「利益について」

「利益」と書けば、「りえき」と読み、

俗っぽい感じがしますが、

仏教用語では「りやく」と読むそうです。

「りやく」とは本来、自分のためではなく、

人様のために何かをして差し上げることを言い、

仏様が「りやく」を施した人のために下さる恵みを

「ごりやく」と言うとのことです。

所謂「観光寺」など、比較的信仰心に乏しい人が集まる

神社仏閣に行きますと、参拝される方の多くが、

日頃の生活の中で「りやく」を施していない・

もしくは少ない状態にも関わらず、

「神様仏様!どうか私にご利益を授けて下さい!」

と必死です。

世の中はそんな意味では大変平等に出来ていて、

その人またその人が属する家系・組織の

「りやく」の状態によって、

その人の願いが叶えられてゆくように観じております。

重みの無い硬貨を一枚入れて、

他の参拝客のことを配慮せず、

長時間必死に拝み続いている人に、仏様は苦笑いです。

だけど、そんな人であっても、

必死で救おうと奔走されようとする訳ですが、

当の本人が、過去の罪深き心の在り方を変えない限りは、

仏様のおかげさまの力は、その人に届くことはありません。

そんなことを、こっそりと、そして

ヒシヒシと感じております。。。(=人=)南無☆