堰と魚がのぼりやすい川づくり

これからの季節,都会を少し離れると青々とした水田が広がって,夜にはカエルの大合唱になりますね.毎日おいしく食べているお米の生産が,目に見える形で始まる季節です.

写真は,調査でよくいく揖保川下流近くの頭首工(とうしゅこう)の一部です.頭首工は農業で使う水を川などから引き入れるための施設の総称です.

揖保川には,農業をはじめとして人が利用するために取水する,頭首工や井堰のような施設が大小150以上もあるとのことです.川がしゃべれるのであれば,「おーい,みんな,ちょっと取りすぎとちゃいますか?」といわれそうですね.

このような堰は勿論,水を堰とめるようにできてますので,堰のどこかに魚などが川をのぼりおりできるように魚道がつけられてます.川の生態系を守るためにも,これら魚道がよく機能するようにみんなでみていくことが大切ですね.

川にある堰をみて毎日食べているご飯を思い浮かべることなど,なかなかに難しいことだとおもいます.このような身近な日々のおこないと自然への負荷の関係を,ぱっと見てとれる装置があればよいのにな,と思います.

(%ニコ男%)