「過去が今に多く影響している」

ある程度コロナが落ち着いたら、

今度は長崎界隈の敬虔な隠れキリシタン関連の場所に足を運び、

その角度から【真の信仰〜真の幸福なる生と死について〜】

を観てみたいと、司馬遼太郎先生の

『街道をゆく』シリーズを読み進めています。

その主旨とは別の、面白い文章を見つけたので、

備忘録的に記しておきます。

江戸時代の話。

あるオランダ商人が長崎のある商人に

「一体この町の住民は、長崎が(外国の軍事力に)脅かされた時に、

果たして町を防衛できるかどうか?」と尋ねると、

その商人曰く「何のそんなことは我々の知ったことではない。

それは幕府のやる事なんだ」という返事だったとのことです。

極東の島国である我が国は外国から

攻伐を受けたことは殆どなく、

その点は夢のような国であり、

その夢のような国には夢のような防衛思想があってもよく、

この江戸時代の長崎の商人のような思想が、

令和時代を生きる今の私たちにも脈々と継承されている・・・

ということに、大いに気づかされました(^^;)。

なお、オランダ人(欧米人)は数々の戦争の歴史を

くぐって来ているで、【自衛意識】が強い訳ですよね。

そんなのんきな長崎商人(日本人)に

ビックリ仰天したというエピソードです。

・・・私たちが日々なんとなく思って、判断して、

行動に移しているという、思考形態や行動心理って、

実は私たちが生まれるずっと前の人たちからの影響がとても強く、

なかなかすぐに変えるのが難しいということなんだと思います。

現代の日本の防衛問題、政治的問題全般を観ると、

「お上任せ」な面が強く、国民が興味関心が無い・薄いから、

政治家・公務員が好き放題あれこれやったり、

また先延ばしして何もしてなかったりして、

それらのツケ(罪)今、一気に私たち国民の

生活に押し寄せてナンギしている訳です。

にしましても、最近はインターネット上の

文字や動画から情報を得ることが多くなりましたが、

やっぱり司馬先生が書かれるような

紙の書籍からの情報もいいですよね^^♪

司馬先生は平成8年/

今から25年前に亡くなられましたが、

私の心の中では今でも、

どこかに取材旅行へ行かれていて、

東大阪のご自宅で執筆活動を続けておられる

観じがしております(=人=)☆