
2008/12/17のBlog
[ 13:34 ]
[ ふと思ったこと ]
当初、NPO法人設立相談や、NPO出張講座を和歌山県NPOサポートセンターの事業でお受けして以来、関わりのある和歌山市北部の住民のみなさんがNPOを立ち上げました。
まだ法人格は取っていないのですが、昨日火曜日に今年度の総会を開催し、本格的な事業が始まりました。
その地区は1980年前後から急速に発達したニュータウンなのですが、ニュータウンのご多分に漏れずこれから一気に高齢化が進むのが確実視されています。現に初期の頃に入居された方では独居の方や年配の夫婦のみというお宅も少なくなく、孤独死や事故に巻き込まれるといった悲しいニュースが時折あるのだそうです。
この現状をなんとか打開したい、と地域の方が立ち上がり、まずは地域のシニア世代を中心とした助け合い活動を広げるとともに、元気な高齢者の居場所を地区内数カ所に設けよう、そしてゆくゆくは介護予防事業や移送サービスまで発展できれば・・・と和歌山県内では本当にモデル的な事業がまさに動き始めました。
現在、わたし個人はその団体の「相談役」という形で直接運営には関わらず、将来のNPO法人化に向けた動きをお手伝いするとともに、先進事例の情報交換などの役割を担うことになりそうですが、地域が動きだそうとする瞬間に立ち会えるのはなんだか元気づけられる次第です。
まだ法人格は取っていないのですが、昨日火曜日に今年度の総会を開催し、本格的な事業が始まりました。
その地区は1980年前後から急速に発達したニュータウンなのですが、ニュータウンのご多分に漏れずこれから一気に高齢化が進むのが確実視されています。現に初期の頃に入居された方では独居の方や年配の夫婦のみというお宅も少なくなく、孤独死や事故に巻き込まれるといった悲しいニュースが時折あるのだそうです。
この現状をなんとか打開したい、と地域の方が立ち上がり、まずは地域のシニア世代を中心とした助け合い活動を広げるとともに、元気な高齢者の居場所を地区内数カ所に設けよう、そしてゆくゆくは介護予防事業や移送サービスまで発展できれば・・・と和歌山県内では本当にモデル的な事業がまさに動き始めました。
現在、わたし個人はその団体の「相談役」という形で直接運営には関わらず、将来のNPO法人化に向けた動きをお手伝いするとともに、先進事例の情報交換などの役割を担うことになりそうですが、地域が動きだそうとする瞬間に立ち会えるのはなんだか元気づけられる次第です。
2008/12/11のBlog
[ 20:56 ]
1週間空いてしまいました(^^;
出張記3日目は宝塚。
朝から相談の事例に同席させていただきました。
もちろん守秘義務があるので詳細はご紹介できませんが、団体の概要をみながらツボをおさえて課題を整理していく、その手法はやはり場数を踏まないと会得できないなぁ、としみじみ。
お昼はカレーをいただきました。
辛い!けどおいしかったー。
これも一種のコミュニティビジネスの形態で販売されているものだそうです。
出張記3日目は宝塚。
朝から相談の事例に同席させていただきました。
もちろん守秘義務があるので詳細はご紹介できませんが、団体の概要をみながらツボをおさえて課題を整理していく、その手法はやはり場数を踏まないと会得できないなぁ、としみじみ。
お昼はカレーをいただきました。
辛い!けどおいしかったー。
これも一種のコミュニティビジネスの形態で販売されているものだそうです。
さて、宝塚の1カ所目は「めふのお家」。
認知症対応型のデイサービスをされている事業所です。
住宅をそのまま改装して使っているので、家庭的な雰囲気なものですから、利用者のみなさんもゆっくりされているそうです。
画像は胸につけるアクセサリーをつくっているところ。
利用者のみなさんのペースに合わせながら、でもスタッフのみなさんの心配りが随所に感じられました。
認知症対応型のデイサービスをされている事業所です。
住宅をそのまま改装して使っているので、家庭的な雰囲気なものですから、利用者のみなさんもゆっくりされているそうです。
画像は胸につけるアクセサリーをつくっているところ。
利用者のみなさんのペースに合わせながら、でもスタッフのみなさんの心配りが随所に感じられました。
建物の外観はこんな感じ。
ここの自慢は「めふのお家」に来て介護度が悪くなった人がいない!ことだそうです。
なるほど、それもわかる気がしました。
最後に訪問したのは学童保育所の「すぎの子クラブ」。
わたしの前職が学童保育の指導員なものですから、まちぐるみで学童保育所を立ち上げられたというその経緯を知りたくて、アテンドしていただきました。
地域からいいますと、宝塚市の東部になりますが最近急激に宅地化が進み小学校も1000人を超えるマンモス校になった、そんなところです。
既存の市営の学童保育所も定員オーバーで待機児童がたくさん出てしまった、これをなんとかしたい、という地域の「まちづくり協議会」のみなさんなどが中心となってNPO法人を設立してできたのがこの学童保育所です。
ここの自慢は「めふのお家」に来て介護度が悪くなった人がいない!ことだそうです。
なるほど、それもわかる気がしました。
最後に訪問したのは学童保育所の「すぎの子クラブ」。
わたしの前職が学童保育の指導員なものですから、まちぐるみで学童保育所を立ち上げられたというその経緯を知りたくて、アテンドしていただきました。
地域からいいますと、宝塚市の東部になりますが最近急激に宅地化が進み小学校も1000人を超えるマンモス校になった、そんなところです。
既存の市営の学童保育所も定員オーバーで待機児童がたくさん出てしまった、これをなんとかしたい、という地域の「まちづくり協議会」のみなさんなどが中心となってNPO法人を設立してできたのがこの学童保育所です。
保育条件はほかの市営の学童保育所とほぼ同じ(学童保育に身を置いていたものとすれば終わりの時間が早いのが気になりましたが)。この学校は校舎の建て替え期間中に使っていたプレハブの校舎があったことからそれを転用して学童保育所として使っています。
まちづくり協議会が中心になって作られたことから、地域の様々な人がボランティアとして毎日のように学童に来られているのが大きな特徴です。壁に大きく顔と呼び名が書かれていましたが、指導員の方を含め20名以上。これだけたくさんの方とふれあえるのはある意味幸せなことかもしれません。
宝塚市の行政サイドもうまく協働ができた事例のひとつとしてよく引き合いに出されるのだそうです。
まちづくり協議会が中心になって作られたことから、地域の様々な人がボランティアとして毎日のように学童に来られているのが大きな特徴です。壁に大きく顔と呼び名が書かれていましたが、指導員の方を含め20名以上。これだけたくさんの方とふれあえるのはある意味幸せなことかもしれません。
宝塚市の行政サイドもうまく協働ができた事例のひとつとしてよく引き合いに出されるのだそうです。
今回、兵庫県内のいろんな団体を見てきましたが、結局はどれだけ現場に近い位置にいられるか、がNPOや社会起業家にとって必要で、しゃらくの小倉さんの言葉を借りればどう「ソーシャルインパクト」を与えられるのか、というところを見据えて、事業を組み立てていかないといけない。また、本気で打ち込めるかという覚悟も問われる、そう思わされた3日間でした。
2008/12/03のBlog
[ 23:18 ]
[ 日々の活動から ]
兵庫出張の2日目は姫路からスタート。
JR姫路駅に来るのは何年ぶりでしょうか。
前に来たときは高架工事をやっていたのは覚えているのですが、神戸線が高架に上がっていたかどうか記憶にありません。名物の駅そば・・・なんて悠長なことをいってるヒマはなくって(笑)、市バスで商工会議所へ。こちらの新館に事務所を構える「コムサロン21」さんを訪問。
理事長さんにコムサロンの事業の特徴などをおうかがいして、うまく姫路のまちおこしに絡めている秘訣をおうかがいしました。
# 姫路おでんって初めて知りました。。。
その後、姫路市の複合施設内にあるサテライトを訪問。
JR姫路駅に来るのは何年ぶりでしょうか。
前に来たときは高架工事をやっていたのは覚えているのですが、神戸線が高架に上がっていたかどうか記憶にありません。名物の駅そば・・・なんて悠長なことをいってるヒマはなくって(笑)、市バスで商工会議所へ。こちらの新館に事務所を構える「コムサロン21」さんを訪問。
理事長さんにコムサロンの事業の特徴などをおうかがいして、うまく姫路のまちおこしに絡めている秘訣をおうかがいしました。
# 姫路おでんって初めて知りました。。。
その後、姫路市の複合施設内にあるサテライトを訪問。
この、商業施設や公共施設、住居までが同居している、「イーグレひめじ」、とにかく横にでかい!横200mくらいあるんじゃないでしょうか。地図を頼りに行ったのですが、建物に着いてからサテライトまでたどり着くまでに結構時間かかりました。
人の行き来が多い施設なので、人が立ち入りやすい雰囲気に努められているようで、いろんな工夫がされていました。うちの事務所でもいろいろ工夫してみましょう。
向かいの広場の向こうには姫路城。
人の行き来が多い施設なので、人が立ち入りやすい雰囲気に努められているようで、いろんな工夫がされていました。うちの事務所でもいろいろ工夫してみましょう。
向かいの広場の向こうには姫路城。
その後、山陽電車に乗って須磨寺の門前町にあるNPO法人しゃらくさんへ。
ここでの議論が結構刺激があっておもしろかったです。
小倉事務局長との議論のなかで何回も出てきた「NPOは如何にソーシャルインパクトを与えられる存在になりうるか?」という発言にどきっとさせられました。NPO法人を設立して3年めとのことでしたが、NPO「業界」の課題とジレンマに直面され、その先を見据えて、苦闘されている姿が言葉の端々から感じられました。小倉さん自身はすごく気さくでおもしろい方ですよ、念のため。
でも、小倉さんが立ち向かっている課題っていうのは実はそれって7年前から活動をしているわたしたちがまず気づくべき問題なのかもしれませんが・・・。
夜は門前町のあり方を語る会にゲスト参加させていただきました。
そういえば、駅を下りると、小学生がだーっと門前町の通りを駆け抜けて帰宅する様子、子どもたちを見守っている地域のご年配の方、そして気さくに挨拶し合う商店街の方・・・日本どこにでもある風景がここにあった。須磨寺っていい街です、ほんとに。人に恵まれてる。
最終日の様子はまたの機会に。
ここでの議論が結構刺激があっておもしろかったです。
小倉事務局長との議論のなかで何回も出てきた「NPOは如何にソーシャルインパクトを与えられる存在になりうるか?」という発言にどきっとさせられました。NPO法人を設立して3年めとのことでしたが、NPO「業界」の課題とジレンマに直面され、その先を見据えて、苦闘されている姿が言葉の端々から感じられました。小倉さん自身はすごく気さくでおもしろい方ですよ、念のため。
でも、小倉さんが立ち向かっている課題っていうのは実はそれって7年前から活動をしているわたしたちがまず気づくべき問題なのかもしれませんが・・・。
夜は門前町のあり方を語る会にゲスト参加させていただきました。
そういえば、駅を下りると、小学生がだーっと門前町の通りを駆け抜けて帰宅する様子、子どもたちを見守っている地域のご年配の方、そして気さくに挨拶し合う商店街の方・・・日本どこにでもある風景がここにあった。須磨寺っていい街です、ほんとに。人に恵まれてる。
最終日の様子はまたの機会に。
2008/12/01のBlog
[ 20:19 ]
[ 日々の活動から ]
先週火曜日から木曜日まで、わかやまNPOセンターが運営している社会起業家支援事業の「先進地事例視察」ということで、兵庫県内に出張に行ってきました。
兵庫県内は1995年の阪神・淡路大震災からNPOやコミュニティビジネスの振興事業がたくさんおこなわれていまして、あちこちに先進的な事例が点在しています。
まず火曜日は、神戸は灘区へ行ってきました。
障がい者の芸術振興に取り組まれている団体と、地元の商店街、そしてNPOがタッグを組んで、商店街を子どもや障がい者などのアートを通じて盛り上げよう、というプロジェクトの会議に参加させていただいたのです。
やはり地域の元気は子どもたちの元気から、ですよね。
地元の大学のインターンやチャレンジショップ的なもの、商店街の商店主のかたのアイディアによるイベントなどなど、たくさんの要素を取り込んで一大イベントとなったようでした。
また、その会議では障がい者の仕事興しや、地元にいるアーティストの卵をどう育成するか、という事にも話が及び、建物がどうのこうのとか、和歌山のNPO業界ではあまり聞かない桁のお金の話もでてきたり・・・(汗)
兵庫県内は1995年の阪神・淡路大震災からNPOやコミュニティビジネスの振興事業がたくさんおこなわれていまして、あちこちに先進的な事例が点在しています。
まず火曜日は、神戸は灘区へ行ってきました。
障がい者の芸術振興に取り組まれている団体と、地元の商店街、そしてNPOがタッグを組んで、商店街を子どもや障がい者などのアートを通じて盛り上げよう、というプロジェクトの会議に参加させていただいたのです。
やはり地域の元気は子どもたちの元気から、ですよね。
地元の大学のインターンやチャレンジショップ的なもの、商店街の商店主のかたのアイディアによるイベントなどなど、たくさんの要素を取り込んで一大イベントとなったようでした。
また、その会議では障がい者の仕事興しや、地元にいるアーティストの卵をどう育成するか、という事にも話が及び、建物がどうのこうのとか、和歌山のNPO業界ではあまり聞かない桁のお金の話もでてきたり・・・(汗)
2008/11/21のBlog
[ 22:17 ]
[ ふと思ったこと ]
今や被告となってしまった小室哲哉氏がtrfのデビュー盤「EZ DO DANCE」のライナーノーツでの対談で、「如何に音をそぎ落とせるか、考えるんです」と述べていたやに記憶しています。もう15年も前の事なので詳細は忘れましたが、突き詰めればトラック数をもっと削ってもそれなりに“ノレる”音は作れるはず、と。
その時はへへぇ、そうなんだーとしか思ってなかったのですが、数年後「企画書ってのはA4用紙1枚に収まるくらいでいいんだよ」って話を聞くにつけて、「伝えたいことはもっと少ない言葉数で伝えられるはず」ということがストンと自分のなかに落ちてきたんです。
今の職に就いてから幾度となく企画書を書いてきました。そのなかで褒められたもの、一蹴されたもの、いろいろありましたが、そのたびに、「この文字数で想いは伝わっているはず!」というある種独りよがりな決めつけ・自信と、「これだけの文字数じゃ絶対足りないよなぁ」という弱音がぶつかり合うわけです。
そんなときは他人の声を助けにするんですが、他人に説明しようと思ってもおぼつかない、まだまだ自分の言葉は無駄が多すぎて(ダジャレも多すぎるけど)、端的に人に伝えられるようにはなっていない、そう思うのです。まだまだ修行は足りません。はい。
そんな折、かつてご依頼を受けて企画書作成の段階で少しだけお手伝いをさせていただいたNPOさんが見事プレゼンを通って事業を獲得したというお電話を代表の方から直々にいただきました。
これまでもほかのスタッフがお手伝いして事業を獲得された団体さんは多数ありますが、今回の事業はとても大きなもので、その場にいた、わかやまNPOセンタースタッフ一同「やった!」の歓声。
NPOさんには失礼ですが、決してスマートな企画書ではありませんでした。しかし、企画書の随所にちりばめられている、そのNPOさんの事業への想いはわたしが拝見した段階でも十分伝わってくるものでした。その想いが通じたのだと思います。
そのNPOさんが取り組む事業は県内でもあまり例がない大きなものですが、「たまちゃん、今後も頼むよ!」という言葉に、身が引き締まる思いがした、氷雨降る夕方でした。
その時はへへぇ、そうなんだーとしか思ってなかったのですが、数年後「企画書ってのはA4用紙1枚に収まるくらいでいいんだよ」って話を聞くにつけて、「伝えたいことはもっと少ない言葉数で伝えられるはず」ということがストンと自分のなかに落ちてきたんです。
今の職に就いてから幾度となく企画書を書いてきました。そのなかで褒められたもの、一蹴されたもの、いろいろありましたが、そのたびに、「この文字数で想いは伝わっているはず!」というある種独りよがりな決めつけ・自信と、「これだけの文字数じゃ絶対足りないよなぁ」という弱音がぶつかり合うわけです。
そんなときは他人の声を助けにするんですが、他人に説明しようと思ってもおぼつかない、まだまだ自分の言葉は無駄が多すぎて(ダジャレも多すぎるけど)、端的に人に伝えられるようにはなっていない、そう思うのです。まだまだ修行は足りません。はい。
そんな折、かつてご依頼を受けて企画書作成の段階で少しだけお手伝いをさせていただいたNPOさんが見事プレゼンを通って事業を獲得したというお電話を代表の方から直々にいただきました。
これまでもほかのスタッフがお手伝いして事業を獲得された団体さんは多数ありますが、今回の事業はとても大きなもので、その場にいた、わかやまNPOセンタースタッフ一同「やった!」の歓声。
NPOさんには失礼ですが、決してスマートな企画書ではありませんでした。しかし、企画書の随所にちりばめられている、そのNPOさんの事業への想いはわたしが拝見した段階でも十分伝わってくるものでした。その想いが通じたのだと思います。
そのNPOさんが取り組む事業は県内でもあまり例がない大きなものですが、「たまちゃん、今後も頼むよ!」という言葉に、身が引き締まる思いがした、氷雨降る夕方でした。