文学散歩のすすめ・金沢

日 時 2020年2月18日(火)13時〜14時30分
 文化都市・金沢に文学散歩するセミナーを受講してきました。
 金沢はいろんな文化人を輩出していますが、中でも特に有名
なのは金沢三文豪(泉鏡花・徳田秋声・室生犀星)と言われる
小説家たちです。
 なお文学散歩とは、文学作品の舞台となった場所を訪れ作品
の描写と比較しながら歩くことです。
 今回は金沢三文豪のうち、泉鏡花に焦点が当てられました。
 彼(1873〜1939)は金沢市下新町に生まれ、19才で上京して尾崎紅葉の門下生になりました。
 彼の小説は大きく分けて、(1)花柳もの(芸者など)、(2)幻想的なもの(妖怪など)、(3)職人の技や芸道を扱ったもの・・・の3つになります。
 代表作は「高野聖」(若い修行僧が飛騨山中の一軒家で怪奇で不思議な一夜を過ごす)、「婦系図」(早瀬主税はお蔦と所帯を持つが、師の酒井は将来を考え二人を別れさせる)等々です。
 さて文学散歩のすすめのスポットですが、作品のひとつ「義血侠血」(滝の白糸の話しで新派の定番であり、映画化もされた出世作)に出てくる所から、彼の生家の近く・浅野川(村越欣弥と滝の白糸が再会する場面)や有名な観光地のひとつ兼六園(滝の白糸が男達に襲われ、お金を奪われる場面)をご紹介していただきました。
 その他としましては、泉鏡花記念館・久保市乙剣宮・滝の白糸像等々がおすすめとのことでした。