「過去の私」

2月7日(土)。現在四国お遍路中で

高知県西南部・足摺岬にある、

38番金剛福寺の宿坊に泊まっています。

今回6〜8日の高知県内のお遍路は、

『大阪楽心会』という四国などをお遍路する

『講(こう。コミュニティ)』に参加させて頂きました。

この講の代表の田渕さんをはじめ参加者のみなさまは、

日頃お付き合いのある、

大阪の倫理法人会の方々が多いので、

初参加でしたが、すんなり溶け込めました(笑)。

先達にならせて頂いたこともあり、

今後はこの講などで『かけだしの先達』として

じっくり時間をかけてあれこれ

学んでゆきたいと思っています。

今回2月6〜8日は『歩く遍路』と題して、

比較的健康・健脚の方々が10名程が集まり、

37番岩本寺から、38番金剛福寺(足摺岬)、

39番延光寺あたりまで、マイクロバス・電車や路線バス、

そして歩き遍路で、お参りをさせて頂いております。

88ヶ寺のお寺だけでなく番外札所や、

37番岩本寺の元となった『高岡神社』も

お参りさせて頂きました。

今回自分の意思で、本格的に

『団体遍路』に参加させて頂きました。

私にとって遍路とは『一人で行くもの』です。

人知れず、自分対自分の…

自分の“真”をえぐり出すという

厳しく過酷であると同時に、

人生の歓喜に満ち溢れた

修業に没頭するものだと捉えています。

それは今後の私の考え(価値観)に変わりはありません。

ただ私は、これから先のいつかの人生で

『先達』として四国遍路をされたい方々を四国にお連れし、

ご案内するという役割を担うような感じですので、

それに必要な修業も、同時進行で行いたいと考えており、

それで今回は一緒に行く人がおります。

従って、自分自身の修業のためには今まで通り一人で、

先達としての修業はどなたかと一緒させて頂き、

諸先輩方にあれこれと教えて頂くことにいたしました。

後、団体遍路をどっぷりさせて頂き、

分かったことがあります。

一般的な傾向として、

団体遍路に参加する方々は

『人間大好き』『人と一緒が好き』

『人と一緒にいる・するのが好き』という

協調&愛和精神の強く、

外向性の強い方が多いように感じました。

もしくは、

『いつかは一人でお参りしたいけど、今は自信がないので、

とりあえず団体で行ってある程度経験を積みたい』という、

計画的で堅実な方も多いと感じました。

私のような…マイペース大好き・団体行動ニガテ

(要は「人」というものにあまり関心がないということです^^;)、

誰からも干渉されたくない、内向的性格、自立的…

そして『一人でも出来る条件が揃っている』人は、

団体遍路を選択しない傾向にあるようです。

個人遍路がいいか団体遍路がいいか…

それはそれぞれの人が自身の感情(性格)、

価値観、そして与えられた条件・環境で決めるものですので、

どちらがいい・わるいはありません。

そんな感じで大きく分けると、

個人と団体…2つの遍路法があり、

それを選択するのは、その人の性格や

価値観にあるんやなと気づきました。

こんなかんじで、人生全般の取捨選択も、

無意識に自分の性格や価値観に多く影響を受けており、

その取捨選択の結果が『今』というものなんだと感じました。

ちなみに、一言で・・・

個人遍路のよさ(メリット)は

『“もう一人の自分(あるべき自分”との会話』が

思い存分出来ることで、

団体遍路のよさは一緒に行く方々と『仲間』になることが出来、

そしてその仲間から

いろいろなことを教え合える

(同じものを共有出来、歓喜や感動を分かち合える)という

素晴らしさがあるように思いました。

…37番岩本寺のある窪川駅から、

特急に乗り中村まで行きました。

寒空の下、ホームのベンチで人が座っていました。

この風景を見て、

ふっ…と自分が始めて遍路をしていた時の風景

(つまり感情)が甦って来ました。

始めて遍路したのは29歳の早春…早いもので、

丸8年になりました。

『先達にならせて頂き…そしていよいよ5周目に突入。

よく“ここ”までやって来たなぁ…』って

何だかしんみり…。

本格的な春の訪れを目前に感じる季節の中で

「感無量」という感情をかみしめていました。

上記の“ここ”とは、

5周とか先達という見えるもの(社会的実績・経験)ではなく、

その経験を通して得られた、

人間のレベル…『魂の境地』であります。

ほんと、この四国遍路の“おかげさま”を頂き、

どれだけ自分が高まり、そしてどれだけ、

これから高まってゆくのだろうか…?

8年間の自身の遍路の道のり(過去)と、

これから先の長い遍路人生、そして

人生全てに想いを馳せてみました。

過去の苦しい経験、失敗があるからこそ、

今の成功がある。幸せ(幸福感)がある。

裏を返せば、失敗がなければ、幸せがない。

苦い味を知っているからこそ、

幸せの味を知ることが出来るし、

心の底からじっくりと味わうことが出来ると思います。

ほんと、「人生は今日が始まり」。

決意し、信じた今(今日)が、スタートなんですよね。

自分が決めた道・信じた道を、

失敗成功関係なしに、

これからも一歩一歩「歩きお遍路さん」のように

歩んでゆきたいと思います。

・・・最後に、

この私の未来の遍路人生の先にあるものは

『光』だと感じました。

光とは未来そのものであり、希望であります。

希望は、今の自分の信じた通りに

形作られてゆくものだと思います。

過去の自分が今の自分を作り、

今の自分が未来の自分を創ってゆきます。

これから先、例えどんなことがあっても、

希望だけは捨ててはならないと、

改めて心に誓った一日となりました。

<右写真は、

高知県土佐清水市以布利(いぶり)にある

大阪海遊館の「海洋生物研究所以布利センター」です。

ここの第2水槽は特別公開されており、

地元小学生の男の子が「ジンべエザメがおるよ〜」と

声をかけて来てくれて、「ジンべエザメ」を

無料&間近で見ることが出来ました!

今海遊館にいるジンべエザメの予備と言いますか、

次の海遊館のアイドルと言いますか、

そんな感じの「ジンべエザメ」のようです(^^)♪>