「のぞみ」にて。

12月8日。

本当は「こだま」で4時間かけて

ゆっくり新幹線をマンキツしたかったんですが・・・

(お金安くつくし・・・それに私、『乗り鉄』なんで・笑)

時間がなくって、今回の東京行きは、

泣く泣く往復「のぞみ」です。

乗った新幹線が、『N700系』の窓際の席。

そこにはコンセントがあり、

しかも無線LANが使えるという

いかにも『移動オフィス』という感じで、

パソコン使って、いつものノリで

せっせとおシゴトをさせて頂いております。

本当に便利な世の中になりました。

だけど、なんだか『満足』じゃない心境。。。

ちょっとフクザツです。

新幹線でも、いつものオフィス状態って

めちゃくちゃ便利で、ありがたいんですが、

本来のこの手の電車の楽しみって、

「静岡茶(飲んべぇの方はビール)」片手に

お弁当やおつまみを広げながら、富士山とか美しい日本の車窓を

ゆっくり眺めながら、のんびりした時間を過ごす・・・

ということのような気がします(笑)。

まさに『空(くう)』の時間。

ところが、パソコンを開けた瞬間、

空の時間じゃなくって、いつもの『色(しき)』の状態なんですよね。

ってことで、

「のぞみ」は片道2時間半しか楽しめないので、

もうパソコン閉じて、『空』の時間を楽しみたいと思います(笑)。

「のぞみ」に乗ってて、ふっと思ったことがあります。

この「のぞみ」に乗ってる人の

何割の方が今、「のぞみ」を持ってはるんかな?

・・・って感じました。なんか、暗い。

明るいのは、旅行に行くオバチャンたちだけっぽい(笑)☆

新幹線が登場した、大阪万博の年・1970年。

私が産まれる7年前のことですが、

その時って、まるで飛行機が勢いを増して、上昇する瞬間のように

日本全国・・・多くの日本人に「きぼう」や

「のぞみ」があったかと思います。

だから、その当時の電車って、

その手の名前が付けられたんだと思います。

その時代って、目に見える形で、日々、どんどんと幸せになっていく

・・・幸せへの昇り階段が見えていた時代だったと思います。

カラーテレビに冷蔵庫、エアコン、マイカーなどなど。

収入も自分のやった分以上に、

どんどん上がっていったそうです。

ところが今の時代って、

やった分も収入が上がらない人が多いようですし、

一通り『物』が揃ってしまっているので、

目に見える幸せって、ある程度もう既にある訳です。

既にあると、「有難い」から「当たり前」に化けてしまうのが、

人間の愚かな精神構造なんだと思います。

しかも、その時代は「これがあったら幸せ」

「こうなったら幸せ」という『成功のモデル・見本』が

確実に存在したように思います。

つまり・・・

見える物から、見えない心の充足へ、

そして、一つの成功モデルの追求から、

個人個人の成功モデルへの追求に、

今、時代がシフトチェンジしたということになろうかと思います。

こんな時代の変化を、どう捉えるのか?

人それぞれだと思われますが、

私は、これは人間の進化の一つの過程で、

「成熟社会」の現われ・・・

更なる精神的進化に向けての、一つの段階だと

冷静に捉えています。

四国遍路道を作った、弘法大師・空海の時代&

聖徳太子などの時代・・・1200年前くらいって、

そんな歴史的スターがたくさん排出された時代って、

今よりももっと、過酷な時代だったと推測しています。

人が病や飢えでバタバタ死に、

不条理なことで、人がバタバタ殺されるなど

多くの人が迷い苦しんでいた時代だったと思います。

そんな時代だったからこそ、

そのような歴史的&絶対的なスターが、現れた・・・

時代がそんな人を産んだんだと思います。

今の時代って、けっこうな数の方が「しんどい」とか「つらい」って

おっしゃってはりますけど、

そんな1200年前とかに比べたら、

全然幸せだと、1200年前から、そんな“空気”が漂ってきます。

物事を“大局的”に見る・見通す・・・

今を超え、世代を超え、時代を超えて見る

自分を超え、相手を見る、その先の多くの人を見る

目の前に見えるものを超え、その先の見えない事象や過去、未来を見る・・・

こんな混迷を深めつつある今の時代・・・

だからこそ、そのような視点が必要不可欠なんだと思います。

それが、己の幸せ、そしてみんなの幸せに

繋がるんだと思います。

・・・ってことで、かなり新幹線に酔ってきましたので、

この辺で・・・ゲプっ(笑)(%ニヤ女%)(%ハート%)