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くらしかる 老前整理(R) MyBlog
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2018/09/11のBlog
[ 09:17 ] [ くらしかるの考えてきたこと ]
大阪は涼しくなり過ごしやすくなりました。
しかし、北海道では初の氷点下というニュース。
停電や断水、物流や避難所の問題、牛は搾乳ができずに倒れたり…。
せめてもう少し、寒くならずにと天に祈りたくなります。

「転ばぬ先の杖」ということばはご存じだと思います。

災害には他人事でなく備えるということが大切だと感じた方が多いと思います。

私は備えるという意味では老前整理も同じだと考えてきました。

拙著『転ばぬ先の老前整理』のはじめに、そのことを書きました。

長くなりますが、ご参考までに紹介します。

はじめに

「転ばぬ先」といえば「杖」が思い浮かびますね。

 そこで現実の杖の話です。わたしが働いていた在宅介護のあるお宅で50代の女性から相談を受けました。

「78歳の父に、外出するとき危ないから杖をもっていけばと言っても年寄扱いするなと怒って言うことをきいてくれません」

 家族はこの男性が歩くときにふらついてバランスが悪いことをわかっています。倒れて骨折でもすれば目も当てられない。だから杖を勧めますが、本人は大丈夫だと拒否する。もしくはプライドがあって受け入れられないのでしょう。

 「転ばぬ先の杖」は「前もって用心していれば、失敗することがないというたとえ」ですが、昔からこのようなことがあったから生まれたたとえでしょうか。

 わたしは元々介護職ではなく、長年インテリアコーディネーターとして住まいや暮らしに係ってきました。そこで超高齢社会に向けバリアフリーの必要性を感じ現場を知るためにケアマネージャーの資格を取り、在宅介護事業所で働きました。

 そこで驚いたのは、ものの多さでした。この「もの」の問題を解決したいと考えたのが「老前整理®」です。

 老前整理とは、ものの整理だけでなく、これからの生き方を考え、より良く暮らすための整理で.自治体を中心に各地で講演をさせていただき、のべ1万人以上の方が参加してくださいました。

 このように整理や片づけは女性にとって興味のあるテーマで、ものの多さが気になり「片付けなければ」が大きなプレッシャーになっているのです。しかし「いつか」や「そのうち」でなかなか進まない。

 なぜできないのか。もちろん時間がないとか性格的な面もあるでしょうが、そのような個人の問題でなく、もっと大きな共通点=問題があるのではないかと思っていました。

 他人のものなら気軽に「捨てろ」と言える。足元がふらついている親のこともわかる。ではなぜ自分のものとなると手放せないのでしょう。

一番に「もったいない」や「まだ使える」があります。そして思い出もあり楽しくないので「やりたくない」のも事実で先延ばしになっているのでしょう。

 こうしてわたしがたどりついたのは「正常性バイアス」(正常化の偏見)ということばでした。

 これは社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語です。

 人間は多少の異常事態が起こっても異常事態と認めようとしない傾向がある。ある範囲の異常は、正常の範囲として処理しようとする。 

 たとえば大雨が降り、地域で災害警報が出て危険が迫っているにも関わらず、「まだ大丈夫」と避難行動をとらないことをいいます。

これって「まだ大丈夫」と杖を持たない78歳の男性と同じだと思いませんか。

 もともと人間には身のまわりの変化や外部からの刺激に反応するようにできています。しかし小さなことにいちいち反応していると神経が疲弊してしまうので、無意識に防御態勢を取ることで外界に対し、心の平静を保つためにあえて鈍感になろうとしているそうです。

 このことが危険や異常を感じた時にも「まだ大丈夫」と思ってしまうことにつながります。

「バイアス」は偏見、先入観といった意味で、人間は緩やかに悪化する危険には極めて鈍感なのだそうです。

(参考―広瀬弘忠『きちんと逃げる』アスペクト)

 わたしは「正常性バイアス」は災害時だけの話ではないと思います。危険を家の中のものに置き換えるとどうでしょう。

 異常事態に慣れると「平気」になるのです。あなたにバイアスはかかっていませんか。

 家族や友人からの「片付けたら?」という注意報や警報は出ていませんか。「まだ大丈夫!」が本当に大丈夫と断言できるでしょうか。

 だからこそ、元気なうちに、体力のあるうちに、もう一度暮らしを見つめ直し、どういう生活をしたいかを考えた上で、ものの要・不要を判断し、身軽になることが安全で精神的に豊かな老後を迎える準備になるのではないでしょうか。
 そこでお勧めしたいのが「転ばぬ先の老前整理」です。

 さて、杖を拒否する男性の話に戻ります。
この男性には、杖を持つ事は恥ずかしいことではありません。英国紳士のように素敵なステッキを(洒落でなく)持たれてはいかがですかと勧め、無事解決しました。

このような場合、家族よりも他人からの言葉の方が効果があるようで、ケアマネージャーからのアドバイスとして受け止めて下さったのだと思います。

 そして本書では、できるだけわかりやすく具体例を挙げました。杖の話もそうですが、具体例で他人のやり方を見れば、自分はどうかと考えるきっかけになると思います。

 最後に大事なことを付け加えておきます。頑張りすぎないこと、無理をしないことです。時間がかかってもじっくり考え、少しずつ進めてください。それが「老前整理」です。

 2016年12月吉日 




 災害時に避難警報などが出た時、「まだ大丈夫」でなく、早めに避難していただきたいと思っています。

しかし、いつ逃げればよいのか、津波でなくても避難の判断ができない人もおられます。明日はそのことについて書きます。
2018/09/10のBlog
[ 11:46 ] [ 行動経済学と老前整理 ]
行動経済学と老前整理 ⑮

老前整理で、捨てられない心理を行動経済学でみれば次の3つの理由が考えられます。

1つ目は、「損失回避」です。これは得(プラス)と損(マイナス)を比べると、得をするより損をする方がショックが大きいのです。これは洋服を失う時のみじめさは、洋服が手に入った時の幸福感の2倍にあたるともいえます。

 つまりまだ着られる(と思っている)洋服を捨てることは損に結びつくので手放せないのです。そして損をするくらいなら、何も変えないほうがましだというわけです。

2つ目は「保有効果」です。第一の損失回避の感情は保有効果につながります。保有効果は、一度ものを所有したら、それに高い価値を感じどうしても必要なものではなくても手放そうとしなくなるのです。

3つ目は「現状維持バイアス」です。前回も偏りや傾向として「バイアス」ということばが出てきましたが、これは人間がおかすエラーの中でも特定の状況で繰り返し起きやすいなエラーのことで、予測が可能だということです。

捨てられないのは、決断力がないからとか、ケチだからとか、ご自分を責めていませんか。

こうして行動経済学で「捨てられない心理」を知ると、ものの見方が変わりませんか。

「私はこうして損失回避をしようとしている」とか、「手放したくないのは保有効果ね」とか、「現状を変えたくない『現状維持バイアス』がかかっているけれど、本当に現状でよいのかしらとか…」

大切なのはここから自分で考えていくことです。

次回は「片付かない理由」について行動経済学から考えてみます。

お楽しみに!


(「行動経済学と老前整理」をまとめて読みたい場合は 画面左のCATEGORIES で「行動経済学と老前整理」をクリックするとすべてご覧になれます) 
[ 09:37 ] [ 福祉・医療 ]
大阪は昨夜からずっと雨で、蒸し暑いです。
そして出勤する人の服装も少しずつ長袖が増えているようです。

気象の変化でいろいろ考えさせられることが増えました。
北海道はもちろん、近畿でもまだ台風で停電しているところがあります。

こういう時に電気のありがたさを痛感します。

私は5~6年前にこのような時計を購入しました。
時計で、ラジオが聞けます。
災害時の情報収集はラジオに限ります。(携帯やスマホは電池を消費する)
電池も使えますが、手動発電ができたり、赤いボタンが非常用ブザー。
他にも機能があります。
丸いところが白色LEDライトで、下の方に携帯が充電できるジャックがあるのですが、
古いタイプなので、今は役に立ちません。

今では新しいタイプが出ていると思います。

このようなものが1台あれば、停電の時にも少しは役に立つと思います。

普段は目覚まし時計として使っています。

今回は付属機能を使う必要はありませんでしたが、あれば、急に停電したときに、懐中電灯以外にこのようなものを用意しておくと、役に立つと思います。

私も携帯の充電方法が課題です。調べておかなくては…。

2018/09/09のBlog
[ 10:03 ] [ 食べ物 ]
今日は2回目の投稿です。

先日熊本の友人、Kさんから豆菓子が届きました。

長崎や熊本の人にとってはソウルフードらしいです。
一番のお勧めはこれだそうです。

袋の裏の文章「豆をつくりつづけて百有余年の店」 かっこいい、これにまずしびれます。

また豆がひとりごとで「ラッキーチェリー豆」という命名についてつぶやいています。

読むとほっこり。

食べ始めると止まらないので、もうありません。

今日は、「ラッキーチェリー豆」の兄弟分の「うに豆」です。

(製造元は藤田チェリー豆総本店)

“マメに暮らそう!?”

[ 09:39 ] [ 行動経済学と老前整理 ]
行動経済学と老前整理 ⑭

今日は9が2つの重陽の節句。久しぶりに最高気温が30度を超えない大阪です。
急に涼しくなると、夏の疲れが出ますので、ご用心を。

今回は行動経済学からみた老前整理の五つの鉄則です。
(『老前整理の極意』より抜粋)

1、一度に片付けようとしない

2、最初から完璧を目指さない

3、家族のものには手を出さない

4、片付け前に収納用具を購入しない

5、使えると使うは違う

1、一度に片付けようとしない


 これは体力的な問題もあるので、無理をしない方がよいこと。また頭の整理、心の整理をする時間も必要なので、急がずマイペースの勧めです。

よくある失敗は、押し入れの中のものや洋服ダンスの中のものをすべて出してはみたものの、どうすればよいかわからなくなり途方に暮れることです。目の前に服の山があり茫然としている。これは「選択麻痺」に陥っているともいえます。
選択肢が多すぎてどれを選べばよいのか判断がつかなくなり、決定を先送りします。

2、最初から完璧を目指さない

 これは行動経済学でいう「確実性効果」で説明しましょう。確実性効果とは客観的確率が100%の近くで、主観的確率が客観的確率を大きく下回るので、100%にするために大きな努力がはらわれることをいいます。

大坂なおみ選手が今日(日本時間)、全米オープンで優勝したという嬉しいニュースが入りました。そこでテニスの話です。

 たとえばあなたがテニスの選手でサーブが入る確率が65%と66%ではそれほど違うとは思わないでしょう。しかし確率99%を100%にするにはどれほど練習が必要でしょう。同じ1%の差ですが、感じ方が全く違います。
 つまり完璧を目指すということは99%では満足せず、100%を目指すということなのです。そして厳しい道だから挫折しやすいのです。老前整理では100%を目指さず、65%でも続けることが大切なのです。

3、家族のものには手を出さない

これは「フォールス・コンセンサス効果」(総意誤認効果)で説明できます。効果は自分と他者の間に共有されているコンセンサス(合意性)を過度に見積もる認知的バイアスのことです。

4、片付け前に収納用具を購入しない

これは行動経済学で「現在志向バイアス」と呼ばれるものに当てはまるでしょう。つまり将来的な事を考えずに、目先のことを簡単に解決しようとしているのです。

5、使えると使うは違う

 これはまだ使えるとものを保管しておくのでなく、使うかどうかで判断することです。この使えると使うをやはり行動経済学の「サンクコスト」に当てはめてみましょう。サンクコストは埋没費用と訳され、すでに支払ってしまった費用や時間のことです。これはすでに支払ってしまったお金のことが頭にあるために、冷静に考えれば選ばないような選択をすることです。

このように5つの鉄則も行動経済学で説明が付きます。なぜ不合理な行動をするのか、理由があるのです。

(「行動経済学と老前整理」をまとめて読みたい場合は 画面左の ジャンルで「行動経済学と老前整理」をクリックするとすべてご覧いただけます)