ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ
メジロ、ホオジロ、スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエル、ツチガ
エル、ヌマガエル、ウシガエル、ニホントカゲ、ニホンカナヘビ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<昆虫類>
キイトトンボ、クロイトトンボ、ハグロトンボ、オニヤンマ、カトリ
ヤンマ、ヤブヤンマ、マルタンヤンマ、オオヤマトンボ、シオカ
ラトンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、リス
アカネ、ナニワトンボ、コシアキトンボ
ヤマクダマキモドキ、サトクダマキモドキ、ヒメギス、ササキリ、
オナガササキリ、カネタタキ、エンマコオロギ、マダラスズ、トゲ
ヒシバッタ、クルマバッタ、イボバッタ、コバネイナゴ、ショウリョ
ウバッタ
クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、ホシハラビロヘリカメムシ
マツモムシ、アメンボ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ、アブラ
ゼミ、ニイニイゼミ、チッチゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、
ツマグロオオヨコバイ、リンゴワタムシ
ムネアカオオアリ、クロヤマアリ、セイヨウミツバチ、オオスズ
メバチ、オフタオビドロバチ、スズバチ
ヤマトアブ、ハタケヤマヒゲボソムシヒキ、アメリカミズアブ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、ナガサキアゲハ
ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、キマダラセセリ、イチモ
ンジセセリ、チャバネセセリ、コチャバネセセリ、コミスジ、ヒメ
ウラナミジャノメ、コジャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、クロコノ
マチョウ、サトキマダラヒカゲ、ナカグロクチバ、タケカレハ、キ
マダラツバメエダシャク、キンモンガ、ホシホウジャク
クロウリハムシ、ハイイロチョッキリ、カナブン
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<花>
ガマ、コガマ、オヒシバ、エノコログサ、タマガヤツリ、ヒデリコ
イヌホタルイ、コゴメガヤツリ、クログワイ、カヤツリグサ、ツユ
クサ、コナギ、トチカガミ、ミズオオバコ、ツルボ、ヒメドコロ、オ
ニドコロ、カエデドコロ、ヤブマオ、ミズヒキ、ヒナタイノコヅチ
ヒカゲイノコヅチ、スベリヒユ、センニンソウ、ボタンヅル、ミズ
タマソウ、イヌガラシ、キンミズヒキ、ワレモコウ、コマツナギ、ヌ
スビトハギ、ネムノキ、ミヤコグサ、カタバミ、ヒメノダケ、スズサ
イコ、イヌホオズキ、トウバナ、アキノタムラソウ、アゼナ、アメ
リカアゼナ、トキワハゼ、キツネノマゴ、オオバコ、ヘクソカズラ
スズメウリ、ツリガネニンジン、ヒヨドリバナ、オニタビラコ、カン
サイタンポポ、セイヨウタンポポ、タカサブロウ、アメリカタカサ
ブロウ、ヨメナ、ハルノノゲシ、ノアザミ、ヒメジョオン
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
2009/08/24のBlog
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

今日は朝から、わんぱく公園にいました。
門から第一駐車場周辺の草が見苦しくなってきているので、
北原さん&坂本さんと3人で草刈を行いました。

ありもとは朝、血液検査のためかかりつけの内科に寄った
ので10:30着でしたが、あとの二人は8:30から作業をし
ています。

二人は草刈機で、ありもとはまず春に植栽したシバザクラに
油かすを施肥し、その後、駐輪場に植栽しているサツキにと
りついたヤブガラシ、コヒルガオ、ヘクソカズラ等を抜き取り
ます。

ニーニーニー
おなじみの声で鳴きながら、ヤマガラが次々と頭上を通り過
ぎます。
風の子館のそばに植栽された2本のエゴノキが熟しているの
で、ヤマガラたちがこぞってやってくるのです。
エゴノキの果肉には毒があり、いまは禁止されていますが、
昔は果肉を絞った汁を川に流して川魚を麻痺させて捕える
漁法が各地にあったようです。
そんな毒のある果実を、ヤマガラは次々と咥えて、森の中に
消えていきます。

エゴノキの果実に鼻を引っ掛けるのはヤマガラだけなので、
エゴノキにとってヤマガラは、とても重要な種子運搬役なので
す。

昨日の蒸し暑さが一転し今日は、大陸の涼しい高気圧に覆
われ、渡る風は涼しいのですが、やはり日差しの強さは殺人
的で、草刈を行う3人にはかなりこたえます。

結局14:30まで、3人で周辺の除草作業を行い、かなり綺麗
になった駐車場周辺を眺めながら、わんぱく公園を後にしたの
でした。

ありもとは一路、孟子不動谷に向かいます。
谷間の水場に設置した無人カメラのフィルムを回収&交換に
行くのです。
無人カメラで撮影するのは、自分でファインダーを覗いて撮影
するのが「正道」のカメラの世界にあって「邪道」という人もいま
すが、プロじゃあるまいし、やはり人間がそこにいたのでは絶
対見れない生き物の息吹を写し取ってくれる「素晴らしき自然
観察の片腕」というべきでしょう。

1週間のフィルムを現像してみると、沢山のアカネズミや、孟子
の谷でありもとは見覚えのない「ノネコ」化したネコが撮れてい
ました。

鳥は8月21日にヤブサメ、8月22日にキセキレイ、そして8月
23日にツミが写っていました。
数日前、和泉かつらぎ山で標識調査をしている知り合いがツミ
を捕獲したという知らせをもらっていたのですが、孟子の谷も
しっかりと「ツミの道」になっているのです。
林の中を縫うように飛びかうキジバト大のタカを、ありもとが肉
眼で捕えるのは至難の業ですが、無人カメラは見事に捕えて見
せてくれます。

孟子では本当に久々のツミを記録できて、無人カメラの効力を
再認識します。

今日は孟子身代延命地蔵尊の「地蔵盆」です。
榎達男さんや清水義明さん、森さんや山下さんたちが集まって
地蔵にお供えをしています。
田舎の里山保全をしていると、こういう地元の行事は無視でき
なくなります。
孟子ビオトープとしても例年供え物を供えさせていただき、荒糸
地区の方々と一緒に、今年下半期の無病息災を祈ります。

ミンミンゼミ、チッチゼミ、アブラゼミの合唱がすごいです。
孟子の山が、ワンワンと唸っているようです。
昔、南方熊楠の映画を撮影した折、そのBGMに入れるセミの鳴
き声を、田辺在住のカメムシ先生・故後藤伸先生は照葉樹林に
住む合唱性の強いセミ・ヒメハルゼミが適当と主張されたそうです。

ミンミンゼミやアブラゼミは、ヒメハルゼミほどの合唱性はないの
ですが、これほどの個体数が一度に鳴くと、本当に「山が唸る」と
いう表現がピッタシです。

処暑を過ぎた孟子の森に響き渡るセミの大合唱は、地蔵盆の孟
子不動谷を、より神秘的にしてくれているようです。

上空をアオバトの夫婦が飛んでいます。
オニヤンマがありもとの横数cmを、パララララという羽音を残して
飛び過ぎます。

ピーヨォー ピ~~ヨォ~
ハチクマの幼鳥が飛んでいます。
今年は無事巣立ったようです。
そういえば6月中旬に、8月23日にツミが写った無人カメラに、♀
のハチクマが写りました。

今度フィルムを回収に来る2週間後までに、幼鳥のハチクマが写
って欲しいものです。

フィルムの交換を終え、1時間ほど散策し、帰路につきます。

延命地蔵では、住職さんが読経しています。
荒糸地区の皆さんも神妙な面持ちで、手を合わせています。

相変わらずセミの大合唱の中、美声の住職の、般若心経が孟子
不動谷に響き渡ります。
残念ながら今日はカメラを持たずに来たので、この様子を撮影す
ることができません。

近頃放置水田は増えた孟子不動谷ですが、地蔵盆を取り行う方
方の手で、どうにかこうにか維持されています。

丸嶋さんが先週植えたソバは、今日は一斉に双葉が開いています。

地蔵盆が過ぎ、孟子不動谷にモズの高鳴きが響くと、その先には
無農薬水田の、稲刈りが待っています。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<鳥類>
ハチクマ、キジバト、アオバト、コゲラ、アオゲラ、ツバメ、サンショウ
クイ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ
メジロ、ホオジロ、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<昆虫類>
ハグロトンボ、オニヤンマ、オオヤマトンボ、ハラビロトンボ、シオカ
ラトンボ、オオシオカラトンボ、マユタテアカネ、ヒメアカネ、リスアカ
ネ、コシアキトンボ、ウスバキトンボ、ヒメギス、ササキリ、オンブバ
ッタ、イボバッタ、ツチイナゴ、コバネイナゴ、ツマグロイナゴモドキ
ショウリョウバッタ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、チッチゼミ、ミンミンゼ
ミ、ツクツクボウシ、コガタスズメバチ、セグロアシナガバチ、スズバ
チ、キオビベッコウ、ヤマトアブ、アメリカミズアブ、モンシロチョウ、
スジグロシロチョウ、キチョウ、アゲハチョウ、モンキアゲハ、ナガサ
キアゲハ、キアゲハ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ツバメシジミ
ベニシジミ、キマダラセセリ、コチャバネセセリ、イチモンジセセリ
コミスジ、ヒカゲチョウ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、キマダ
ラツバメエダシャク
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
2009/08/17のBlog
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

先週はわんぱく公園空調掃除で1日中園内に缶詰であ
ったので、2週間ぶりに孟子不動谷を訪れました。
先週くらいからようやく天気が安定し、この土日が何週
間ぶりかの2日間晴れであったようです。

7:30
孟子不動谷到着です。
今日も朝から、眩しいばかりの好天です。

チッチゼミが鳴き出しました。
ツツジで発生する里山最小のセミで、孟子に本格的な
秋の風を運んできます。
2004年 8月24日
2005年 8月19日
2006年 8月27日
2007年 8月18日
2008年 8月27日
2009年 8月17日
過去6年間のチッチゼミ初鳴き記録を列挙してみると
毎年ほぼ同じ時期に鳴き出しているのがわかります。

ツクツクボウシが秋のセミの代表のように言われます
が、7月末から鳴き出すのに対し、このチッチゼミこそ
がお盆明けから鳴き出す正真正銘の「秋のセミ」です。

チッチッチッチ・・・
と、単調な節回しですが、秋の気配を確実に孟子に運
んできてくれます。

クマゼミも朝の一時鳴きましたが、セミの「勢力図」は今
や、ミンミンゼミとツクツクボウシのものとなっています。
ここに、今日鳴き出したチッチゼミが加わると、上空に
鰯雲が現れます。

ヒリリ ヒリヒリ・・・
サンショウクイが5羽で飛びまわっています。
孟子で繁殖したサンショウクイはすでに移動してしまって
いるので、これは、渡り途中で通過した個体群のようで
す。
羽数からおそらく家族群だと思われますが、今日は生憎
双眼鏡を忘れたので、確認することができません。

サンショウクイが見えなくなると、上空にハチクマが現れ
ます。
♀の成鳥です。
こちらは双眼鏡がなくともわかります。
そろそろ幼鳥が出るころですが、今日はこの成鳥のみの
出現でした。

水路道に、ヒメアカネの個体数が多くなっています。
♂はもう半成熟のものもいます。
ヒメアカネに混じって、マユタテアカネもいますが、こちら
はまだ未成熟個体ばかりです。

ツリガネニンジンとツルボが咲き出しました。
どちらも秋の花ですが、開花時期がかなり流動的です。

<ツリガネニンジン>
2004年 8月28日
2005年 6月19日
2006年 9月 3日
2007年 8月26日
2008年 9月 8日
2009年 8月17日
<ツルボ>
2004年 8月24日
2005年 8月 6日
2006年 8月11日
2007年 7月28日
2008年 9月 1日
2009年 8月17日

ほぼ秋の初めに咲き出すのですが、ツリガネニンジン
は2005年に6月、ツルボは2007年に7月に咲いて
います。

どちらの草花も、溜池の堤体や水田の畦等に多い種
です。
これらの草花は「草刈」の時期をトリガーに開花を始め
る仕組みを持っているということを聞いたことがありま
す。
そういう意味では、草刈の時期が変動すると、開花時
期も変動するということです。

孟子不動谷も、農家の方々の高齢化が否めないので、
それに起因する草刈日の変動が起きているのかもし
れません。
今後も注意深くモニタリングする必要がありそうです。

オニヤンマの個体数が一気に増加しました。
勇ましい大きな姿で、丸嶋さんが蒔いて芽を出しはじ
めたソバ畑の上を飛びまわっています。

そのはるか上空を♀のマルタンヤンマが飛んでいます。
このヤンマの♀は、4枚の翅が濃い褐色なので、かなり
遠方を飛んでいても、種類の特定ができます。

稲穂が出始め、土用干しも終わり、丸嶋さんはソバ蒔き
に大わらわです。
延命地蔵の北側、孟子無農薬水田の西側の一角を、そ
ば蒔き用に耕しています。

その上空に、おびただしい数のウスバキトンボが集まっ
て、耕されることで上空に飛び出す、小さな羽虫を捕食
しています。
オートライシズムと呼ばれるこの習性は、里山のさまざ
まな動物で見受けられますが、人の営みが必須の環境
である里山の動物ならではのものともいえるでしょう。

動物や植物に、秋の気配が漂うとはいえ、まだまだ残暑
は厳しいです。
こんにゃく座の寒暖計は摂氏35度を差しています。

周辺の草刈をせっせとしている住野さんの傍らで、ヤマト
タマムシが飛び交っています。
摂氏30度を超えると飛ぶと言われるこの甲虫は、残暑
が嬉しいのです。
2週間前は、わんぱくクラブの子どもたちに「かわいがら」
れ、なかなかゆっくり産卵できなかったのに、今日はゆ
っくりと産卵しています。
子どもたちが血眼で追いかけるわけです。
里山の甲虫で、最も美しい種でしょう。

やすゆき公園のクヌギに、朝から飛びまわっていたサン
ショウクイが降りています。
ちょうど良い横枝に♂の成鳥が止まってくれました。
光の状態も良く、今年一番のショットです。
スマートで尾羽が長く、白と黒のコントラストがとても綺麗
です。
孟子ではごく普通の鳥ですが、これだけじっくりと対面で
きる機会は、それほど無いので、撮影しながらじっくりと
観察させてもらいます。

炭がまの周辺で♀のネアカヨシヤンマが産卵場所を探し
て飛びまわっています。
このヤンマは、水場に直接産卵せず、水場周辺の土中
や、倒木に産卵するのです。
全国的に減少している希少種ですが、孟子では少ない
ものの毎年確認できます。

キチキチキチ・・・
ショウリョウバッタの♂がおなじみの羽音を響かせて飛ん
でいます。
お盆のころに成虫になるので「精霊ばった」・・・
昔の人は本当に身の回りの動物をつぶさに観察していた
のです。

イボバッタも、フキバッタも、成虫になっています。
ササ藪では、ササキリの声がしています。
ヤマクダマキモドキの姿が一気に増加しました。

直翅類たちが成虫になるのも、里山では「秋」を意味します。

まだまだ残暑厳しいですが、孟子不動谷は、確実に秋に
向かっています。

来週は、水路道で、コルリの姿を探したいと思います。
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<鳥類>
ハチクマ、キジバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ、ツバメ
セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、コサメビタキ
ウグイス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ
スズメ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル
ニホンアカガエル、トノサマガエル、ツチガエル、ヌマガエル
ウシガエル
ニホンカナヘビ、ニホントカゲ、ヤマカガシ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<昆虫類>
キイトトンボ、ベニイトトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボ
オオアオイトトンボ、ハグロトンボ、ウチワヤンマ、タイワンウ
チワヤンマ、オニヤンマ、ネアカヨシヤンマ、ヤブヤンマ、マ
ルタンヤンマ、ギンヤンマ、オオヤマトンボ、ハラビロトンボ
シオカラトンボ、オオシオカラトンボ、ショウジョウトンボ、マユ
タテアカネ、ヒメアカネ、リスアカネ、ナニワトンボ、ネキトンボ
コシアキトンボ、ウスバキトンボ、チョウトンボ
クサキリ幼、ヤマクダマキモドキ、ヤブキリ、ヒメギス、ササキ
リ、シバスズ、マダラスズ、オンブバッタ幼、トゲヒシバッタ、ヒ
シバッタ、イボバッタ、フキバッタの一種、コバネイナゴ幼、ツ
マグロイナゴモドキ、ショウリョウバッタ
マルカメムシ、ホソヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、マツモム
シ、アメンボ、オオアメンボ、ヒメアメンボ、ヤスマツアメンボ
コセアカアメンボ、クマゼミ、アブラゼミ、ニイニイゼミ、チッチ
ゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、オオヨコバイ、ツマグロオ
オヨコバイ
ムネアカオオアリ、クロヤマアリ、トビイロケアリ、サキグロホ
シアメバチ、コガタスズメバチ、オオスズメバチ、セグロアシナ
ガバチ、コアシナガバチ、キアシナガバチ、キボシアシナガバ
チ、ハラナガツチバチの一種、オオフタオビドロバチ、スズバ
チ、キオビベッコウ、ベッコウバチ、ヒメベッコウバチ、ヤマト
アブ、ホソヒラタアブ、ホシアシナガヤセバエ、アメリカミズア

モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、アオスジアゲ
ハ、アゲハチョウ、クロアゲハ、カラスアゲハ、キアゲハ、ウラ
ギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、イチモン
ジセセリ、コチャバネセセリ、ゴマダラチョウ、コミスジ、ツマ
グロヒョウモン、アカタテハ、イシガケチョウ、ヒメウラナミジャ
ノメ、ヒメジャノメ、コジャノメ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、クロコ
ノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、スジベニコケガ、カラスヨトウ
キシタバ、フクラスズメ、オオトモエ、キンモンガ、クチバスズ
メ、ホシホウジャク
ナナホシテントウ、クロウリハムシ、ウリハムシ、キマワリ、ゴ
マダラカミキリ、ミヤマクワガタ、カブトムシ、シロテンハナム
グリ、カナブン、ヤマトタマムシ
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<花>
ガマ、コガマ、メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ、タマガヤツリ
ヒデリコ、カヤツリグサ、ツユクサ、コナギ、トチカガミ、ツルボ
ヒメドコロ、オニドコロ、カエデドコロ蕾、ドクダミ、カラムシ、ヤ
ブマオ、ミズヒキ、ヒナタイノコヅチ、ヒカゲイノコヅチ、アメリ
カヤマゴボウ、センニンソウ、ボタンヅル、ミズタマソウ、イヌ
ガラシ、コマツナギ、ネムノキ、ドヨウフジ、シロツメグサ、カタ
バミ、ミソハギ、セリ、ミツバ、リョウブ、コナスビ、イヌホオズ
キ、トウバナ、アキノタムラソウ、トキワハゼ、ヘクソカズラ、ツ
リガネニンジン、ヒメムカシヨモギ、ハルノノゲシ、ノアザミ、ヒ
メジョオン
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2009/08/05のBlog
ありもと@孟子です。。 みなさんこんばんは。。。

8月3日朝、ありもとはまず、海南市別院のクヌギの大木
を見に行きました。
自然仲間から、この大木の樹液溜まりに、アズキガイとい
う数の少ない巻貝が集まっているという情報を聞いたから
です。
孟子でも、「ヤッホーおじさん」でおなじみに貴瀬誠さんが
大旗山の尾根道で採集した記録があるのですが、ありも
とは実際生きているアズキガイを見たことがなかったので
撮影を兼ねて訪れたのでした。

件のクヌギに集まる小さな巻貝を見つけ、ストロボ撮影し
ているの、北野上小学校の生徒たちが、次々に登校して
行きます。
小学1年生の子から、小学6年生の子まで、集団登校で
す。
「はよう歩けよ。学校に遅れるど!!」
年長のお兄さんが年少の子どもたちに声をかけます。
年少の子どもたちも、一生懸命お兄さんのあとを追いか
けます。
そしてそのどの子も、道端で貝の撮影をする「胡散臭い」
としか見えないオッチャンに、「おはようございます!」と
元気よく挨拶していきます。

最近、同世代の子と学校の先生、そしてお父さん&お母
さんくらいとしか話をしない子が多いと言われる中で、こ
の「田舎の小学生」たちは、とても気持ちの良い子たちで
す。

ここ数年お手伝いさせていただいている北野上公民館
の夏祭り。ともすれば今の子たちには「ダサイ」としか映
らないかもしれない「金魚すくい」「抽選会」というメニュー
の祭りに、大挙してやってくる子たちをはぐくむ北野上地
区のすばらしさを感じずにはおれませんでした。

そして8時
孟子不動谷到着です。

今日、明日、わんぱく公園が組織する「わんぱくクラブ」
のキャンプを孟子不動谷で開催するのです。

ミンミンゼミが鳴き出しました。
2004年 8月 8日
2005年 8月 7日
2006年 8月 6日
2007年 8月 5日
2008年 8月 3日
2009年 8月 3日
過去6年間のミンミンゼミの初鳴き日を列挙してみると判
で押したように8月の声を聞くとすぐ鳴きだしていることが
わかります。
ありもとにとって、ミンミンゼミの声は、孟子に秋のニオイ
を感ずる声でもあるのです。

土用干しされた入口の水田に植栽されたイネにも、穂が
たちあがり、ナガコガネグモもたくましく成長しています。
これもありもとに「秋の息吹」を感じさせてくれます。

めっきり夏鳥の囀りが無くなりました。
あのにぎやかだった、ホトトギスの声も消えました。
夏鳥たちも、大切な繁殖期を終え、いよいよ「渡り」の準備
を始めているのです。

孟子の夏鳥たちの感覚と、ありもとの感覚が、一致してい
るということです。

北原理事長も朝から来て、キャンプの準備をしてくれています。
架設の風呂が使えない状況なので、数日前から架設のプール
を作ってくれていて、3日かかりで水を溜めてくれています。
また、丸嶋さんと一緒に、とんぼ池周辺の草刈をしてくれていま
す。

わんぱくキャンプは、孟子ビオトープ全員の力が結集して初め
て開催することができるのです。

ありもとは子どもたちの「寝場所」の里山資料館の掃除をし、
夜の探検をする行程をチェックし、名簿に再度目を通し・・・・
そして12時過ぎ、入口駐車場に丸嶋さんとともに向かいます。

三々五々、参加者の家族が集まっています。
受付と参加費用の懲収を済ませ、丸嶋さん運転の箱バンに
荷物を積み込み、お父さん&お母さんとは翌日の13時まで
「お別れ」です。
子どもだけのキャンプ。
ここに「わんぱくキャンプ」の意義があるのです。

2年前までの林間学校に来る子たちと違って、わんぱくクラブの
子たちは「街の子」です。
そしてお父さん&お母さんから離れて生活することになれていな
い子たちです。

ですからありもとも、声が大きくなります。
北原理事長、実恵子さん、雅子さん、わんぱく公園職員の芝さん
、坂本さん、瀧さん、偉士大さん、そしてありもと。
これらの「大人」の言うことをきちんと聞いて、2日間活動するこ
とをまず言い聞かせます。

朝出会った北野上小学校の子たちがありもとに元気に挨拶でき
るように、「目上の人を敬い、言うことを聞け」る子になってほしい
ということです。

今回の子たちは、なかなか「手ごわい」子たちですが、まずこの
キャンプを通じて、彼等の送る「メッセージ」なのです。

一通りの生活の注意を行い、22名の子どもたちを2班に分けて、
自然探検の開始です。

1班はありもと、2班は丸嶋さんが講師です。
ありもと「率いる」1班はまず、小川さん宅の隣の竹林に入ります。
この中に数本あるクヌギには、ミヤマクワガタが結構いるのです。

おっかなびっくりついてくる子どもたちの前で、クヌギの樹をゆら
します。

パサッ パサパサッ・・
懐かしい音をたてて、ミヤマクワガタが落ちてきます。
「わぁーミヤマクワガタやっ!」
子どもたちの歓声が響きます。

落ちてきた2頭のクワガタに10人の子たちが殺到します。
ありもとは「あとはオマエらで話し合って誰のものにするか決めろ」
といって、放っておきます。

「先に捕った子のもんにせぇよ!」と叫ぶ子がいます。
「小さい子に譲っちゃれよ!」と叫ぶ子もいます。
ありもとは何のアドバイスもせず、さっさと歩きます。

一見「冷たい」ように見えますが、これで良いのです。
これこそが子どもたちを、両親から離した、最大の「目的」なので
す。
クワガタは子どもたちの友達です。
つまりクワガタ捕りは、子どもたちの「世界」なのです。
今日はクワガタを捕る「手助け」をありもとがしているだけで、ク
ワガタを捕えたあと、それが誰のものか決めるのは「子どもたち」
なのです。

「自分たちでかんがえる」
「自分たちで遊びのルールを作る」
これが重要なのです。

最初はガタガタともめたり、せっかく捕ったクワガタを奪われて泣く
子たちがいたりと、トラブっていましたが、これを続けるうちに、「ま
ずみんな1匹ずつ、2匹目からは持っていない子にあげる」という
「自分たちのルール」を決めはじめました。
ここに至るまで、瀧さん&偉士大さんという自分たちに歳が近い「お
姉さん」のアドバイスも効いているのです。

子どもの世界に「オッチャン」は無用です。
「オッチャン」たちは、子どもが危険にならないようにだけ見張るべ
きなのです。
「親」という字が、「木の上に立って見る」と書くのは、そのためなの
でしょう。

クワガタ捕りをして遊んだあとは、夕食準備です。
「食器運ぶのちゃんと手伝えよ!!」
実恵子さんの、怒号が飛びます。
子どもたちはめいめい並んで、食器運びを手伝います。

「強面」の芝さんも、子どもたちの動きに「ニラミ」を利かせています。
二人のおかげで、夕食準備をする子どもたちが「引き締まり」ます。

キャンプでは、ありもとと丸嶋さんは、「トトロ」の役目です。
子どもたちに優しく接し、クワガタやトンボのいる場所を教えます。
でもそれ以上の口だしはしません。
探検から帰ると、厳しい「オッチャン&オバチャン」たちが子どもたち
を「引き締め」ます。
そして瀧さん&偉士大さんの「お姉さん」たちが、子どもたちの細かな
生活を見守ります。

これが昔、どこにでもあった「村」「地域」の「機能」なのです。
芝さんが、とても印象に残る一言を、焼酎をあおりながら言いました。

「ワシは御坊市富安の出身やけど、ワシらの子どもの頃には大人たち
は”富安の子たちはワシらの子どもや”という気持ちがあった。今日こ
のキャンプを手伝わしてもらって、そのことを思い出した」

ありもとはこみ上げてくるものをどうすることもできませんでした。
まさにこの言葉に、「わんぱくキャンプ」を通じて子どもたちの伝えたい
メッセージがすべて集約されているからです。

いろんなオッチャン、オバチャン、オネエチャン、オニイチャンたちと
接し、話をする。
時には怒られ、時にはほめられ・・・
そんな中で「本当のコミュニケーション」について学べる。
それが「地域」であったように思います。

そういう世界を、この子たちに体験させてあげられたら・・・・
そう思っているのです。

夕食のあと、夜の探検、花火大会、キャンプファイヤーと続きます。
ありもとは当初「花火」とか「キャンプファイヤー」は、あまり好みませ
んでした。
せっかく山に来ているのに、ワイワイ騒ぎ、まわりから聞こえるフク
ロウの声や、カエルの鳴き声に耳を傾けることをしないのはよくない
という考えです。
でもこの「花火」と「キャンプファイヤー」には、北原理事長の「メッセ
ージ」が込められているのです。

「最近平気で放火する子がいる。これも小さい頃に自分で火を触っ
たり、大きな火を見る経験がないからや。だから線香花火で火を触
らせ、キャンブファイヤーで大きな火を見せるんや」

だからキャンプファイヤーをするからといって不必要な「合唱」はしま
せん。
花火も子どもたちの思いっきりさせて、火を使わせます。
何事も「経験」なのです。
それも大人は変にああだこうだと「手だし」をせず、子どもたちに「考
えさせる」ということです。

そして危ないことをした子がいたら、実恵子さんたちが「コラッ!危な
いことすんな!」と一喝します。

これが本当の「優しさ」なのだと、ありもとは確信しています。

そして最後の「お風呂タイム」
北原理事長が3日かかりで作った架設プールに子どもたちが飛び込
みます。
お決まりの水の掛け合いが始まります。
そこに瀧さん&偉士大さん、実恵子さんも入って壮絶な「水掛け合戦」
が始まります。
いままで厳しく怒鳴っていた実恵子さんも、子どもたちの一緒に思いっ
きり「遊び」ます。
「このオバチャン、見かけによらず優しいんや・・・」
と、子どもたちは思ったはずです。
芝さんの言葉にあったように、子どもたちは、大人の思いをちゃんと
「察知」するのです。

22時を過ぎ、就寝タイムになります。
実恵子さんは瀧さん&偉士大さんを送って、帰ります。
芝さんも、北原理事長も、丸嶋さんも、めいめいに寝どこに向かいます。

ありもとは山案山子のテラスのソファーに横になって、子どもたちの寝
静まるのを待ちます。

ハックショ~ン!!
やかましく鳴く♀のフクロウと、自分のクシャミで目ざめます。
不覚にも、シュラフに入らずにそのままでテラスで眠ってしまったよう
です。
ゴゴ ッゴッゴゴッゴ・・・
鳴きやむことなく鳴く♀フクロウに「起こしてくれてありがとうね」と呼び掛
けて、寝袋にくるまります。

カナカナカナカナ・・・
 カナカナカナカナ・・・・
山全体が響くようなヒグラシの大合唱に、目が覚めました。

時計を見ると、5時です。
もう子どもたちは起きてカブトムシとりをしています。

芝さんも起きて、キャンプファイヤーで残った火の番をしています。

起き出した北原理事長と二人、朝食準備をはじめます。
子どもたちも、芝さんに促されて、手伝いをはじめます。

野菜サラダにロールパン、目玉焼き・・・
準備した朝食をみんなで食べます。

食べた後は、丸嶋さんチーム。ありもとチームに分かれて、朝の
散歩です。

ありもとチームはクワガタ捕りをしますが、昨日通り、ありもとは
クヌギの樹をゆらしてクワガタを落とすだけで、あとの分配は子
どもたちに任せます。
このころになると、分配の「子どもルール」がかなり定着していま
す。

その後はプールにトノサマガエルを入れて遊ぶ子、トンボの標本
作りをありもととやる子、北原理事長と一緒に孟子不動明王にお
参りする子、と、めいめい別れて行動します。

「みんないっしょ」に何かをするだけでなく、やりたいことを自分で
「選ぶ」ことも重要なのです。

昼食の焼きそばを食べ終え、そろそろ帰り自宅をするころ、子ど
もたちは「最後の宝もの」を見つけました。
炭がまの前に積まれたクヌギ材に、大挙して産卵にくるヤマトタ
マムシのメスたちです。

里山の甲虫の中で最もきれいなヤマトタマムシに、子どもたちの
目は輝いています。
自分の虫カゴに詰め込めるだけ詰め込んで、満面の笑顔です。
自分で捕った、綺麗な虫は「宝もの」なのです。

ありもとや丸嶋さんに「樹をゆらして落としてもらって」得たクワ
ガタより、何倍も価値のある「宝もの」なのです。

ヤマトタマムシのおかげで、子どもたちは最後に「自力で手に
する慶び」も知ることができたような気がします。

なかなか寝ない子もいました。
取っ組み合いの喧嘩もありました。
男の子に泣かされた、幼い女の子もいました。
でもみんな最後は、仲好くヤマトタマムシをとっています。

「今回はみんな、大人の人にいろいろ怒られたやろうけど、自分
が悪いからなんやで。来年もまた、孟子に来てね」
最後に実恵子さんが、子どもたちの「言葉のお土産」を渡しました。

2日間、22人の子どもたちは、元気一杯遊びました。
その中から、さまざまな楽しい思い出を得てくれたことでしょう。

夏の日は、すぐに過ぎてしまいます。
ありもとがミンミンゼミの声に秋を感じるように、もう夏もクライマ
ックスなのです。
そんなすぐ過ぎる夏の思い出に、今回のキャンプがなってくれる
ことを祈りたいと思います。
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<鳥類>
カイツブリ、フクロウ、キジバト、カワセミ、コゲラ、アオゲラ
ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、コサメビタキ、ウグ
イス、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、スズメ
ハシボソガラス、ハシブトガラス
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<両生爬虫類>
ニホンアマガエル、シュレーゲルアオガエル、ニホンアカガエル
トノサマガエル、ツチガエル、ヌマガエル、ウシガエル、ニホント
カゲ、ニホンカナヘビ、シマヘビ、ヤマカガシ
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
<昆虫類>
ベニイトトンボ、クロイトトンボ、モノサシトンボ、オオアオイトトンボ
ハグロトンボ、ウチワヤンマ、タイワンウチワヤンマ、オニヤンマ
ヤブヤンマ、マルタンヤンマ、ギンヤンマ、ハネビロエゾトンボ、オ
オヤマトンボ、ハラビロトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボ
ショウジョウトンボ、ヒメアカネ、リスアカネ、ネキトンボ、コシアキト
ンボ、ウスバキトンボ、チョウトンボ
オオカマキリ、サツマヒメカマミリ、クサキリ、ハヤシノウマオイ、ヤ
マクダマキモドキ、オンブバッタ、トゲヒシバッタ、イボバッタ、フキ
バッタの一種、ツチイナゴ、ツマグロイナゴモドキ、ショウリョウバ
ッタ、ケラ
ホソヘリカメムシ、クモヘリカメムシ、ヒメクモヘリカメムシ、ホソハ
リカメムシ、マツモムシ、アメンボ、オオアメンボ、ヒメアメンボ、ヤ
スマツアメンボ、クマゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、オ
オヨコバイ、アオバハゴロモ、ムネアカオオアリ、トビイロケアリ、ク
ロヤマアリ、クマバチ、セイヨウミツバチ、コガタスズメバチ、ヒメス
ズメバチ、オオスズメバチ、セグロアシナガバチ、オオハキリバチ
オオフタオビドロバチ、スズバチ、キオビベッコウ、ベッコウバチ、
ヒメベッコウバチ、ハラアカハキリバチヤドリ、ツヤキスジジガバチ
ルリジガバチ、コウヤツリアブ、ヤマトアブ、ホソヒラタアブ
モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウ、アゲハチョウ、モン
キアゲハ、クロアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、キ
アゲハ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ツバメシジミ、
ベニシジミ、イチモンジセセリ、チャバネセセリ、ゴマダラチョウ、イ
シガケチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、コジャノメ、ヒカゲ
チョウ、クロヒカゲ、クロコノマチョウ、サトキマダラヒカゲ、カラスヨ
トウ、クロシオキシタバ、キシタバ、カキバトモエ、オオトモエ、クチ
バスズメ
ヘイケボタル、ヒメクロオトシブミ、キマワリ、ナガニジゴミムシダマ
シ、ミヤマカミキリ、ヤツボシカミキリ、コクワガタ、ヒラタクワガタ、
ミヤマクワガタ、カブトムシ、シロテンハナムグリ、カナブン、アオカ
ナブン、マメコガネ、コハンミョウ、ヤマトタマムシ
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