文化的景観をみる

日 時 2020年1月9日(木)13時15分〜14時45分
 文化的景観の保護制度がスタートして17年になる由にて、
その地域の風景の価値をさぐることに軸足を置いたセミナー
がありました。
 現在全国で65件の重要文化的景観が選定されているとか。
 まず「文化的景観」に至るまでの歴史ですが・・・
 ●1960年代 高度経済成長期、古都保存法の成立
 ●1980年代 まちづくり条例の増加
 ●1990年代 世界遺産条約の批准
 ●2004年 景観法の創設(文化的景観の位置付け等) ・・・です。
 次に「重要文化的景観選定基準(文部科学省告示第47号)」ですが・・・
 「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地のうち、我が国民の基盤的な生活又は生業の特色を示すもので典型的なもの又は独特なもの」・・・とされています。
 具体的には、(1)農耕(水田等)に関する景観地、(2)放牧(牧野等)に関する景観地、(3)森林(用材林等)の利用に関する景観地、(4)漁ろう(養殖いかだ等)に関する景観地、(5)水(ため池等)の利用に関する景観地、(6)採掘(鉱山等)に関する景観地、(7)往来(道等)に関する景観地、(8)居住(垣根等)に関する景観地・・・等々です。
 最後に事例として「日根荘の文化的景観(泉佐野市)」をスライドで紹介していただきました。