斑状歯に与えた影響

日 時 平成30年10月6日(土)14時〜16時
 斑状歯に関するセミナーがありました。
 なお斑状歯とは、歯冠の表面に生ずる白斑を主体とする歯の
異常のことで、原因は飲料水中に含まれるフツ素にある由。
 斑状歯の歴史は、米国ロッキー山脈の麓に褐色斑の歯を持っ
た子供が多数いるとの報告が始まりです。(1909年)
 その後の調査で原因は飲料水中のフツ素であることが判明。
 米国では研究の結果、フツ素は1ppmが最適と結論。
 そして日本においても飲料水は「水質基準に関する省令」によって、0.8ppmとされたとのこと。

講師は宝塚市内の開業医でしたので、これについて同市の対応
にも次のとおり言及されました。
 最初は1930年に宝塚の温泉旅館の家人に歯の異常を多数認
めるとの報告がありました。
 その翌年には兵庫県が調査しましたが、フツ素が原因とは断定
されませんでしたが、1971年市内の児童に斑状歯が多発している
との告発があり、住民運動にまで発展した由。 そして今では・・・
飲料水のフツ素は0.3ppmとなり、安全を確保されたとのことです。