「熊野古道 概要」

自分なりに調べまた現地見学により、

その概要がだんだん分かって参りましたので、

ざっくりとここに記させて頂きます。

ご参考までにどうぞ♪

熊野古道は、その場所の持つ地場や歴史から

強烈に放たれる霊験あらたかなパワースポットであり、

そのパワーから織り成されるメインテーマは

【魂の蘇りの旅(プロセス)】だと感じています。

ある人は懺悔、

またある人は自他の供養や極楽浄土への願い、

そしてまたある人は現世利益と、

その道にかける詳細の願いは千差万別ですが、

自分の心並びに魂の充足を求め

歩もうとするということは全員同一であり、

それは幾多の時を経ても変わらないことであります。

熊野古道とは、広義で言うと、

スペインのコンポステーラ巡礼同様、

「私はここから熊野に向けて巡礼します!」と

決意した場所が巡礼のスタート地点になるかと思いますが、

狭義で言うと、4つのルートが存在するようです。

まず①

京都・城南宮から船で大阪・天満橋へ着き、

そこから陸路で紀伊半島を海沿いに歩き、

和歌山・田辺から山道にて熊野本宮大社(ゴール)に行く道。

紀伊道・中辺路(なかへち)と言います。

天満橋からは【九十九王子】というものが存在し、

熊野の神様の化身で熊野詣をする人たちの護り神であり、

道先案内人?でもあり、休憩所や宿泊先でもあった・・・

つまり、神様・人間・場所を包括するような

役割を担っているものであります。

時代を経て今は「〜〜王子跡」という名前のみ

残っている場所がほとんどです。

②伊勢路。お伊勢さん参りをした後に、

熊野詣をしたい人たちによって作られた道です。

比較的東国(中部以東地域)の人が歩まれた道です。

これと関連して、紀伊半島経由で歩むルートは

〜大辺路・おおへじ〜と呼ばれています。

③高野山からひたすら山道を歩むコース(小辺道・こへじルート)

④大峯奥駆道

これは一般人向けではありませんので、

ガイドブックには掲載されていません。

大峰修験道と熊野修験道を繋ぐ、行者の道となります。

この道は女人禁制区間もあり…

生半可な人間が立ち入ると、

命を落とす程の危険区域であります。

ごく小数の真に選ばれた修験者のみが歩む道のようです。

熊野古道(街道)は、

熊野本宮大社・熊野那智大社・熊野速玉大社の

3つめがけて整備されています。

昔むかし・・・神代の時代にバラバラに自然発生し、

崇め祭られていた3つのお社ですが、

いつの時代からか、3つセットで【熊野三山】と呼ばれ、

【熊野大権現】という名の下に、

過去を司る阿弥陀如来の化身を奉る熊野本宮大社、

現在を司る薬師如来の化身を祭る熊野速玉大社、

そして未来を司る千手観音を祭る熊野那智大社が、

1つの信仰として融合して【熊野信仰】になっていきました。

従って、過去・熊野本宮大社→現在・熊野速玉大社→未来・熊野那智大社

という順番でお参りするのがいいとのことです。

理想では、今年11月中旬に、

中辺路ルート(滝尻王子→熊野本宮大社)を歩く予定となっており、

今からテンション上げて過ごしております(ー人ー)☆