今日は1日降ったりやんだりの予報の大阪。湿度64%。

これは昨日スーパーで買ったりんご。このリンゴの色は何色ですか?
青、緑、黄緑くらいでしょうか。赤という人は、たぶん、いないでしょう。

それでは、日常で青りんごと呼んでいませんか。
青というのは下のランチョンマットの色相(しきそう=いろあい)で、リンゴは緑でしょう。
おかしくないか? 日本では昔は青を緑に含めていたようです。
だから信号はつい青と言ってませんか? 

また日本ではリンゴといえば「赤」だと思いますが、リンゴといえば「緑」という国もある。

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ここでリンゴの色名について
福田邦夫『色の名前』ポケット図鑑 主婦の友社より
 日本では林檎(りんご)は赤ということになっているが、英語の色名では、アップルはグリーンの代表として選ばれている。日本式にいえば青りんごの色になる。
中略
ヨーロッパでは、林檎は昔から果実類を代表とする果物だったので、神話の時代から果実としての林檎がよく出てくる。アダムとイブが蛇の誘惑に負けて食べた禁断の実も林檎であったらしい。その場面を描いた絵でも、蛇が差し出すリンゴはたいてい青林檎になっている。日本ではリンゴ栽培の歴史が新しいので、リンゴは赤いということになったのだろう。
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 ということで、世界中で、りんごといえば「赤」というわけではないのです。

以前、インテリアと共にカラーコーディネートの講座で講師をしていた頃は、このような話をしていました。その時に体験したこと。

 私が「目をつぶって、リンゴを思い浮かべてください、何色ですか」と尋ね、赤という言葉が返ってきて、このアップルグリーンの話をしました。

 講座終了後に、参加されていた50代の事務職の女性が「私は目をつぶって、りんごを想像できないのです」と打ち明けられました。「りんごが想像できない!」驚きと共に、他人の頭の中のことはわからないと痛感しました。

 私が長年携わっていたインテリアの仕事は、例えば新築住宅のプランを考えるときに、図面を見て、頭の中で空間を立ち上げ、この部屋にこの家具や照明はデザイン的にどうか、使い勝手はどうかなどをシュミレーションします。

 そして、往々にして自分ができることは当然、他の人もできると思ってしまいます。ところが違うのですね。

 他の例としては、色覚異常があります。眼の網膜の欠損や変異により、赤や緑など特定の色が見えにくい人がおられます。しかし、その人たちの見えている色がどういう色なのかが、私にはわからない。
 
 その方たちにも私の見えている色がどういう色かわからない。また赤や緑が見えにくいと言って、その人の性格が悪いわけではありません。網膜の機能の問題です。

 そして、色覚異常がなくても、みんなが同じ色を見ているかどうかはわからないのです。

 なぜなら先ほど書いたように頭の中をのぞくことはできないからです。ただ、この色は赤、青と学習したからそう呼んでいるだけで、赤を黒と学べばそう呼んでいたでしょう。

 つまり1人ひとり見えているものも感じていること、得意なことも違うし、違って当たり前だと考えれば、どれだけ生きやすくなるでしょう。

 人と違うことで排除されたり、劣等感を持ったり。程度の差はあるけれど、口には出せなくて、生きづらいと感じている人は多いかもしれません。

 ここでようやく「敏感な人」です。

今、読んでいるのはエレイン・アーロン、富田香里訳『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたに』2000年、講談社です。

原題は「Highly Sensitive Person(非常にセンシティブな人)」通称HSPだそうです。

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訳者まえがきより

 この本は「とても敏感な人(=HSP)]のために書かれたものです。同じ刺激を受けても、他の人より強く反応してしまう。ちょっとした事にもすぐ動揺してしまう。「神経質」「臆病」「引っ込み思案」「弱虫」などのレッテルを張られがちなあなたがこの本の読者です。
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 この本でHSPを知りました。

この本のほかにHSP自己診断テストのついた、イルセ・サン 枇谷玲子訳 『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』2016年、 ディスカバーもあります。

 こんな風に生きづらさを感じている人もいるのだと知ることで、人間関係が変わることもあるかもしれません。

 長くなりましたが、ご参考までに。