遮光シートの取り外しと水槽内の未上陸(残留)幼虫の調査

日時;2022年6月26日(日)13時30〜
場所;ピカピカランド
参加者;川本、安藤、西川、森川、梶原、宮原、湯浅、目黒、三科

2022年の蛍の観察会は、5月19日から始まり、6月22日に終了した。5月29日には最高27匹の飛翔を観察することができた。 コロナ禍後の久しぶりの観察会であったので、観察者は、お子様を含め1215人に達し、盛況のうちに終わった。
本日は、観察会終了後の締めくくりの活動である。まず、市へ返却するため遮光シートと安全ロープの取り外し作業を行った。その後手分けして、次の作業を行った。 
A,B各槽に それぞれ119匹の幼虫(計238匹)を、3月21日に投入したが、ほとんどが上陸したと思われるが、上陸することを見送った幼虫が、どれほど残っているかを調査した。
結果はA槽に3匹、B槽に4匹、A・B両槽が設置されている下方のいわゆる「滝壺」部に4匹いた。
合計11匹の幼虫(4.6%)が、残留したことになる。95.4%の幼虫の内、どれほどの幼虫が上陸できたか、正確にはわからないが、ほとんどが成功したと思いたい。

・未上陸の幼虫の調査、ミズゴケの卵の調査(写真右上)

観察会の前にあらかじめ置いておいたミズゴケに、ホタルの卵が産み付けられているか、ルーペで調べたが、
残念ながら発見できなかった。

11匹の幼虫(写真右)

3月24日に、暗渠の詰まり改善作業を行った。木の根の様な植物「狐の尻尾」が流れを遮っていたが、今日はその様なことがないか、再度詰まりを確認し、改善を図った。クマザサの枝の束を縛って、竹竿の先端に括り付け、土管に挿入した。クマザサが土管に引っかかって抜けなくなることが、若干心配されたが、無事開通し、安堵した。汚れた水が出た程度なので、前回のような障害物はなく、今後十分な水量が確保できると思われる。

・暗渠の詰まりの確認と改善 (写真右)

安藤会員が考案した「飼育・産卵装置」は、ピカピカランド内で、ホタルのライフサイクルが効率よく完結でき・ることを支援する装置で、ピカピカランドの中央に設置された。来年に向けての試行錯誤の始まりである。

・「飼育・産卵装置23」の新設(写真右)

 3月24日にB槽に、幼虫が上陸することを助ける目的で、槽の周辺に、発泡スチロール製の 渡りを取り付けていたが、今日は、それを撤去した。効果は不明だが、役に立ったと思いたい。今後も試行錯誤してゆく。来年は夜間、渡りを幼虫が利用しているか調べてみたい。 

皆さん大変暑い中ご苦労様でした。 (三科)(%くもり%)