四国から帰宅してから…

おかげさまをもちまして、先日

無事帰宅いたしました(^O^)!

が(*_*)、やはり愛媛県最南端からマイカーで休憩一回で

爆走状態で500キロ以上!帰宅し、更にその勢いで、

おシゴトしまくり、一気に体力を消耗…。

今やっと体力が回復してマイリマシタ…(-.-;)。

やっぱり30代半ばになってきますと、

じわりじわりと、体力の低下が感じられます(涙)。

さて、日本列島がますます混迷してきました。

四国遍路を歩みながら、被災地の方々に一日も早く

平安が訪れますように…お亡くなりになられた方々の

ご冥福をお祈りしながら、

「今の私には何が出来るのか?」

ずっと問うて参りました。

その旅路で出した答えは、

「今、与えられている『仕事』を一所懸命やり抜く。」

ということです。

お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りし、

被災者の方々の平安を祈念し、

被災地のことを常に心のどこかで抱きつつ、

ご縁あって今与えられている、足下にある『仕事』

(ビジネス、ボランティアなどなど)を命賭けてやり通す。

これに尽きるのではないかと考えました。

被災地以外の方は、被災地の方々をつねに意識した生活

(節電したり、食料や燃料を買い込まない、献血する、

義援金を寄附する等)をすることにより、

それが見える・見えない大きな力となって、

被災地や被災者の方々を平安へと上げていくような気がしています。

だから私は、今まで通り…いや、

今まで以上に日常生活の質を上げて参りたいます。

当然のことながら、このブログもいろんな意味で

パワーアップ出来るように、精進して参りたいと思います。

が、まずはこの体力、回復させねば…(腰とかがビミョーにだるい ^^;)

さて☆ということで、

今回のお遍路旅の報告をさせて頂きます!

見晴らし抜群の『国民宿舎 土佐』で一泊した後、37番・岩本寺へ。

18年前にあの世への遍路旅に出かけた、

父方のおばあちゃんが、ここで小銭入れを買ってきてくれて、

今も持っていて遍路用の小銭入れとして使わせて頂いています。

(右上写真。まだ販売されていた頃の写真。)

あと、31番・竹林寺のお守りもくれました。

これは現物をなくしてしまったんで、

初めて遍路した29歳の時に買いました。

(右写真は、竹林寺のお守りと、私が小さい頃、

大人が目を離したスキに、迷子ならんようにと、

おばあちゃんがあっちこっちから

仕入れてきてくれた鈴。これをおしりあたりに

いつもつけてたそうです・笑。

今も昔も、興味のおもむくままあっちこっち行く

性格は治らないみたいで・・・涙)

遍路一日目の夜、あまりにショッキングな地震の

テレビをホテルの部屋で一人見てて寝れなくて夜中、

お遍路のガイドブックをペラペラ眺めていました。

すると、31番さんと37番さんが一際大きく掲載されていました。

31番さんは、88ヶ所寺で唯一、『文殊菩薩』を

おまつりしているお寺なんだそうで、

おばあちゃんから貰ったお守りは、文殊菩薩にあやかり

『持ってると智恵が沸く』お守りなんだそうです。

また、37番さんは、88ヶ所寺で唯一、

5つもの菩薩さまをおまつりしているお寺なんやそうです。

(普通は1つだけです)

残念ながら岩本寺の小銭入れは、

製造出来る職人の方(手先が器用なおばあちゃん?)が

もうおられないそうで、もう販売されておりません。

その小銭入れ、7つの色の皮がスイカのように丸くなっていて

いっぱいに入れると丸くなるもので、

生前おばあちゃんは「これは金銭のお守りで、お金を入れていると

どんどん増えて行くねんでー」と言っていました。

その岩本寺には、7つの弘法大師に関する伝説が残っているそうで、

きっとその「7」と、ラッキー7の「7」をもじって

7つの色の皮を使用されたんでしょうね。

ちなみに、その小銭入れのジッパー(チャック)、

「SKO」と書かれていて

これは、八尾のメーカーさんで、八尾市倫理法人会の仲間なんです(驚)!!!

ほんと、いろんなステキなご縁がこの小銭入れのように

しっかり一つとなって丸を描いています。

私は88ヵ所回って、ありとあらゆる数の

『お守り』を見てきましたが、

なんでおばあちゃんが、この2つのお守りを

孫の私たちにプレゼントしたのか・・・。

18年(おばあちゃんが遍路に行って四半世紀)経って

はじめて分かったのでした。

お遍路さんしながら「孫のために、何を買ってあげようか」と

探しながら、最も効果のありそうなお寺の、

そして最も効果のありそうなお守りを

おばあちゃんなりに見つけてくれたんやなーって思うと、

目頭が熱くなります。。。

実際問題、それらのお守りに効果があるのかないのか、

そんなこと、関係なしに、

そのおばあちゃんの『想い』が、言葉に出来ないくらい、ありがたい。

ほんま、ありがとう、おばあちゃん。

きっと、喜んでくれている、天国のおばあちゃん。

生前、ご近所のお友達とワイワイと、

八尾から近鉄バスを貸しきって2周周ったおばあちゃん。

おばあちゃんの遍路道には、マイカーで周る人や

自転車、歩いて周る人がいて、

「ワイワイみんなと周るのも楽しくてええけど、

私ももっと若かったら、歩いて周りたいな」とか

「車運転出来たら、マイカーでゆっくりマイペースで周りたいな」とか

思っていたように思います。

その想いは、おばあちゃんは叶えられなかったけど、

どういうご縁か・・・孫8人いるうちの一人、「よしこ」が

その想いを着々と叶えていってる。

きっと喜んでくれているやろうな。

だから、私にとってお遍路道は、

弘法大師さんとの「同行二人」の旅であり

おばあちゃんとの「同行二人」の旅でもあります。

私の両親、祖父母、そのまた上(ご先祖様)が

叶えられなかった夢や志を、

着実に叶えていくのが、私たち・時代の最先端にいる人間の

使命のような気がしています。

悲しみや辛いことも、どんどんやってきますが、

その先にある「もの」を目指しながら

日々足下を固め、着々と進歩・進化していくのが

人間なのではないでしょうか?

きっとこれは、遍路道をつくった

弘法大師「空海」が生きていた1300年以上前も、

そして今も変わらない「真理」なんだと思います。

そんなこと、感じながら、

今回は、高知市内〜愛媛県南宇和島郡愛南町までの

13カ寺(28番〜40番)と

香川県さぬき市にあります3カ寺(86〜88番)に行き

今回の車での2周目のお遍路旅は終りました。

以前にも書きましたが、

以前、遍路道で出会った、西宮のお坊さんより

「巡礼」と「遍路」という2つの修行スタイルの違いについて

教えていただきました。

「巡礼」とは、「メッカ巡礼」などが有名ですが、

「片道の修行」なんだそうです。

つまり、自宅(スタート)から出て、メッカ(ゴール)に

到達するともう終わりなんだそうです。

一方「遍路」という修行は、

「四国遍路」のように、1から88まで行って、終わりやと思いきや

また1番に戻って、また88を目指すんです。

つまり、ぐるぐる回って、終わりがないんです。

この「遍路」という修行スタイルは、日本にしか存在しないんやそうです。

私は、人生というものは、死ぬまで「遍路」なのではないか?

そう考えています。

遍路という旅路は、人それぞれ違いますが、

みんなそれぞれ、いろんな喜怒哀楽があって、それなりに

せいいっぱいがんばっている訳です。

毎日、同じような暮らしをしていても、だんだん気づいて学んで

変わっていく・・・。

『人生 即 遍路』

ほんと、すてきな言葉です。私の格言です。

たまに、「車で遍路なんて、邪道や」という人がいます。

たしかにそうかとも思いますが、

「車で遍路してはいけません」とか

「白装束以外での服装では遍路してはいけません」とか

「お寺でお賽銭を入れないで遍路してはいけません」とか

「外国人(仏教徒・真言宗以外の人)は遍路してはいけません」とか

どこにも書かれていません。

私は、四国お遍路のそんな寛容なところが

とても好きなんです。

「行きたい人が、行きたい時に、行きたい交通手段で、行きたいスタイルで行ける」

これは、人生そのものにおいても言えることなのではないでしょうか?

例えば、車遍路やバス遍路で行くとどのようなメリットがあるのか?

それは、私のおばあちゃんのような高齢者の方々や

障がい者の方々のような体力が比較的ない方が行けるということなんです。

つまりお遍路の垣根が低くなるということなんです。

となると、沿線のガソリンスタンド屋さんをはじめ、

いろんなお店・旅館等が潤う訳なんです。

また、「お接待」したいと思っている地元の方々が

「お接待」出来るチャンスが増えるということなんです。

大阪なんかよりもずっと衰退している四国遍路道にある

田舎町がどんどん潤って行き、

仕事がなくってイヤイヤ都会に出る若者がいなくなるんです。

子どもや若者は元気があふれています。

その元気が中高年の方々にもうつって、

町全体にも拡がっていき、希望が湧いてきます。

子どもは、大人にとって、元気の源であり、希望の源でもあるのです。

そうなると、田舎の農業・漁業・林業という

私たちの国・日本を根幹から支える第一次産業がより強固となり、

強い国家が形成されてくる訳です。

だから私は、自身の精神修行のため、

そしてこの国の根幹を支える(※決して都会が根幹ではない!)

地方の活性化に貢献するためにも、

四国遍路をはじめ、全国各地、いろんな田舎に積極的に行き、

どんどんお金を落とし、そして日本の田舎のすばらしさを

内外にアピールして行きたい、そう強く思っています。

自分の人生、人様の人生に、ムダなものは一つもありません。

人様の人生をどうこう言うのは、

その人が犯罪など、人様に悪影響をもたらした時だけでいいのです。

まずは己の人生、己の人生のみしっかりしていれば、

おのずと周りの方々の人生もよくなってくる。

そう信じて、明日からもがんばって参りたいと思います。

そして次の遍路修行は、ALL歩きだと腹をくくっています。

一回目は折りたたみの自転車&電車・バス。

二回目はマイカー。

となるともう「徒歩」しかないかな・・・と(笑)。

十数回に分けて歩破したいと思います。

そんな時間・お金があったら、被災者の方々のために

することあるやろーという側面も当然ございますが、

逆に、こんな時期、だからこそ、遍路道を歩かなければ

ならないような気が、ますます強く感じています。

四国遍路道を通れば通る程、『何か』にスイッチが入り、

レベルアップ&パワーアップしていく感じで、

これが快感で、やめられません(笑)。

善通寺のお坊さん曰く、私は「お遍路病」にかかっているやそうです!

だけど、この病気は、一般的な病気と違って

かかればかかる程、心身が健康になり、

しかも、四国全体もそうですが、

その人の周りもよくなって来るんだそうです。

ということで、しばし、日常生活での修行に専念し、

またふらーっと四国修行に行きたいと思います。

今回の遍路旅でお世話になったみなさま、

本当にありがとうございましたぁ〜(^0^)!!!