よしこちゃんのお遍路旅 2011・夏 5

よしこちゃんの「金剛杖」には、

鈴がたくさんついています。

この鈴は、18年前に亡くなった

四国遍路をバスで2周回った父方の祖母が

くれたものなんだそうです。(母曰く)

私は、2歳くらいの頃より、放浪クセがあり

(今も四国を放浪してますが・笑)

母の目を盗んで、家を飛び出し、よく迷子になってたそうです。

ですので、私のズボンの後ろにはこの鈴を

つけていたそうです。

鈴の音が遠くなったら「あ、また迷子!?」と

分るという仕組みです(笑)。

この鈴4つくらいは、おばあちゃんが

いろんな場所(お寺など)から

買ってきてくれたものなんだそうです。

「迷子になりませんように、元気に育ちますように」

おばあちゃんのそんな願いが、この鈴に込められている訳です。

(ちなみにつけている赤いお守りは、

おばあちゃんがお遍路さんした時に、竹林寺で買ってきてくれた

お守りです)

このように、杖を地面につけるたびに、

鈴の音がなります。

おばあちゃんの激励の声にも聴こえますし、

生前「ああ、バスではなくって、私も歩きたかった」という『想い』が

私のDNAに入っていて、

時代を超えて、私をこの遍路道にかりたてるのかも知れませんね。

一人で、歩いていますが、

ぜんぜん寂しく感じないのは、こんな理由なんかも知れません。

金剛棒には「同行二人」と書かれています。

弘法大師と2人で歩いている、そんな意味ですが、

私の中では、二人のうち、一人は、

弘法大師をふくめ、現在過去未来でお世話になる

全ての人たちのような気がしています。

遍路道を歩き、朦朧としながらも何も考えず、

『空』の状態で、一歩一歩歩いていますと、

「ああ、いろんな人たち、ものたちの『恩(愛)』

の中に『生かされている』。。。

そんなことに、改めて気づかされ、深い感動を覚えます。

22番・平等寺の横にある民宿にお世話になり、

これまた美味しい夕食を満喫!

今日・26日は、23番・薬王寺まで歩きました。

20数キロありましたが、

感動の出会いがあり、がんばり切れましたぁ〜(%笑う女%)(%ハート%)

7月26日、また、歩き出しました。

昨日のふくらはぎの筋肉痛がまだ残り、

あまり何も考えず(考えられない???)

せっせと歩いていました。

国道55号線沿いを歩いていますと、

自転車に「日本一周しています!」と

書かれていたおにいさんに

後ろから声をかけられました。

お肌は小麦色に綺麗に焼けて、光っていました。

目もなんだか少年のようで、更に輝いていて、

実年齢は私くらいやねんけど、めっちゃ若く消える

スマップの香取君似のステキな男子でした。

(でも何故か金髪・笑)

そのおにいさんは、私に

「どこから来られたんですか?」と聞かれ、

「大阪です」とかあーだこーだお話してますと、

去り際に「もしよかったら、これ二本ありますのでどうぞっ(%笑う男%)(%星%)」って

おいしいバナナを一本くださり、

しばらく私の前を、自転車押して歩いてはったのですが、

下りになったので、あっという間に消えていなくなりました。

そのおにいさんは、本当に少年のようで、純粋な方。

だけど、なにか『人生の“行”』を背負っているようにも思えました。

人って、老いも若きも、みーんな(私もです)、

いろんな悩みとか使命とか、生きがいとか、生き方を

抱いているんやなーって、彼の去る後姿を眺めると共に、

彼の人生の旅路が、平安でありますよう、

祈念していました(%ニコ女%)(%王冠%)

しばらくすると、待ちに待った海が

見えてきました。

お遍路道、はじめての海です!

海には、老若男女がワイワイ楽しく

海水浴をしていました。

みんなたのしそうですね。

私だけです、お遍路スタイルで、一人なの(笑)(%ショック女%)(%痛い女%)(%ニヤ女%)

大切な人たちと海水浴もよし、一人で、歩きお遍路もよし、

いろんな人生・時間の使い方があって、

全部OK〜、人生万事OKさぁ〜(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)(%笑う女%)

<つづく>