七夕の日に

天の川では織姫と彦星が
一年に一度の逢瀬
ここ、中芳養椎茸工場は
前夜から降り始めた
大雨により浸水。
すべてが水につかり
それを見た施設長・工場長・支援員南は
出す言葉がなかった。
0からの障害者支援施設の立ち上げであっただけに
落ちてしまった肩は途方もなく重たい
大自然を前になすすべのない
小さな自分の存在がこれほど
痛いと思ったことはないかもしれない。
一夜明けて、利用者ともども
残業をしながら片付け作業を行うが
なんともやりきれない思いは
口には出さずとも胸にあるのだろう。
言葉少なに黙々と作業をする。