今から1800年ほど前...

先日,地震工学に関する世界大会が中国であり,オリンピック熱冷めやらぬ北京に行ってきました.8月には四川省に地震被害調査に行きましたので,今年で2回目,生まれて2回目の中国になります.

さて,会議の合間に,中国科学技術博物館へ行ってきました.目的は写真のものを見に行くためです.これは何だか分かりますか?これは西暦132年,張衡という人が発明した地震計(地動儀)です.壺の八方で龍が玉を咥えていて,地震を感じるとその方向の玉が落ちるという仕組みです.当時1000キロも離れたところで発生した地震を感震し,人々を驚かせたといいます.残念ながらオリジナルのものは失われており,中国科学技術博物館のものもレプリカの1つです.どうせレプリカ見るなら本場で見よう,と思って行きました.

地動儀のレプリカは世界中にあるのですが,そのレプリカの一つ,河南省南陽市にあるものが,四川省大地震を発生したことを伝えていたそうです.ほんまかいな???たしか南陽は張衡の出身地ですよねぇ.今のご時世,科学者たるもの,何事も疑ってかかる必要があるようで...

(%晴れ%)