朝から小雨の大阪です。
一雨ごとに春が近づくと思いつつ、傘を差します。

今日のお題は「高齢者のゴミ出し支援」です。
2019年3月18日の読売新聞1面に記事が掲載されていました。

上記、読売新聞記事より
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高齢者のゴミ出し支援

自宅のゴミを集積場まで運ぶのが難しい高齢者をサポートするため、環境省は、自治体などが高齢者宅まで出向いて回収を行う「ゴミ出し支援」制度の拡充に乗り出す方針を決めた。こうした支援制度のある自治体は2割程度にとどまっており、同省は全国の支援状況を調査した上で、自治体向けのガイドライン(運用方針)を作成。ゴミ出し支援の在り方や先進自治体の事例を全国の自治体に周知し、制度づくりを促す。

国内の全家庭(約5000万世帯)のうち、65才以上の高齢者世帯は4分の1を占め、その半分近くは高齢の単身者とされる。生活意欲や筋力の低下、認知症に伴って自力でゴミ出しができなくなり、自宅にゴミがたまる「ゴミ屋敷」が社会問題となっている。

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国民生活センターからも「高齢者ゴミ出し支援の現状と課題」が出ています。

私も「ゴミ屋敷」になる前に、なんとかならないかと考えています。老前整理を提唱する目標の1つでもあります。自治体が乗り出してくれるのはありがたいですが、すべてが解決できるわけではないし、身近なところで出来ることを考えればどうかと思いました。そこで浮かんだのが、定年男性のパワーです。

長くなりますが拙著『定年男のための老前整理』(徳間書店)より紹介

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 あなたは定年後、1日何人と話しましたか? 80代のある男性は1日10人と話すことを目標にしておられるようです。

これが簡単そうで案外難しいのです。仕事をしている時には、10人どころか20人、30人と数えきれなかったでしょう。ところが退職して家にいるとどうでしょうか。

 試しに、今日何人の人と話したか数えてみてください。まず妻と会話をしましたか。夫婦2人の生活なら、妻以外の誰かと話そうと思えば、電話をするか、外へ出なければなりません。しかし用もないのに電話をできるはずもなく、その相手もいない。外に出て行ってもただ道を歩いているだけでは話はできません。道を尋ねるという手もありますが、手ぶらで散歩という格好では不自然ですし、続きませんね。近所の人とのごあいさつで1人、コンビニの店員さんで1人、たまにいく散髪店の主人で1人といった具合に、とりあえず1日5人を目標にしてはいかがでしょう。

 ここで「自立」ということを考えてみてください。家のことをなんでも妻任せにするのではなく、なるべく自分のことは自分でしましょう。たとえば、週のうち半分は夕食の料理当番を買って出て、買い物に行くのです。その場合、スーパーよりも駅前商店街の店で買い物をして、魚屋で「へい、いらっしゃい」と声をかけられたら「今日のサンマは脂がのってるかな」とか、「鍋物のお勧めは?」と聞けばいいのです。これくらいは居酒屋で交わしてきた会話でしょう。

 この努力を続けていればそのうち、魚屋の前を歩いているだけで「今夜は寒いね、あんこう鍋で一杯どうだい」なんて声がかかるかもしれません。

 こうしてご近所探訪をしているうちに、重たそうな荷物を持っているご近所のおばあちゃんに出会ったら、手を貸して、「よかったら今度ゴミ出しを手伝いますよ」と声をかけてみてください。これもりっぱな地域貢献です。どこの誰だかわからない人なら警戒しますが、3軒隣の〇○さんのご主人だとわかれば、ありがとうございますと返ってくるでしょう。もっとも、これは社交辞令だと頭に入れておいてください。実際に依頼されるまでには時間がかかります。あいさつから始めて、地域で少しずつ辛抱強く信頼関係を築いていってください。

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このようなことを考えてきました。

写真は大阪市のゴミ収集車。(展示用)

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