ハリーかあちゃんのFF便り 8

みなさんこんにちは。3月だというのに2日も続けて雪が降りましたね。あまりの寒さに慌てて灯油を買い足しに行ってしまいました。
でも春はもうすぐそこまで来ているのでしょうね。ハリーはお散歩が1時間を過ぎた頃になると何時の間にか舌が垂れてきます。
桜のつぼみが膨らむよりもハリーの舌で春を感じるかあちゃんなのでした。

さて、今回の仔犬ちゃん達は人見知りタイプ。自分から駆け寄ってくる気配はありません。
「あなた達もエドやアルと同じなのね・・・」かあちゃんは2年前のことを思い出していました。

エドとアルは2003年の12月末から翌年の4月まで預かった11匹兄弟のうちの2匹です。
写真は我が家に来た日の2匹。怯えた目をして、アルはエドの後ろに隠れるようにしていました。手を差し出せば逃げ回り音にも敏感に反応して身を縮めるようにして椅子の下に隠れてしまいます。フードにつられて寄って来ることもありませんでした。
本当なら無理に関ろうとせず時間をかけなければいけないのに、ケアのため毎日身体に薬を塗り二日おきのシャンプーを1か月続けなければいけません。

手のひらにフードを乗せ自分から寄ってくるのをじっと待つことを繰り返し、少し慣れてきた頃にシャンプーをするのでまた次からは警戒されてしまいます。
「エドちゃん、アルちゃん、お願いだからかあちゃんを信じて・・・」FFを始めて1年目の
かあちゃんはまだまだ未熟。最後は神頼みしかありません。祈るような気持ちで毎日が過ぎていきました。

ようやく2週間くらい経った頃でしょうか、段々とエドとアルの顔から不安の色が消え、かあちゃんをみつめる瞳が輝いてくるようになったのです。
それからの2匹は「愛情をかけていくとこんなにも変わっていくの?」を日々実感させてくれました。
かあちゃんの姿を見るとしっぽぶんぶんで駆け寄って甘えてきます。
河川敷ではハリーと一緒に生き生きとボールを追いかけます。
仔犬らしい何気ない様子の1つ1つがかあちゃんを感動させます。
「幸せになって欲しい・・・」この時の経験がFFを続けるかあちゃんの支えになっているのかもしれません。

写真はすっかり落ち着いた様子のアル(左)とエド(右)
4月にアダプションルームが開設されるとそちらに移り、その後優しい御家族に恵まれて幸せに暮らしています。

「さあ!あなた達も幸せになりましょ〜♪」
仔犬ちゃん達に語りかけるかあちゃんの図。