「街道をゆく37 〜本郷界隈〜」まちあるき⑥-2 樋口一葉

・・・そんな中であっても小説家になろうと決意し、

「たけくらべ」「にごりえ」等の

名作を書いて行く訳です。

その主人公たちもまた「底辺層」の人たちです。

ところが小説が世に出、評価され始めた時に、

肺結核にかかり、あっという間に死んでしまうのです。

25歳の死、悲しすぎます。。。

今まで何気なしに見て使っていた5千円札。

彼女のような、“一枚の葉”の如く、

儚く散っていった・・・だけど

勁くて美しい女性たちが

この日本にたくさんいたからこそ、

今の私たちが陰に陽に幸せになっていっている。

過去の失敗、苦しみや悲しみの出来事が、

今を生きる私たちの【成功の糧】に

なっているのもまた歴史が裏付ける真実です。

私たちはもっと歴史(過去/先人たち)から学び、

感謝しながらそれを活かし、

そして次世代によりよいかたちにして

繋げていかなければならない。

儚くとも死んで逝った先人たちの想い【願い 〜愛〜】は、

そこに在るのではないでしょうか。

5千円札が手元に来る度に彼女たちが時空を超え、

今を生きる私に訴えることに、

私は常に深く考えさせられ、

その答えはまだ見つかっていません。

ということで私の人生に於ける「街道をゆく」旅も、

まだまだ終わりません。

【写真 〜樋口一葉ゆかりの地 in 本郷界隈〜】

・2〜4枚目「桜木の宿(法眞寺)」

・5枚目「旧宅跡地に遺る緑色の井戸」
(一葉が生きていた頃はポンプはまだ無かったとのこと)

・6〜7枚目「終焉の地」碑が建てられています。

・8〜10枚目「旧伊勢屋質店」
(一葉が通っていた質屋。今は区の文化財になっています。
たまたま開館中でしたが中は写真撮影禁止でした)