ピアノ主体の室内楽

平成30年8月19日(日)10時30分〜12時
 ピアノを中心とした室内楽をCDで聴く集いがありました。
 ピアニストは、1931年生まれのオーストリアのアルフレッド
ブレンテルという人で、彼はザルツブルグやルツェルン等で
学び、戦後から演奏活動を始めています。
 レパートリーは広範囲にわたりますが、中心はやはりハイド
ン、モーツアルト、ベートーヴェン、シューベルト等です。
 最初に聴かせていただいたのは、シューベルト作曲/ピアノ
五重奏曲イ短調「ます」でした。
 この曲が「ます」と呼ばれていますのは、第4楽章が1817年に作曲された「ます」と題する歌曲の旋律を主題とする変奏曲であることによるのだとか。
 曲風はゆるやかではありますが、全体が新鮮ですがすがしく、高原の初夏を思わせるようなここちよさがあり、みずみずしさを感じます。
 編成はピアノの他、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスで、第4楽章の主題はコントラバスだったでしょうか。(ピアノの影に隠れるように・・・)
 後半の曲は、モーツアルト作曲/ピアノ四重奏曲第1番ト短調でした。
 ピアノ四重奏曲というジャンルは一般的ではありませんでしたが、出版社から家庭音楽の一環として注文があったため作曲したもので、彼はその後弦楽五重奏曲や弦楽三重奏曲をも生み出していったそうです。