策略か、武勇か。

日 時 平成30年3月9日(金)10時30分〜12時
 ギリシャ神話中最も名高い「トロイア戦争」を例にした叙事詩
のお話しがありました。
 叙事詩とは、こと(事件や物語等)を述べる詩のことだとか。
 なお古代ギリシャ・ローマでの詩は、一定のリズムで作ら
れたもの(韻文)で、長音節と短音節の組み合わせで出来て
いるとのことです。
 トロイア戦争ですが、その原因はパリス(トロイアの王子)が
人妻であるギリシャのヘレネを略奪したことに端を発します。
 そこでアガメムノン率いるギリシャ軍がトロイアへ遠征し、10年にわたる戦闘が開始されました。
 この戦争でヘクトル(トロイアの王子)がアキレスに殺されますが、そのアキレスも戦死します。
 結局 オヂュッセウス(ギリシャの英雄)の案による木馬の計略でトロイアは陥落いたしました。
 勝者のアガメムノンは凱旋後、妻とその愛人に暗殺され、オヂュッセウスも船や部下を失い、10年間放浪した後にやっと帰国いたします。
 また敗者の一部は脱出してイタリアに渡り、ローマ帝国の礎となりました。
 このようなことを叙事詩「オヂュセイア」や「アエネイス」によって解説していただきました。
 この結果 トロイアは10年の歳月にも、千隻の艦船にも屈指なかつたのですが、木馬の策略に敗れ、結局 武勇ではなく、策略によって滅ぼされたことになります。