私が影響を受けたもう一つの本−ハーバマス

宇沢先生の「自動車の社会的費用」につづいて私が影響を受けた本の紹介です。

ユルゲン・ハーバマスの「コミュニケイション的行為の理論」です。

お金で人の行動をマネジメントする考え方に行き詰まって、悶々としていたときに出会った本です。
このときは、この本の背表紙が光って見えました。

「生活世界の植民地化」という経済・行政世界の侵略からいかに生活世界を守るのかという問いに対して、「コミュニケーション!」という明快な答えが
「ですよね」
としっくり心に入ってきたことが今更ながら思い出されます。

学生さんに対してもそんな出会いを経験してほしいなあと思う今日この頃です。
(「こんなことをいっているようじゃ、年いったな」という声が聞こえてきますね)