家族と現代社会

日 時 2019年5月18日(土)10時〜12時
 日本の家族の変化について、人口学的世代等の視点からお話し
がありました。
 講師は、人口学的世代として、(1)第一世代(1925年より以前
の生まれ)、(2)第二世代(昭和ひとケタ生まれから戦後の団塊の
世代まで)、(3)第三世代(1950年より後の生まれ)に分けられ
ました。
(1)では、明治生まれの女性の平均出生率は4.8人で、ひと家族
5人の子供がいたようです。
 ただし、無子も10%程度あり、したがって片方では10人以上を出産した母親もいたとのこと。
 また母親は子育てのみならず、家の仕事(農業、行商等)の一翼も担っていました。
 ただ当時の死亡率が高かったので「多産多死世代」とも言えます。
(2)では、団塊の世代の平均出生率は2%強ですが、無子は3%強と少なくなっており、皆と同じという風潮があったようで、この時期に「専業主婦」が誕生した由です。
 この時代は衛生環境や医療の進歩等により、徐々に死亡率は減少してきています。
(3)では、女性の社会進出が顕著になり、さらに少子化が進み、またその少ない子供についても生まれてまもなく保育所等に預けるという時代になりました。
 すなわち「少産少死世代」と言えるとのことでした。