2007/11/20のBlog
[ 16:26 ]
[ りくとうアート・ライン ]
先週末、鬼首小学校の佐藤先生から届きました。昨年度の鬼首小学校6年生が卒業制作としてつくった鬼首写真集です。
私もすこしお手伝いをし、小学生たちと雪深い「きつね森王国」に行って写真を撮って来ました(そのあたりについてはこちら)。
いっしょに体験した「きつね森」での出来事を、それぞれの目を通すとこうなるのだ、と改めてコミュニケーションのおもしろさに鳥肌のたつ思いです。
ちなみに、10月に鳴子中の文化祭に参加した際に、いっしょに「きつね森」に行った子たちに再会。たった1日いっしょに写真撮っただけだったのに、なにやらとてもなつかしい気分になりました。
ちなみに、10月に鳴子中の文化祭に参加した際に、いっしょに「きつね森」に行った子たちに再会。たった1日いっしょに写真撮っただけだったのに、なにやらとてもなつかしい気分になりました。
[ 11:38 ]
[ 山守湯治 ]
山 守 り 湯 治 シ ン ポ ジ ウ ム
『森林との関わりを通して、楽しく地域づくりを行おう!』
◇ 開催日時・場所
[日時] 11月24日(土) 11:00~13:30(予定)
[場所] 講演会:潟沼または大沼山荘周辺森林(予定)
シンポジウム:大沼山荘または勘七湯(予定)
◇ スケジュール(予定)
10:00~10:30 スタッフ集合・会場準備
10:30~10:45 参加者集合・受付
10:50~11:00 開会
11:00~11:30 講演・WS① 青田全一氏(周辺森林にて)
11:30~12:00 講演・WS② 荒野真司氏(周辺森林にて)
12:00~12:20 移動・昼食準備(大沼山荘または勘七湯にて)
12:20~13:20 会食しながら、パネルディスカッション・意見交換会
13:20~13:30 閉会
13:30~15:00 参加者解散・温泉入浴(スタッフは片付け終了後解散)
◇ 講演(予定)
[テーマ(案)] 森林資源を活かした生活から地域を元気にしていこう!【仮題】
森づくり・人づくりから始める地域活性化【仮題】
講師 : 青田 全一 氏
[テーマ(案)] 「木」を活かしながら地域を元気にしていこう!【仮題】
縁台の縁からはじまる地域づくり【仮題】
講師 : 荒野 真司 氏
◇パネルディスカッション & 意見交換会(予定)
[テーマ(案)] 『エコと癒しの湯治場』東鳴子における地域づくりを考える
→ 1人30分程度の講演の後、パネルディスカッションへ
(コーディネーター:大沼伸治氏、パネラー:荒野氏、青田氏)
◇参加費(予定): 大人800円(昼食代・温泉代含む)、子供400円
◇参加者定員(予定): 地域内外から30名程度を募集
『森林との関わりを通して、楽しく地域づくりを行おう!』
◇ 開催日時・場所
[日時] 11月24日(土) 11:00~13:30(予定)
[場所] 講演会:潟沼または大沼山荘周辺森林(予定)
シンポジウム:大沼山荘または勘七湯(予定)
◇ スケジュール(予定)
10:00~10:30 スタッフ集合・会場準備
10:30~10:45 参加者集合・受付
10:50~11:00 開会
11:00~11:30 講演・WS① 青田全一氏(周辺森林にて)
11:30~12:00 講演・WS② 荒野真司氏(周辺森林にて)
12:00~12:20 移動・昼食準備(大沼山荘または勘七湯にて)
12:20~13:20 会食しながら、パネルディスカッション・意見交換会
13:20~13:30 閉会
13:30~15:00 参加者解散・温泉入浴(スタッフは片付け終了後解散)
◇ 講演(予定)
[テーマ(案)] 森林資源を活かした生活から地域を元気にしていこう!【仮題】
森づくり・人づくりから始める地域活性化【仮題】
講師 : 青田 全一 氏
[テーマ(案)] 「木」を活かしながら地域を元気にしていこう!【仮題】
縁台の縁からはじまる地域づくり【仮題】
講師 : 荒野 真司 氏
◇パネルディスカッション & 意見交換会(予定)
[テーマ(案)] 『エコと癒しの湯治場』東鳴子における地域づくりを考える
→ 1人30分程度の講演の後、パネルディスカッションへ
(コーディネーター:大沼伸治氏、パネラー:荒野氏、青田氏)
◇参加費(予定): 大人800円(昼食代・温泉代含む)、子供400円
◇参加者定員(予定): 地域内外から30名程度を募集
2007/11/19のBlog
[ 16:51 ]
[ りくとうアート・ライン ]
12月9日までの会期で、鳴子の隣町・岩出山の「感覚ミュージアム」を一方の拠点に展開している「りくとうアートライン・セカンドステージ」ですが、藁を大量に使った大場順一作品の展示は今週末までとなります。どうぞお見逃しなく。
いかにも「これがアートか?」という話になりそうな作品ですが、大場さんの作品解説を読めば、なぜ藁が大量に積み上げられ、提示されたこの空間が彼の作品たりえている、あるいはそうならざるを得なかったのかがわかります。
しばらくこの空間にいると、ミュージアムに訪れた方が驚きながら扉を開け、わけもわからず圧倒されている姿を目の当たりにし、少し語弊がありますが、作品そのものよりもむしろその反応にとてもひかれます。そうした反応を起こさせる仕掛けにとても感銘を受けます。
置かれたノートの書き込みもさまざまです。いくつか拾ってみたいと思います。
小さい頃、牛がくさいと思っていたけれど、あのにおいは藁のにおいだということに気づいたという方。
置かれたノートの書き込みもさまざまです。いくつか拾ってみたいと思います。
小さい頃、牛がくさいと思っていたけれど、あのにおいは藁のにおいだということに気づいたという方。
すごいにおいだと書き始めているので、否定的にとらえているのかと思いきや、2ページにわたって書かれた感想の後半部分では、しかしこうした作品のの挑みかかってくるような姿勢はなかなかないと肯定的に受け止めている方。
オーストラリアで自分が幼少時代にかいだのとおんなじにおいだと、国際的な藁のにおいの比較を行う方。
いや、本当にこうしたいろいろな反応を導き出して、それを何らかのかたちで共有させるような仕掛けをつくるものこそ、「まちとアート」には必要なのだと改めて痛感させられました。
(コメント:門脇篤)
いや、本当にこうしたいろいろな反応を導き出して、それを何らかのかたちで共有させるような仕掛けをつくるものこそ、「まちとアート」には必要なのだと改めて痛感させられました。
(コメント:門脇篤)
[ 16:22 ]
[ 通い湯治 ]
2007/11/18のBlog
[ 23:15 ]
[ りくとうアート・ライン ]
おいしいパンの堀江製菓店でも展示がはじまりました。お店の概観を描いた絵画作品。すぐ右となりには大野さんのねこけしも展示されています。
しかしここのパンはほんっっっとにおいしいんです。ぜひぜひ一度お試しください。
(コメント:門脇篤)
しかしここのパンはほんっっっとにおいしいんです。ぜひぜひ一度お試しください。
(コメント:門脇篤)
[ 00:26 ]
[ 通い湯治 ]
2007/11/17のBlog
[ 23:24 ]
[ りくとうアート・ライン ]
[ 00:39 ]
[ 通い湯治 ]
2007/11/16のBlog
[ 00:29 ]
[ 東鳴子温泉 ]
2007/11/15のBlog
[ 14:10 ]
[ ごてんゆ映画祭 ]
「GOTEN GOTEN 2007 アート湯治祭」の映像企画「第3回ごてんゆ映画祭」が12月2日、東鳴子の旅館大沼山荘にて行われます。
新たに「発掘」された鳴子の黄金時代の映像資料のほか、アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)のネットワークを通じた映像作品、そして折原真樹さんのアニメーションと、全部見るとたいへんなボリュームの映画祭になっております(途中で出入り自由)。
どうぞ湯治を味わいながら、ほかではありえないラインナップをお楽しみください。
***************
第3回ごてんゆ映画祭
2007年12月2日(日) 18:00開場 18:30開演
会場:旅館大沼 山荘「母里乃館」(東鳴子温泉)
定員50名 入場無料
<上映内容>
1.折原真樹アニメーション作品(約30分)
・「ばく」
・「にげるくま」
・「福島の旅館」
・「あらいぐまが燃えている」
2.鳴子関連映像作品
・「鳴子ダム建設の記録」(66分)
悲願達成! 日本の技術屋魂が成した偉業
・「いで湯の里 鳴子への旅~父の手紙に招かれて~」(約20分)
さる文化人が作ったという鳴子を舞台にしたプライベート映画
3.AAF映像ネットワークin東鳴子
アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)のネットワークを通じた映像作品交換プログラム
・「向島芸術計画2007」より
「SECTION 1-2-3」(脚本・監督:品川亮)
・「とかちのアートを考える会」より
「原人のすべて」 (内山伸二・監督作品、約20分)
・通称「トリのマーク」より
「ふたつの向島 -東京⇔尾道-」(約30分)
・「ひょうたんからKO-MA」より
「三井の晩鐘(みいのばんしょう)」 (企画・監修 ジャン・ピエール・テンシン 約10分)
・「スタジオ解放区」より
「バイ・バイ・コザ (short version 2007)」(制作:林僚児、約30分)
新たに「発掘」された鳴子の黄金時代の映像資料のほか、アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)のネットワークを通じた映像作品、そして折原真樹さんのアニメーションと、全部見るとたいへんなボリュームの映画祭になっております(途中で出入り自由)。
どうぞ湯治を味わいながら、ほかではありえないラインナップをお楽しみください。
***************
第3回ごてんゆ映画祭
2007年12月2日(日) 18:00開場 18:30開演
会場:旅館大沼 山荘「母里乃館」(東鳴子温泉)
定員50名 入場無料
<上映内容>
1.折原真樹アニメーション作品(約30分)
・「ばく」
・「にげるくま」
・「福島の旅館」
・「あらいぐまが燃えている」
2.鳴子関連映像作品
・「鳴子ダム建設の記録」(66分)
悲願達成! 日本の技術屋魂が成した偉業
・「いで湯の里 鳴子への旅~父の手紙に招かれて~」(約20分)
さる文化人が作ったという鳴子を舞台にしたプライベート映画
3.AAF映像ネットワークin東鳴子
アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)のネットワークを通じた映像作品交換プログラム
・「向島芸術計画2007」より
「SECTION 1-2-3」(脚本・監督:品川亮)
・「とかちのアートを考える会」より
「原人のすべて」 (内山伸二・監督作品、約20分)
・通称「トリのマーク」より
「ふたつの向島 -東京⇔尾道-」(約30分)
・「ひょうたんからKO-MA」より
「三井の晩鐘(みいのばんしょう)」 (企画・監修 ジャン・ピエール・テンシン 約10分)
・「スタジオ解放区」より
「バイ・バイ・コザ (short version 2007)」(制作:林僚児、約30分)
【 イベント情報 】
| イベント名: | 第3回ごてんゆ映画祭 [ URL ] |
| 開催期間: | 2007年12月2日(日) |
| 時 間: | 18:30 |
| 場 所: | 宮城県・大崎市東鳴子旅館大沼山荘 |
| 最寄り駅: | JR陸羽東線・鳴子御殿湯駅 |
| コ メ ン ト: | <上映内容> 1.折原真樹アニメーション作品(約30分) 2.鳴子関連映像作品 ・「鳴子ダム建設の記録」(66分) 悲願達成! 日本の技術屋魂が成した偉業 ・「いで湯の里 鳴子への旅~父の手紙に招かれて~」(約20分) さる文化人が作ったという鳴子を舞台にしたプライベート映画 3.AAF映像ネットワークin東鳴子 アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)のネットワークを通じた映像作品交換プログラム |
2007/11/14のBlog
[ 23:57 ]
[ ネットワーク ]
昨日、11月13日、クリエイティブカフェ仙台(主催:仙台市)に行ってきました。
会場は仙台市が誇る「せんだいメディアテーク」。一階のオープンスクエアを使って、「アートフェスティバルって何? アートは街に何をもたらしたか」というテーマで、「はっぴぃはっぱプロジェクト」の吉川由美さんをコーディネーターに、アサヒビール芸術文化財団の加藤種男さん、「A to Z」など奈良美智さんの弘前での展示などで知られる青森県立美術館の立木祥一郎さん、そしてわれらが東鳴子ゆめ会議理事長の大沼伸治さんを招いてのトークセッションです。
会場は仙台市が誇る「せんだいメディアテーク」。一階のオープンスクエアを使って、「アートフェスティバルって何? アートは街に何をもたらしたか」というテーマで、「はっぴぃはっぱプロジェクト」の吉川由美さんをコーディネーターに、アサヒビール芸術文化財団の加藤種男さん、「A to Z」など奈良美智さんの弘前での展示などで知られる青森県立美術館の立木祥一郎さん、そしてわれらが東鳴子ゆめ会議理事長の大沼伸治さんを招いてのトークセッションです。
大沼さんによる3年間にわたる「GOTEN GOTEN アート湯治祭」についての取り組みについての説明につづいては、加藤さんが足早に「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)」を紹介。特にアートを自分たちのものとして使いこなしている「とがびアート・プロジェクト」の中学生たちを例に引き、「アート・リテラシー」を推進しているAAFにあって、たいへん成功している事例だと絶賛していました。
つづいて立木さんによる奈良美智さんの数回にわたる展覧会の説明がえんえんとつづいたのですが、何といってもその中で「目」を引いたのは、総事業費2億5000万円、入場者数8万人、ボランティアスタッフ1万6000人、経済効果180億円…というプロジェクターでスクリーン上に映し出された数字。
つづいて立木さんによる奈良美智さんの数回にわたる展覧会の説明がえんえんとつづいたのですが、何といってもその中で「目」を引いたのは、総事業費2億5000万円、入場者数8万人、ボランティアスタッフ1万6000人、経済効果180億円…というプロジェクターでスクリーン上に映し出された数字。
本当にスゴイですね~としか言いようもなく、加藤さんご自慢の毒舌も「あのわけのわかんない毛糸」とか言いながらも不発気味。大沼さんも間違ったとこ来ちゃったかなといったご様子です。
私にまで突然、マイクが振られてきたので、あやうく「うち(「GOTEN GOTEN アート湯治祭」)は今年、70万円の予算で「アートin湯治(AIT)」をやって、来たのはおそらく町の人を入れて200人くらい…」と口をすべらしてしまうところでした。
が、考えてみると、「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)」は、入場者数とか事業費とかの規模でものを図らないようにしようという「合言葉」(?)のもと、そこで小さくてもいいから、どんなステキなことがあったかを積み上げていくという評価システムを構築しようとしているネットワークでもあり、つい先だっての「AAF報告会」でも、私が入ったディスカッショングループでは「AAFで何が起こったか」と題して話し合ったばかり。そこでは一言も数字の話は出ず、みんな地味~な話をえんえんとして、「これじゃまとめようもないね」「まとめらんないからいいんだよね」とまとまったものでした。
確かにAAFは加藤さんの言葉を借りると「わけのわからない企画だらけ」なわけで、動員もできないし、企画者どうしの話題は「予算がないね」ばかりだし、逆にもしかしたら奇跡的にお客さんを動員できたりしたら、それこそこれみよがしにプロジェクターででかでかと「成果です」と映し出しちゃったりするのかもしれません。
ただ、予算もないし、人も来ないし、アートをやったからといって、全然経済効果もあがらないのだけれど、それでもまちでアートをやる意味というのは、小さな感動、リアルなコミュニケーション、それらを結ぶネットワークにあるのではないかと思います。
千両食堂さんがはじめて岩出山の「感覚ミュージアム」に行って、「すげぇ」と驚き、坦々麺を食べに来た私に、「いいこと考えました! カドワキさん、来年はうちの店にハエとり紙でアートつくってくださいよ!」と言う(しかもそれを他の町の人に話そうとすると、ものすごく恥ずかしそう)。それは千両さんを知っている人にしかわからないささいな話ですが、いつもだるそうにしているのに、アートであんなに興奮している千両さんを見て、私は本当にうれしい気持ちになります。
「アートが無い無いって、来たお客さんにかわいそうですから」と、撤去やら現状復帰やらでほとんどの展示作品が展示不能に陥った9月の「りくとうアートライン」に際し、見ちゃいられないと数年前から使わなくなっていた旅館の別館を貸すと言い出した勘七湯さんや、「うちの壁に掛けたいんだけど、なんでもいいから描いてくんないかな~。金は出せないけど」というので絵を描いて渡すと、本当に喜んで毎回タダでうまいパンを持ちきれないくらいくれるパン屋の堀江さんや、ちょっとでも「批判的」なことを言ったり書いたりすると作家本人なんかよりも激しく怒りだし、時には作家本人にかわって泣いてしまったりもする「越後フリーク」こと氏家さんや、そのほか、数え切れない小さな話が、東鳴子では起こっています。
それが感動的なのは、彼らが全然アート好きでも何でもないのに、アートを自分たちなりに受け入れて、「アート・リテラシー」とでもいうものを、自分たちなりに、それこそ自然発生的・なし崩し的に構築しはじめているところです。東鳴子ゆめ会議は、アートが好きな人が集まったボランティアなどではないのです。そこに、私は「本当の」コミュニケーションやネットワークが生まれる可能性を見てしまうのです。
アート好きが何人集まってアート展をやっても、それはアート好きな人という空間の中で行われたことにすぎません。いわば「独り言」のようなものです。
アートに関心も何もない人がアーティストと折り合いをつけながら、アートを受け入れ、自分たちの生活に取り込んでいく姿こそが、私は本当の意味でのコミュニケーションなんだろうと思いますし、何をさておき、そこに感動するんです。というより、今ではもうそこにしか感動できない体質になってしまいました。
「数字」対「小話」――「アートは街に何をもたらしたか」について、そんな仕掛けをしたコーディネーターの吉川さんも本当にすごい人だなと改めて思った夜でした。
(コメント:門脇篤)
私にまで突然、マイクが振られてきたので、あやうく「うち(「GOTEN GOTEN アート湯治祭」)は今年、70万円の予算で「アートin湯治(AIT)」をやって、来たのはおそらく町の人を入れて200人くらい…」と口をすべらしてしまうところでした。
が、考えてみると、「アサヒ・アート・フェスティバル(AAF)」は、入場者数とか事業費とかの規模でものを図らないようにしようという「合言葉」(?)のもと、そこで小さくてもいいから、どんなステキなことがあったかを積み上げていくという評価システムを構築しようとしているネットワークでもあり、つい先だっての「AAF報告会」でも、私が入ったディスカッショングループでは「AAFで何が起こったか」と題して話し合ったばかり。そこでは一言も数字の話は出ず、みんな地味~な話をえんえんとして、「これじゃまとめようもないね」「まとめらんないからいいんだよね」とまとまったものでした。
確かにAAFは加藤さんの言葉を借りると「わけのわからない企画だらけ」なわけで、動員もできないし、企画者どうしの話題は「予算がないね」ばかりだし、逆にもしかしたら奇跡的にお客さんを動員できたりしたら、それこそこれみよがしにプロジェクターででかでかと「成果です」と映し出しちゃったりするのかもしれません。
ただ、予算もないし、人も来ないし、アートをやったからといって、全然経済効果もあがらないのだけれど、それでもまちでアートをやる意味というのは、小さな感動、リアルなコミュニケーション、それらを結ぶネットワークにあるのではないかと思います。
千両食堂さんがはじめて岩出山の「感覚ミュージアム」に行って、「すげぇ」と驚き、坦々麺を食べに来た私に、「いいこと考えました! カドワキさん、来年はうちの店にハエとり紙でアートつくってくださいよ!」と言う(しかもそれを他の町の人に話そうとすると、ものすごく恥ずかしそう)。それは千両さんを知っている人にしかわからないささいな話ですが、いつもだるそうにしているのに、アートであんなに興奮している千両さんを見て、私は本当にうれしい気持ちになります。
「アートが無い無いって、来たお客さんにかわいそうですから」と、撤去やら現状復帰やらでほとんどの展示作品が展示不能に陥った9月の「りくとうアートライン」に際し、見ちゃいられないと数年前から使わなくなっていた旅館の別館を貸すと言い出した勘七湯さんや、「うちの壁に掛けたいんだけど、なんでもいいから描いてくんないかな~。金は出せないけど」というので絵を描いて渡すと、本当に喜んで毎回タダでうまいパンを持ちきれないくらいくれるパン屋の堀江さんや、ちょっとでも「批判的」なことを言ったり書いたりすると作家本人なんかよりも激しく怒りだし、時には作家本人にかわって泣いてしまったりもする「越後フリーク」こと氏家さんや、そのほか、数え切れない小さな話が、東鳴子では起こっています。
それが感動的なのは、彼らが全然アート好きでも何でもないのに、アートを自分たちなりに受け入れて、「アート・リテラシー」とでもいうものを、自分たちなりに、それこそ自然発生的・なし崩し的に構築しはじめているところです。東鳴子ゆめ会議は、アートが好きな人が集まったボランティアなどではないのです。そこに、私は「本当の」コミュニケーションやネットワークが生まれる可能性を見てしまうのです。
アート好きが何人集まってアート展をやっても、それはアート好きな人という空間の中で行われたことにすぎません。いわば「独り言」のようなものです。
アートに関心も何もない人がアーティストと折り合いをつけながら、アートを受け入れ、自分たちの生活に取り込んでいく姿こそが、私は本当の意味でのコミュニケーションなんだろうと思いますし、何をさておき、そこに感動するんです。というより、今ではもうそこにしか感動できない体質になってしまいました。
「数字」対「小話」――「アートは街に何をもたらしたか」について、そんな仕掛けをしたコーディネーターの吉川さんも本当にすごい人だなと改めて思った夜でした。
(コメント:門脇篤)
[ 23:49 ]
[ りくとうアート・ライン ]
