おばあちゃんの掛け軸

もう八尾の町は、梅の花が咲いていますね〜(^^)。

そんな春の予感がますますする今日の朝、お正月ぶりに

徒歩2分のところにある親戚のおじさんの家に行きました。

そこは、父方のおばあちゃんやおじいちゃんが

生前暮らしていた家で、仏壇とか置いている築50年くらいの

ワビサビのある邸宅です。

ちょっと前、そのおじさんに

「私、今度四国に『お遍路さん』に行くねん♪」

と言いますと、おじさん曰く

「家におばあちゃんが生前、近所の人たちと

バスで行った時の『お遍路さんの掛け軸』があるよ」と

言われたので、見に行ってみましたぁ♪

コレがおばあちゃんの掛け軸。→

何だか凄いですっ☆

88枚貼っている紙は、『納経帳』という

帳簿に300円払ってお寺の人に筆でサイン

&朱印押してもらう時にくれるものです。

私も一枚、持っています。

(先日1〜3番のお寺を回った時に頂きました。

1と2の紙は落としてしまいました・泣。またもらいます)

私は、おばあちゃんみたいに掛け軸を買ったりしませんが

(お金、もったいないのですし、かさばるんで)

おじさんが「ワシら(おじさん夫妻)が死んだら、

ワシら、お遍路さんなんて興味ないし、ヨシコにこの掛け軸を

あげるようにしとくわー」って言わはりました。

おじさんたちがあの世に行くことは考えたくないですが、

その掛け軸が頂けるのは、嬉しいデス。

<八十八カ所の掛け軸の奥にあるのは、

西国三十八箇所(?)の掛け軸で、

掛け軸の木箱の中に敷いてあるのは

イチョウの葉っぱです。殺虫効果があるそうですヨ〜!>

その掛け軸、おばあちゃんがまだ生きている時に、

家に掛けてたそうなんですが、

おじいちゃんやおばあちゃんの法事で来るお坊さんに

「こんなん(四国お遍路さんの掛け軸)、掛けていたらいけまへーん!」と

ダメダメの一点張りで、それ以来ずーっとお蔵入りして

しまっているそうです。

私たちの一家は代々イワユル「仏教の浄土真宗」らしく

仏壇のおじいちゃん&おばあちゃんも、そんな法名をつけられており

仏教・浄土真宗と、空海さんの密教とは仲が悪いようですね(笑)。

そこらへん、宗教なんて全然興味の無い私は

意味が分からないのですが・・・(^^;)。

ってなわけで、

生前、浄土真宗の明治生まれのおばあちゃんが、

ご近所の方々と、宗教の違う「お遍路さん」をしていたというのは、

本当に面白い話です(^^)。

今、平成の世を生きる私たちが、クリスマス(キリスト教)を祝ったり、

初詣(神教)行ったり、いろんな宗教のイベントに

気軽に参加するのは、私たち日本人のいい個性だと思います。

これからも、一つの価値観に固持することなく、

「いちばんいいモノを取り入れる」という柔軟性を持って、

この激動の時代、ステキに生きていきたいですよねー(*^^*)。

(ま、根本的な部分〜アイデンティティーは不変的なものを

持っておきたいですがネ〜♪)