戦災と占領を考える

日 時 2019年10月7日(月)14時〜15時30分
 第2次世界大戦後の都市を取り巻く複雑な社会条件等について
港町・神戸に焦点をあてた講座がありました。
 海港都市・神戸は1868年に開港し、昨年開港150周年を迎え
ました。
 開港から居留地や雑居地が形成されて、北野町・山本通の洋風
建築物や旧居留地の近代建築、さらに中華街も大きく変容しなが
ら今に至っています。
 一方 現在の中心市街地である三宮〜元町には第2次世界大戦の戦災や占領による痕跡と1995年の阪神淡路大震災による震災跡が混在する極めて特異な姿を見ることができます。
 今回の講座のベースとなる資料は、公文書(日本・米国)、新聞(神戸新聞等)、雑誌(GHQ等)、写真(所蔵者等)その他体験者の手記等々である由。
 神戸港の経緯は、古代・中世は日宋貿易の拠点、近世は兵庫の津としての交通の要衝、近代は世界を代表する国際貿易港と・・・発展してきました。
 この神戸が第2次世界大戦時に大空襲をうけ、市街地の6割以上が罹災したとのことです。
 敗戦後は進駐軍による占領と市民による闇市がほぼ同時にはじまったようでした。
 そして占領軍による接収(旧居留地の神港ビルを司令部に、焼け残ったビルを業務目的に、ホテルや個人所有の邸宅を将校の宿舎に・・・)が行われたとのことでした。