あなたの中の異性

皆さまは自分の性別に疑問を抱いた事がおありでしょうか。
私は一度ならずありますが、かといって所謂LGBTに相当する訳でもありません。

グリム童話に「青髭」という話があります。
とても恐ろしい童話で、詳細は省きますが、この「青髭」は非常に冷酷で残虐な男で、特に女性に対して苛烈な感情を抱いています。
この話に対する解釈も無数にありますが、中でも自分が印象に残ったのは「青髭は自分の中の女性性を認める事ができず、自己投影の結果として女性に対して非情」という解釈です。
作中、一切の情を見せず、人間と言うより怪物に等しく見える青髭ですが、それは自分を押し殺しているからだというこの解釈は私の記憶に強く残りました。

この物語の書かれた時代と異なり、現代は男女平等を前提とした価値観で成り立っています。
しかし依然として男女差自体は存在する、と私は考えています。
それでいて青髭の解釈に見られるように、100%男性の男性も100%女性の女性もほとんど存在しないのではないかと思います。
そうすると「性別ってなんだ」となってくるかもしれませんが、いずれにせよ自分は自分という確信を持てば、自分の中の異性性を認めつつ歩いて行けるのではないでしょうか。
今回は少しピンと来ない人もいるお話になってしまったかもしれませんが、何らかのヒントになれば幸いです。

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