初春文楽公演 冥途の飛脚 1月21日

少し風がありますが、気温12度くらいでカラッと晴れています。

年明けから2つの美術展に行ったのですが実はもう一つ、国立文楽劇場で初春文楽公演 の2部を見てきました。

文楽の公演で[冥途の飛脚](めいどのひきゃく)と[壇浦兜軍記](だんのうらかぶとぐんき)です。

[冥途の飛脚]は近松門左衛門原作の江戸時代に起こった実話で、公金横領事件をもとに、遊女梅川と一緒になりたいために罪を犯し、二人で逃げていく話。

[壇浦兜軍記]は源頼朝の暗殺を企てた景清の行方を探るために景清の馴染みの傾城(けいせい 美女、遊女)阿古屋(あこや)が呼び出され、景清の行方を白状させようと琴、三味線、胡弓をひかせ、演奏させて心の乱れを探ろうというもの。

三味線はわかりますが、琴、胡弓の演奏まで見られるとは思いませんでした。
またその演奏と人形の動きがぴたりとはまり、見とれました。

初春に良いものを見せていただいたと思いました。

門松も劇場らしい華やかさ。後ろのポスターが阿古屋が琴を弾いているところ。

舞台の天井のところには正月らしくにらみ鯛。

1部では[壺坂観音霊験記]が演じられるご縁か、「亥」の字の揮毫は壺坂寺のご住職。

ロビーには久しぶりに見る立派な鏡餅。

ロビーにはこのような巨大なかしら(首)も展示してあります。(高さが1メートル以上あると思う)

太夫の義太夫節が昔のことばで、音だけでは聞き取りにくいこともありますが、現在、劇場では舞台の上に字幕も出ます。

たまには文楽に行こう! でした。